
初めての海外旅行が、社員旅行の香港だったわけですが、いま思い返して文章にしてみれば、色んなことがあって楽しかったなぁって思うんですが、当時は全く違いました。
目次
香港に行ってみて思ったこと
「もう海外はいいわ…。しんどいわ…。」と本気で思っていました。
1997年の香港の後、海外に行ったのは、2012年年末の台湾ですので15年後のことです。
だから、当時は『海外はもう懲り懲り』だと思っていましたし、周りにも『海外なんか絶対に行かん方がいいで!』と吹聴していました。
当時感じたことは、以下の通りです。
②香港などの南国は湿度が高すぎて、しんどい。
③香港は冷房を異常効かせるので、身体にこたえる。
④海外の食事は、日本人には合わない。
⑤両替やお金の支払いが面倒。
⑥海外の人は愛想笑いがないので、怖い。
⑦海外には2度と行きたくない。
当時の嘘偽りない本音はこんな感じです。
今、思うこと
①~⑥は事実ですし、何も間違ったことは言ってないんですね。
でも、僕は今、周りの人には、海外には行けるときに絶対に行った方がいいと言っています。
今では、⑦については真逆になっています。
結局、当時と今とでは全く捉え方が変わったというか、自分自身に耐久力がついたとは思いますし、当時の僕は本当になってないというか、単に甘ったれ過ぎていたと思うんですね。
人間は変化が嫌い
1997年当時は、Windows95が出て2年、ようやくインターネットというものが認知されて脚光を浴び始めていましたが、まだみんな半信半疑の時代でした。
それまでパソコンなんてのは、人間的にめちゃくちゃ変わってるオタクが遊ぶオモチャみたいな認識だったからです。
でも、そう簡単に人間の認識って変われないんですね。
だから、インターネットにも海外にも興味ないとか言っていても、みんなそうだったんで、当時はそんな考えでも済みましたけど、今は違います。
インターネットがそれまでの概念を破壊した
AIやIotが話題に上らない日はありませんし、今の大企業だって、10年後はどうなっているか全くわかりません。
そもそも大部分の人間が必要なくなるかもしれないのです。
いま当時を振り返って、色々と考えることはありますが、時代が変わったとはいえ、そもそも今、海外に何の興味もないっていうのは致命的だと思います。
これだけグローバルになって、インターネットで実質的に国境がなくなった時代に、内弁慶というのはどう考えてもヤバいと思うんです。
未来を予想なんて出来ない
それと、これは本当に予想できていなかったのですが、日本がこれだけ没落して、アジア、特に中国がこれほど大発展するとは、当時は夢にも思いませんでした。
でも、それは僕だけではなくて、経済のプロも含めて、ほとんどの人がそうだったんです。
香港が中国に返還されて、アジアの中心・香港もついに没落するとみんなが考えていましたし、現に香港に住んでいたお金持ちが我先に海外に逃げていたのですから、みんながそう考えるのも無理はありません。
未来を読める天才もいるにはいる
そのとき真逆の考えで、大儲けした人が日本にも1人だけいました。
純粋な日本人ではありませんが、その人は邱永漢さんです。
彼は、唯一無二「香港が中国に吸収されるのではない。中国が香港化するんだ!」と言い、当時暴落していた香港の不動産を買い集めていました。
彼の予言通り、香港は没落するどころか、今なおアジアの金融センターとして大発展を遂げているのです。
邱永漢さんの買い集めた香港の不動産は、その後大暴騰!
それだけで100億円以上儲けたそうです。
当時の香港は購入から5年以上経った不動産を売却しても、不動産譲渡税は0でした。
そのお金を元手に、北京、上海、成都にビルを建て、総資産は3500億円以上とも言われています。
少しは前向きに興味を持っていたら…
邱永漢さんは日本でも、台湾でも、香港でも、中国でも「金儲けの神様」と言われた超天才ですから、とても真似できるものではありません。
しかし、もし僕があの当時、自主的に香港について調べて、興味を持って社員旅行に行っていたら、現在(当時からみた未来)は変わっていたのではないかと思うんです。
みんなアジアをバカにしていた
僕がアジアの大発展に気付いたのは、シャープの経営が傾き、台湾の鴻海に実質的に買収されたときです。
「日本の家電の大企業が、台湾の会社なんかに…?」と思いました。
ところが調べてみると、鴻海は日本のどの電機メーカーよりも、売上も利益も大きかったのです。
当時の僕は『日本の家電メーカーは世界一で、外国なんか全然』だと思っていたので、これには本当に驚きました。
これはとんでもないことになってる…。そう思ってから、邱永漢さんのコラムに出会いました。
それをむさぼるように読んで、世界は大変化していることに気付きました。
そして、あのとき香港に行けたことは、とても大きなことだったんだと思うと、みすみす大きなチャンスを見逃してしまった自分のバカさ加減に愕然としました。
少なくとも、香港のガイドブックくらい読んで、下調べしておけば、香港人が広東語を話すことくらいはわかっていたわけですし、その他の防げたミスも多すぎました。
せめて初めての海外旅行を楽しむことくらいはできたはずです。
ちゃんとアジアについて勉強しておけばよかった
そして、ただ単に香港に行っただけでは終わらずに、その後の香港や中国について注目し続けていれば、その成長に少しは乗っかれたのではないかと思うんです。
当時の北京、上海、広州、深圳など大都市のちょっと良さげなマンションの価格は、400~500万円程度でした。今は1億円超ですから、そりゃあ中国人の爆買いも起こります。不動産ほどではないにしろ、株価もめちゃくちゃ上がりました。
いやぁ、本当にやらかしてしまいましたね…。
あのとき会社は、僕に世界的変化を気付かせてくれる、すごいチャンスをくれていたわけです。
でも、僕はそのチャンスをつかむことができなかった…。
それどころか海外のことなんか知る必要がないと、心を閉ざしてしまいました。
あのとき継続して興味をもって、香港や中国をフォローしていたら、資産を爆発的に増やせていたかもしれません。
本当にもったいない…。もったいな過ぎる…。
同じ失敗は繰り返すまい
今さら後悔したところで遅すぎるわけですが、これからも40年くらいは生き続けるわけですから、これからは色んなものに興味を持とうと思っています。
これから先も、どこにどんなチャンスが転がっているかわかりません。
しかし、日頃から準備して待ち構えていない人は、チャンスに気付くことは絶対にありえません。
そう考えると、世界は本当に面白いですね!まさに「生きてるだけで丸儲け」です!
自分は頑張っていこう!と決意しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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