創価大はなぜダークホースとなり躍進できたのか【2021年・箱根駅伝】
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大感動、大興奮で終えた2021年・第97回箱根駅伝。

その中で主役だったのは、優勝した駒澤大学ではなく、間違いなく創価大学でしょう。

 

誰もが予想していなかった中で、創価大学がなぜダークホースとなり、大躍進できたのかを考えてみました。

素人の個人的な考えなので間違っているかもしれませんが、少しお付き合いいただければと思います。

 

 

滝山の予想

まず、創価大学について、僕の戦前の予想は11位でした。

シード権を失う可能性が高いけど、上位校にアクシデントが起きれば、シード権を取れる可能性が十分にある大学という位置づけです。

 

ポジティブ要因としては、以下の4つです。

・昨年の経験者が7人残っている
・ケニア人留学生・ムルワ選手の活躍
・福田悠一選手の成長
・三上選手が激坂最速王決定戦で優勝

 

逆にネガティブ要因としては、4つくらいかなと思います。

・ムルワ、福田選手以外、今季10000m28分台を出していない。
・昨年からトラックのタイムはあまり伸びていない
・前回1区・区間賞の米満選手が卒業
・前回10区・区間賞の嶋津選手が一時休学

 

 

前回大会の活躍やシード権についての関連記事↓

 

他校の状況と大方の予想

これらの要因を有していた中で、他校は10000mの28分台ランナーが続出しており、相対的に創価大学の立ち位置は下がっていきました。

また、中止となった出雲駅伝の代替えで、シード校が数校集まって10月に行われた「多摩川5大学対校戦」「トラックゲームズinTOKOROZAWA」でも、最下位争いをしていました。

言うなれば、シード権を持っているくらいだから、決して弱い大学ではないけれども、一流どころと対戦すると歯が立たない。

そんな印象を持っていました。

ですから、全大学がガチで仕上げてくる箱根駅伝では、かなり苦戦するだろうと思っていました。

それに、多くの方の予想も、10位以内の予想をしていた人を、ほとんど見かけませんでした。

陸上競技の取材をずっとしているようなプロの方でも、創価大学は「シード権は苦戦」グループに入れられていたのです。

 

静かに牙を研いでいた創価大学

しかし、所々で気になる記事も散見されていました。このことに、もっと気をつけておくべきでした。

例えば『2021箱根駅伝・完全ガイド』にあがっていた記事です。

昨年10月の宮崎県長距離記録会において、4選手が非公認ながら10000mで28分40秒を切っていたという記事です。

これを冷静に、かつきちんと注目していたなら、10000mの記録でも以下のようになります。

●フィリップ・ムルワ(2)--27分50秒
●福田 悠一(4)―――――-28分19秒
●葛西 潤(2)――――-――28分38秒
●石津 佳晃(4)―――-――28分39秒
●三上 雄太(4)――――-―28分39秒
●原富 慶季(4)――――-―28分49秒
●右田 綺羅(4)――-―――28分52秒
●嶋津 雄大(3)―――-――29分01秒

 

結果として、右田選手は出られませんでしたが、他校と比べても、それほど戦力が落ちるということはないはずです。

だから、もっと警戒しなければいけなかった。

しかし、上記のような他校の状況、トラックレースでの不振が、僕たちの見る目を曇らせていたのです。

それに、1年生のスーパールーキーの出現、高速化する長距離界のニュースが、僕たちを派手な方へと目を向けさせていたのです。

 

 

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特に2区の最後、戸塚の坂はヤバすぎます!

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実際に、箱根駅伝のコースを見て回った関連記事↓

 

創価大学はなぜダークホースとなれたのか

2021年・第97回箱根駅伝において、創価大学がダークホースとなり得た原因を考えてみました。

『外的要因』『内的要因』から考えてみたいと思います。

 

外的要因

2021年・第97回の箱根駅伝において、まず考えたいのが当日のコンディションです。

この年末年始は、日本中を寒波が襲い、気温も下がり、冷たい風が強く吹いたことが、大きな原因だと思います。

 

向かい風が大波乱を呼んだ

まず、総合結果の上位10校のタイムですが、前回と今回でこれだけ違っています。

前回より10分以上遅いタイムですから、各区間で1分遅いことになります。

2020年・第96回 2021年・第97回
青山学院 10:45:23 駒澤大学 10:56:04
東海大学 10:48:25 創価大学 10:56:56
國學院大 10:54:20 東洋大学 11:00:56
帝京大学 10:54:23 青山学院 11:01:16
東京国際 10:54:27 東海大学 11:02:44
明治大学 10:54:46 早稲田大 11:03:59
早稲田大 10:57:43 順天堂大 11:04:03
駒澤大学 10:57:44 帝京大学 11:04:08
創価大学 10:58:17 國學院大 11:04:22
東洋大学 10:59:11 東京国際 11:05:49

 

トラックでの各選手のタイムが大幅に上がっていたのは、周知の事実であり、僕はもっとたくさんの区間新記録が出ると思っていました。

たとえば全日本大学駅伝では、全8区間のうち4区間で区間新記録が出ています。しかも、4つのうちの3つが1年生が叩きだした記録です。

だから、1年生のスーパールーキーに注目が集まり、超ハイペースでレースが展開され、下馬評通りのレース展開が予想されたのです。

しかし、実際の箱根駅伝は全く条件が違ってしまった。

強い向かい風が選手を襲い、スピードが上がらない。走っている選手は相当しんどかったことでしょう。

気温も上がらなかったですし、風が吹くことで、体感温度はさらに下がっていたに違いありません。

特に海風をまともに受ける3区は、早稲田大学の中谷雄飛選手、中央大学の吉居大和選手など、活躍が確実視されていたスピードランナーが軒並み失速してしまいました。

 

スーパールーキーも苦戦

そして、箱根駅伝の起伏のあるコースが、1年生にとって大きな負担となったことでしょう。

今回、1年生で大きく目を見張る活躍をしたのは、2区を走った東洋大学の松山和希選手、3区を走った東海大学の石原翔太郎選手だけでした。

青山学院大学の佐藤一世選手、順天堂大学の三浦龍司選手、石井一希選手も十分に頑張ったと思いますが、良いコンディションだったなら、もっと好成績を残していたでしょう。

特に、中央大学の吉居大和選手は、ちょっと気の毒でしたね。

ですから、今回のような悪コンディションでは、トラックで速いスピードを出してきた選手には、かなり不利だったのだと思います。

逆に、スピードはそれほどなくても、力強い走り、ピッチ走法ができる選手には有利に働いたといえるでしょう。

 

無観客も大きかった

コロナ禍の中で行われた箱根駅伝。

TV放映を見ていると、コースにそれなりに観客は見受けられました。

しかし、例年のような山のような人だかりもなければ、大声で応援する人もほとんどいません。拍手で応援するだけでした。

きつくなったときに、大応援があるのと、パラパラと人がいて拍手するだけなのとでは、選手が走る環境としては少なからず影響したのではないでしょうか。

例年以上に、応援がなくても1人で単独走ができる選手、単独走に強い選手に有利に働いたのだと思います。

応援ということを考えると、注目されやすい人気校よりも、それほど人気が無い大学の方が少し有利に働いたのではないでしょうか?

 

内的要因

外的要因も大きいと思いますが、それは全大学が同じ条件です。

それでは、創価大学はどのようにして、箱根駅伝に臨んでいたのでしょうか?

 

創価大学内はクロカンコース

創価大学は、東京都八王子市の山の中にあります。

JR八王子駅からバスに乗って、山のすぐ近くまで入っていった場所にあるのです。

 

ここは、23区内や神奈川県の箱根駅伝のコースよりも気温が低く、今回のような低気温のレースで少し有利に働いたと思います。

それを言い出したら、山梨学院大学もそうでしょうけども。

そして、八王子の山の側にあるので、日頃から河川敷などで練習している大学に比べて、日常的にクロカンコースで練習しているような状況なのです。

ですから、悪条件に強かったということが挙げられると思います。

 

ちなみに、青山学院大学の山の神、神野大地選手が創価大学のトラックとクロカンコースを使っていたそうです。

こういうことも良い影響を与えたかもしれませんね。

 

シード権を持っていたことも重要

僕は、前回大会で創価大学がシード権を取っていたことも大きいと思っています。

今回、予選会から上がってきた大学の中で、シード権を獲得できたのは、ダントツの1位だった順天堂大学のみです。

2位の中央大学も好タイムも出しており、創価大学よりもはるかに下馬評は高かったのですが、まったく歯が立ちませんでした。

悪コンディションだったことも大きいと思いますが、僕は『人間の心理』も大きく働いたと思っています。

 

『人は何かを手に入れようとするよりも、手に入れたものを失いたくないという心理の方が強く働く』

 

選手の持ちタイムだけを普通に考えたら、創価大学と東京国際大学はシード権を失っていたと思います。

この2校はシード権を持っていたにも関わらず、出雲駅伝が中止となったため、出雲には出場できませんでした。

彼らはシード権のうまみをほとんど享受できないまま、今大会を迎えているのです。

ですから、今大会も何としてもシード権だけは取りたかったはずです。

 

東京国際大学は、留学生の中でも異次元の実力者イェゴン・ヴィンセント選手が、他校のプライドをズタズタに切り刻むことができます。

各校のエースが木の葉のように、暴力的に抜き去られました。あれはメンタルに強烈に効きますよね。

 

そして、創価大学は「2年連続シード権が目標」とか、普通の目標を言っていたら、今大会の快進撃はなかったでしょう。

是が非でもシード権を取りたいからこそ、他校にバカにされてもいいから、『3位以内』を目標に掲げて、3位に入るためには、どんな戦いをすればいいのか?

それを監督、スタッフ、全選手が真剣に考えて、周到に準備をしていたはずなのです。

でなかったら楽な方に流され、破竹の快進撃はなかったでしょう。

他人や周囲の声なんか関係ないのです。

戦国時代でも圧倒的不利な状況から、活路を見出して勝利したケースはたくさんありますよね。

まさに「桶狭間の戦い」のような奇襲戦法だったのかもしれません。

 

米満が8人?!

創価大学は11月1日の全日本大学駅伝には書類選考で漏れ、出場できませんでした。前年の10000mの公認記録で及ばなかったのです。

その悔しさを忘れないためにも、同日にハーフマラソンのタイムトライアルを行っています。

このタイムトライアルでは、タイムは非公表だったものの、1時間3分台が13人出たそうです。

気温が20度近い状態とのことですので、かなり良い成績といえるでしょう。

 

さらに、12月の箱根駅伝の調整合宿前に15kmの単独走をしたときに、昨年の1区区間賞の米満怜選手(現コニカミノルタ)のタイムを8人がクリアします。

ここで榎木監督は魔法を掛けます。「今年のチームには米満が8人もいるぞ!」と。

箱根駅伝のあの強いメンバーが揃った1区で勝った、あの強さを持っていた米満選手が8人もいる。

これは大きな自信となったはずです。

箱根駅伝で十分に戦えるだけの手応えを、レース前から榎木監督も選手も持っていたのです。

 

創価大学の山の神は、激坂最速王・三上

上昇気流が起こる中で、さらに朗報がもたらされます。

3年生の三上雄太選手が、11月21日に行われた激坂最速王決定戦で優勝したのです。

これで5区に自信を持って臨むことができます。

「三上に良い位置で渡せば、何とかしてくれる!」

往路の選手はそう思って、苦しくても粘ることができたはずです。

 

これは東洋大学の選手にもいえるのではないでしょうか。

東洋の選手も「宮下に絶対に良い位置で渡すぞ!」と思って走っていたはずです。

 

ケニア人留学生フィリップ・ムルワ

今回の2区を見ていて思ったことですが、やはりケニア人留学生は強いなと思いました。

本当の学生トップクラスでないと、彼らに対抗できないでしょう。

特に、東京国際大学のイェゴン・ヴィンセント選手は留学生の中でも、ちょっと異次元で、世界レベルの選手だと思いますけど、他の留学生もメチャクチャ強い。

彼らにきちんと対抗できるのは、東海大の名取燎太選手、日体大の池田耀平選手、駒澤大の田澤廉選手くらいでしょう。

このレベルじゃなかったら、各大学のエースでも簡単に抜かれていましたね。これが現実です。

 

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だから、選手層が薄い大学は、ケニア人留学生は必要じゃないでしょうか。

彼ら留学生を悪く言う人もいますが、日本人のレベルアップにもつながっているはずです。

野球でもメジャーリーガーを取ってくるし、サッカーも同じですよね。

ブランド大学や実績があって、スカウティングを優位に行える大学なら別です。

そうじゃないけど、どうしても箱根駅伝に出たい!箱根駅伝で勝ちたい!というのなら、ケニア人留学生は必要だと思います。

1人に掛かる経費が、年間500万円ということですし、その留学生が日本に馴染めるかどうかもわかりませんけどね。

 

ちなみに、フィリップ・ムルワ選手はインスタグラムを見る限り、明るい性格のようです。

しかし、箱根駅伝の直前の夜中に、一瞬だけ彼のインスタライブが始まったことがありました。

極度の緊張によって、眠れなかったのでしょう。

 

榎木監督の育成方法と采配

今回の快進撃は、創価大学駅伝部の監督、榎木和貴監督の采配なしではあり得ないでしょう。

榎木監督はどのような育成方法を取っているのでしょうか。

 

榎木和貴監督のプロフィール

榎木和貴監督は、1974年(昭和49年)6月7日、宮崎県出身。

陸上の名門である小林高校から中央大学に進学。

箱根駅伝は4回とも走って、4回とも区間賞を獲得され、3年次には総合優勝に貢献。

その後、旭化成に進み、2000年(平成12年)の第49回・別府大分毎日マラソンで優勝されています。

トヨタ紡織のコーチ、監督を経て、2019年2月より創価大学の駅伝部監督に就任されています。

モットーは『走姿顕心』。走る姿にその人の心が顕れるという意味です。

 

育成方法

皆さんご存知のとおり、創価大学は創価学会をバックグラウンドにした、バリバリの宗教系大学です。

僕は何とも思いませんが、アレルギーを感じる方も多いでしょうし、僕も創価大学に入りたいとは思いません。

ですから、創価大学はスカウティングが厳しいという面があります。

創価学会の会員さん以外で、創価大学に入ろうとする選手は、これからも当分の間は出ないでしょう。

他にいくらでも有望な大学がありますからね。

 

指揮官が冷静で焦らない

実際、創価大学・駅伝部の入ってくる高校生の選手の5000mの持ちタイムは、決して良いタイムだとは言えません。

2年生の葛西選手、濱野選手はなかなかのタイムを持っていましたが、この2選手以外は他大学だったら、駅伝部に入れてもらえないかもしれません。

ですから「指揮官が冷静で、焦らない」ことが大事だといえます。

榎木監督の言葉です。

「創価大は、青学とか優勝した駒澤さんのように、エリートが入ってくるような大学ではないので、育成をじっくり2、3年かけてやるようにしています。

そこで私が焦ってしまうと、無理が生じて怪我が多くなり、成長につながらないからです。」

 

早く結果を出そうとすると、練習のボリュームをただ上げたり、強化についても焦りがちになるところです。

しかし、榎木監督は決して無理はしないし、選手にもさせなかったのです。

 

無理はしないがチャレンジする

榎木監督は、選手に決して無理はさせませんが、自分自身に厳しい姿勢を貫く力と、決して妥協しない強さを求めています。

「レースでは、タイムが欲しかったら、人の後ろについていくのではなく、自分の力でペースを作って出していこうと言っていました。

失敗もありましたけど、どの試合でも選手はチャレンジすることを忘れなかった。そこに成長があったと思いますね。

箱根の16人に入れなかった選手も、軒並みベスト記録を更新していて、チーム全体としてそういうチャレンジする空気感が備わってきたのかなと思います。」

 

強豪校が参戦してくるレースでは、相手の威圧感や持ちタイムにビビってしまい、戦う前から怯んでしまう選手もいます。

そんな選手にも「タイムが走るんじゃない。人が走るんだ!」と檄を飛ばしています。

 

「試合の時、自分より良いタイムを持っている他大学の有力選手が走るから、もう自分は負けたというのではなくて、やってきたことをすべて100%出そうと。

そうすれば相手が失敗することもあるし、チャンスも出てくる。」

 

こうした意識を徹底することで、創価大学の選手の実力は飛躍的に向上していったのです。

 

箱根駅伝における采配

箱根駅伝で3位以内に入るためには、往路で3位以内にいないと、話になりません。

そこで最初の決まったのは、2区でしょう。ここはフィリップ・ムルワ選手しかいません。

 

次に5区。ここも激坂最速王の三上選手。

 

そして、復路のエース区間9区は、前回9区6位の石津選手。

 

この3つはすぐに決まったことでしょう。

絶対に遅れられない1区は迷ったでしょうが、やはり一番信頼がおける日本人エースの福田選手。

 

3区に葛西選手を置ける計算がついたことも大きいです。

 

これで、主力の原富選手を復路の7区に回せました。

 

4区に嶋津選手を置いたのも一番大きかったという意見も多いですね。

彼はタイムはそれほどでもありませんが、試合になると無類の強さを発揮しますから、今回も期待以上の走りでした。

 

あと、6区はスピードのある濱野選手。

 

8区はバランスの良い永井選手。

 

そして、最終10区に小野寺選手。

 

この辺りの采配は、本当に見事でした。さすが箱根駅伝男ともいわれる榎木監督です。

 

唯一の誤算は、前回8区を走った鈴木大海選手がケガで出られなかったこと。

もし万全だったなら、8区を鈴木選手が走って、10区を永井選手で逃げ切っていたでしょう。

本当に、勝負というものは、最後の最後までわからないものですね。

 

女性主務がちょー優秀

創価大学の主務は、出場校で唯一の女性でした。この方が優秀すぎますね。

各大学のtwitterを見ていましたが、全大学の中で、一番飽きさせない工夫がされていたと思います。

 

こういう優秀な方がスタッフでいると、安心ですね。

 

残念だったけど準優勝

ご存じのとおり、創価大学は10区の小野寺勇樹選手が大ブレーキしてしまい、駒澤大学に抜かれて準優勝となりました。

10kmを過ぎた辺りから顔が曇り始め、少し蛇行までしてしまいます。そして全くペースが上がらなくなり、もう打つ手はありませんでした。

 

駒澤大学が、最後まであきらめずに追いかけ続けたことも素晴らしかった。

普通はもう追いつくのは無理だから、確実に2位を目指して走ろう!ということもできたはずです。

しかし、大八木監督は攻めの手を緩めなかった。タナボタかもしれないですけど、勝ちは勝ち!

駒澤大学もこれまで何度も大ブレーキに泣かされてきましたから、こういうことは起こりうることですね。

これは、もう仕方ありません。

 

でも、小野寺選手は、あの状態でよく走り切ったなと思います。

誰もが本気にしなかった「3位以内」が目標で、ほぼ優勝の2位ですから素晴らしかったです。

本当にお疲れ様でした。

 

野村克也氏の名言

ここで、僕が大好きな野村克也氏の名言を確認しておきましょう。

『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』

今回の負けは何か原因があるはずだし、原因を探って、その対策を講じていくべきだと思います。

・緊張プレッシャーによるもの
・水分が摂れていなかった
・ご飯が喉を通らなかった
・体調が悪かった
・夜眠れなかった
・その他の原因

 

今後こうした大ブレーキを防ぐことができれば、今回の負けは決してムダにはならない。

しばらく小野寺選手にはつらい作業となるかもしれないが、しっかり取り組んで欲しいと思っています。

 

小野寺選手よ!負けないで!

小野寺選手は残念でしたが、最後までよく走ったと思います。

まずは身体をしっかり休めて、自分を責めずに、また頑張ってください。

まだ人前で笑うことは厳しいかもしれない。でも、これを糧にして頑張って欲しい。

少し落ち着いたのでしょうか。小野寺選手の笑顔が見られたので載せておきます。

 

箱根っていいね!

僕だけでなくて、多くの方が感動したのが、小野寺選手がなんとかゴールしたときです。

駅伝部のメンバーがみんな色々な感情を抱えているにも関わらず、みんなで喜んでいたことです。

 

本当に胸が熱くなりました。本当に仲間っていいなと思いました。

 

この団結力があれば、もっと強くなれるのではないでしょうか?

 

創価大学は東洋大学を目指せ

今後の創価大学ですが、僕は東洋大学のようになっていって欲しいなと思っています。

今期に活躍した福田悠一、原富慶季、石津佳晃の3選手が卒業しますので、この穴はそう簡単には埋まらないでしょう。

かなり苦労することになるはずです。

でも、それは今季の東洋大学にも言えますね。

相澤晃、今西駿介選手という2枚看板を失い、西山和弥選手も不安定なままでした。

 

 

酒井監督は相当、頭を悩ませたことでしょう。でも、選手の前ではそんな顔は微塵も見せなかったはずです。

そして、東洋大学はやはりしぶとかった。

トラックのタイムもそんなに伸びなかったけど、全日本も箱根もきちんと上位でまとめあげた。

 

 

創価大学にはそんな東洋大学のようなしぶとさと、柳の枝のようなしなやかさを付けていって欲しいなと思っています。

来季に入ってくる新入生の持ちタイムも、他校の新入生と比べれば、かなり見劣りするし、はっきり言って大したことがありません。

でも、今の4年生も新入生時には5000m・14分台ギリギリの選手ばかりです。

あせらずに成長して、また箱根駅伝を沸かせて、どんどん強豪校になっていって欲しいなと思います。

 

最後に

創価大はなぜダークホースとなり躍進できたのか【2021年・箱根駅伝】、いかがだったでしょうか?

まさか2年連続で創価大学を題材にして、記事を書くとは思ってもいませんでした。

ただ、やはりMVPチームだと思うので、思ったところを書いてみました。

来年またあっと驚くような活躍を期待しています。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

 

 

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