コロナウィルスの影響で鬱屈した雰囲気ではありますが、正しく警戒しながらも、奈良県吉野山に、満開の桜を見に行ってきました。
以前からかなりキレイな所だというウワサは聞いていたのですが、想像以上の美しさでした。
密室状態になることもほぼないので、日光を浴びに行くのもいいのかなと思っています。
効率的な見て回り方などについて、お話をさせていただきます。
目次
奈良県・吉野山の桜
奈良県・吉野山は、日本を代表する桜の名所です。
ここの桜は吉野桜と呼ばれ、吉野山全体が世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』に登録されています。
南北朝時代は、後醍醐天皇の南朝が置かれていた場所としても有名です。
吉野山の桜は、品種はシロヤマザクラを中心に約200種類、3万本あると言われています。
シロヤマザクラは開花と同時に、赤茶色の若葉を出すのが特徴で、このことをご存じない方は「もう桜は散った後だな」と勘違いされるようです。
桜が密集するエリアとして、山の上から順番に、奥千本→上千本→中千本→下千本と続きます。山の上に行くほど、桜の開花が遅く、4月初旬から下旬まで楽しむことができます。
また、下千本の七曲がり、中千本の五郎平、上千本の大塔の宮迎徳碑の3ヶ所で、夜桜のライトアップがされていますので、昼から夜まで楽しむことができます。
天皇家にも愛されたといわれる世界最高の桜を、ぜひ見に行ってください。
吉野町観光案内所 | |
所在地 | 奈良県吉野郡吉野町吉野山2569 |
電話番号 | 0746-39-9237 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休業日 | 水曜日 |
URL | http://www.yoshinoyama-sakura.jp/sakura.php |
奈良県・吉野への行き方
吉野山の桜を見に行くには、近鉄・吉野線の『吉野』駅を目指してください。
①大阪から、②京都から、③名古屋から、④東京から、⑤関西空港から、⑥伊丹空港から、行く方法を6通りあげておきますので参考にしてください。
①大阪からの行き方
近鉄『大阪阿部野橋』駅から向かいます。近鉄『大阪阿部野橋』駅は、JR『天王寺』駅、大阪市営地下鉄『天王寺』駅と接続しています。
4番ホームから、急行『吉野』行きに乗ってください。
特急もありますが、別料金が掛かりますし、15分くらいしか変わらないので、急行で十分だと思います。
終点『吉野』駅で下車してください。
乗る電車を間違えると、とんでもない場所(伊勢、三重、名古屋など)に行ってしまいます。くれぐれもご注意ください。
※特に、近鉄『大阪難波』から、近鉄電車に乗ると間違えやすいです。大阪・奈良をよくご存じでない場合は、近鉄『大阪阿部野橋』駅から乗るようにしてください。
②京都からの行き方
近鉄『京都』駅の4番ホームから、①急行『橿原神宮前』行きに乗ってください。
②『橿原神宮前』駅で、4番ホーム『吉野』行きに乗り換えてください。
③名古屋からの行き方
近鉄『近鉄名古屋』駅・4番ホームから、①特急『大阪難波』行きに乗って、②『大和八木』で『橿原神宮前』行きに乗換、③『橿原神宮前』で『吉野』行きに乗り換えてください。
④東京からの行き方
①新幹線で『京都』へ行って、②京都駅で近鉄電車に乗り換えしていただき、あとは京都から向かう場合を参照してください。
⑤関西空港からの行き方
①JRで『天王寺』まで行き、②天王寺で近鉄電車に乗り換え、あとは大阪から向かう場合を参照してください。
⑥伊丹空港からの行き方
①空港リムジンバスで『天王寺』まで行き、②近鉄『大阪阿部野橋』駅に向かってください。あとは大阪から向かう場合を参照してください。
吉野山の見て回り方
できるだけ楽に、かつ効率的に回るために、近鉄『吉野』駅前から①バスで『中千本公園』行きに乗ってください。そこからさらに②バスで『奥千本口』まで登ってください。
『奥千本口』のバス停で降りたら、奥千本に行く場合は「金峯神社、西行庵」方面にあがっていきます。
奥千本には行かずに上千本に行く場合は、左に下っていくだけです。
下から登って行ってもいいとは思いますが、かなり大変なので、覚悟を決めて頑張ってください。
バスで『吉野駅』→『中千本公園』→『奥千本口』
近鉄『吉野』駅を降りて、まっすぐ行くとバス乗り場が見えてきます。
このバスは着いたばかりで『吉野駅』になっていますが、『吉野中千本公園』行きとなっているバスに乗ってください。片道450円です。SUICAが使えます。
途中、きれいな桜の中を通っていきます。すごいでしょ!
終点『中千本公園』で降りてください。15分ほどです。
この『中千本公園』バス停の裏手を登ってください。すぐ近くの『竹林院前』バス停に向かいます。
登り切ったここを左折してください。右折すると山を下りていってしまいますので注意してください。
左折してすぐに『竹林院前』バス停があります。ここでチケットを買ってください。片道400円です。
『奧千本口』行きのバスに乗ってください。
15分ほどで『奥千本口』バス停に着きます。
奥千本
奥千本エリアは山の一番上です。標高が高く気温が低い分、4月下旬まで桜を楽しむことができます。
奥千本口バス停からすぐの金峯神社を通って、西行庵まで向かいます。
金峯神社
バス停のすぐ隣に『金峯神社』への修行門があります。中を通っていきましょう!
桜の下をくぐっていきます。
山肌には、桜が永遠に続いていきそうなくらい咲き誇っています。
ここの左が『義経の隠れ塔』、真ん中が『金峯神社』、右側が『奥千本苔清水』『西行庵』に続きます。
『義経の隠れ塔』。壇ノ浦の戦いで平家を滅ぼした後、源頼朝と対立して一時、吉野に落ち延びていたので、こうしたものが残っているのでしょう。
『金峯神社』。森林浴が気持ちいいです。
奥千本苔清水
金峯神社を抜けていくと、西行庵の手前に『奥千本苔清水』があります。
キレイで冷たいお水です。手を洗わせてもらいました。
西行庵
さらに登っていくと『西行庵』があります。
ここまで来るのはしんどかったですけど、日光浴ができて景色にも癒やされました。
11月になると、紅葉がメチャクチャ美しくなるそうなので、また来たいなと思います。
上千本
上千本は『奥千本口』のバス停から下っていったエリアで、もっとも美しい桜が見られるエリアだと思います。4月中旬まで楽しめます。
『奥千本口』バス停から、金峯神社とは逆に下っていきます。
道なりに下っていくだけなので、迷うことはないと思います。
高城台展望台
下っていく途中で、高城台展望台があります。
この展望台周辺は品種によって、咲いている桜とそうでない桜とがありました。
遠くは京都、大阪まで見られます。
空気が澄んでいて、気持ちいい。
花矢倉展望台
下っていくと、水分(みくまり)神社があります。山全体が霊場なだけに、頻繁に不動明王像みたいなのがあったりします。
さらに下っていくと、花矢倉展望台があります。
ここは座れるところがあって、お店や自動販売機もあるので休憩しやすいです。
ここの眺めは最高です!
ピンク色に癒やされます。ずっと見ていたいです。
花矢倉展望台をさらに下っていった辺りが、一番キレイだったように思います。
ぜんぜん知らない方と『めちゃくちゃキレイですよねぇ』とか話していました。
この辺りは絶対に来た方がいいと思います。
女性が特に喜んでいました。
桜の種類が多いから、いろいろなピンクがあって楽しめますね。
これで散らなければ、どんなにいいだろうと思いますね。
トイレもかっこいい!
『竹林院前』バス停まで降りてきました。
中千本
山の中腹あたりのエリアです。美しい桜がより近くで楽しむことができます。4月上旬~中旬まで楽しめます。
中千本を見て回るには、大きくわけて2通りルートがあると思います。
①滝桜→如意輪寺(後醍醐天皇陵)のコース
②下千本(金峯山寺)に下りていくコース
吉野山の滝桜
目の前に、いろいろな色のピンクの桜が迫ってきて、迫力があります。
バスやバイクがよく通るので、事故だけは気をつけてください。
本当に、上からピンクの滝が降ってくるようです。
如意輪寺(後醍醐天皇陵)
桜は関係ないかもしれませんが、せっかくなので後醍醐天皇陵のある如意輪寺にも行ってみました。
後醍醐天皇陵。京に戻ることを夢みておられたため、北面を向いています。
息子・正行と楠木正成の像。
建武中興六百年記念碑
もちろん近くにはキレイな桜がいっぱい咲いています。
下千本(金峯山寺)方面
こちらは住宅やお茶屋さんを通って、下っていきます。
ここまで下りて来ると、桜がかなり近いです。
金峯山寺の桜
下千本
近鉄『吉野』駅からすぐのエリアです。桜が一番最初に咲き始めて、4月上旬には散ってしまいます。
金峯山寺からすぐに近鉄『吉野』駅がすぐなので、下りていくだけです。途中、ロープウェイ
吉野ロープウェイ
僕はあまりオススメではありませんが、下千本の桜を見下ろしながら、上り下りができます。
片道450円です。
ロープウェイは乗らなくても、すぐ下りられるとは思います。
フラフラになってくるところでしょうが、あと少しです。
近鉄『吉野』駅に到着です。お疲れさまでした。
桜と山栗のソフトクリームで、糖分補給!
半日かけて下り坂を歩いたせいか、3日ほど心地よい足の筋肉痛が残りました。
もし余裕があれば、帰りに『飛鳥』に寄って、キトラ古墳、高松塚古墳、石舞台古墳などを見に行ってもいいかもしれませんね。
最後に
奈良県・吉野山の素晴らしい桜、いかがだったでしょうか?
例年と違い、見に来ている人はかなり少ないようです。仕方ないとは思いますが、はやくみんなが喜んで、外に遊びに行けるようになるといいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。