青山学院大学の勝因と他大学の敗因【第101回箱根駅伝2025】
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2025年1月2日(木)、1月3日(金)、第101回箱根駅伝2025が行われ、青山学院大学が総合優勝を果たし、2年連続8回目の総合優勝を飾りました。

本当におめでとうございます。陸上をよくご存じない方は「また青学が優勝か。」くらいにしか感じていないかもしれませんが、今年は國學院・駒澤との3強対決を制しての勝利でした。

もっと楽勝かと思いましたが、大会新記録を飾っても、復路優勝は駒澤大学ということで、最後まで油断の出来ない戦いでしたね。

この記事では、僕の予想の答え合わせとともに、青山学院大学の勝因を中心に、他大学の結果や来シーズンの展望について述べさせていただきます。

素人が適当に思っていることを書くだけなので、お手柔らかにお願いいたします。

 

 

第101回箱根駅伝2025の総評

待ちに待った箱根駅伝。駅伝ファンだけでなく、日頃は陸上競技など見ない方にとっても、とても楽しみな大会です。

『第101回箱根駅伝2025サイト』

『箱根駅伝番組特設サイト』

 

 

各区間の順位変動

各区間の順位変動を見ていきましょう。こういうのは残酷なまでに、力の差が現れますね。いかに日頃の準備が出来ているかということでしょう。

 

往路

下記の順位の推移により、青山学院大学が往路新記録で、往路優勝を果たしました。おめでとうございます!

1区 2区 3区 4区 5区
1 中央大学 中央大学 中央大学 中央大学 青山学院
2 駒澤大学 青山学院 中央大学
3 日本体育 青山学院 青山学院 早稲田大
4 早稲田大 駒澤大学 駒澤大学 駒澤大学
5 帝京大学 駒澤大学 早稲田大
6 帝京大学 早稲田大
7 山梨学院 西
8 西 西
9 西 東洋大学 東洋大学
10 青山学院 山梨学院 帝京大学 日本体育 日本体育
11 東洋大学 早稲田大 順天堂大
12 順天堂大 西 順天堂大
13 大学 山梨学院 帝京大学 順天堂大
14 法政大学 日本体育 帝京大学
15 法政大学 専修大学 専修大学 山梨学院
16 順天堂大 東洋大学 法政大学 法政大学
17 山梨学院 大学
18 大学 日本体育 法政大学 専修大学 神奈川大
19 専修大学 東洋大学 大学 大学
20 神奈川大 神奈川大 神奈川大 神奈川大 専修大学

 

復路

1月3日の復路でも、熱いドラマがありました。最後はコロコロ順位が変わって、本当に楽しかったです。

6区 7区 8区 9区 10区
1 青山学院 青山学院 青山学院 青山学院 青山学院
2 中央大学 駒澤大学 駒澤大学 駒澤大学 駒澤大学
3 駒澤大学 中央大学 早稲田大 早稲田大
4 早稲田大 早稲田大 早稲田大
5 中央大学
6 西 中央大学 西 西
7 西 西 中央大学
8 順天堂大 順天堂大 東洋大学
9 東洋大学 東洋大学 帝京大学 東洋大学
10 日本体育 日本体育 順天堂大 帝京大学
11 順天堂大 帝京大学 帝京大学 順天堂大
12 帝京大学 東洋大学 日本体育 日本体育
13
14 日本体育
15 法政大学 法政大学 法政大学 法政大学 法政大学
16 神奈川大 山梨学院 山梨学院 神奈川大 神奈川大
17 山梨学院 神奈川大 神奈川大 山梨学院 専修大学
18 専修大学 山梨学院
19 大学 専修大学 専修大学
20 専修大学 大学 大学 大学 大学

 

 

各区間ごとのレース展開と考察

各区間ごとに、全体を通して印象に残った点を述べていきたいと思います。

 

1区

1区は、レース開始早々に、中央大学の吉井駿恭選手が飛び出して、お兄さんの吉居大和選手のように大逃げして独走状態となりました。

他の20チームは、3強の青学・駒澤・國學院が牽制し合ったために、どこも出られず、ダラダラ走っている間に、中央・吉居選手との差が開いていきました。

正直言って、こういうレース展開がすごく嫌いです。はっきり言って3強はだらしなかった。せっかく中央が出てくれたのだから、付いていけばいいだけなのに…。

結局、ここで2位に1分30秒以上の差を付けられたことが、中央大学の往路の快進撃につながりました

 

2区

花の2区。僕が自転車で走った中でも、特にきつかったコースです。先頭は中央大学が淡々とトップを走って終えました。

しかし、下位では激しい順位変動がありましたし、見ていて本当に楽しい展開でした。

まず何と言っても、東京国際のリチャード・エティーリ!序盤から朝のジョギングでもしているような軽い走りで、ガンガンごぼう抜きしていきました。

20kmを越えてからの戸塚の坂では、黒田朝日選手の猛烈な追い上げに焦っていましたが、それでも1時間5分31秒の区間新記録。でも、4分台を出すくらいの走り、見ているこちらがひっくり返るような爆裂な走りを見せて欲しいですね。

走りにうまさが見えたのが、青学の黒田朝日選手と創価の吉田響選手。トップクラスの日本人選手なら、2区では留学生には負けませんね。

序盤を抑えて入って、15km付近の権太坂、そして誰もが苦しい20km過ぎの戸塚の坂で、ガンガン抜いていきました。2人ともイェゴン・ヴィンセント選手の記録を破って、区間新。天晴れでした!

その他、駒澤・篠原、國學院・平林、中央学院・吉田礼志、帝京・山中といったトップ選手も万全な準備で、素晴らしい走りでした。

それに比べると、日大・キップケメイ、山梨・ムトゥク、専修・マイナといった留学生は、2区の厳しいコースに苦戦。

予選会を見てもわかるように、彼らの走力は文句なしにあるので、1年かけてしっかり準備して欲しいですね。箱根をナメてはいけません。

留学生は実業団に入るなどする場合には、やはり箱根で活躍しておかないと評価は上がりませんから、日本での自分の収入を上げるためにも頑張って欲しいと思います。

 

3区

先頭は依然として、中央・本間選手が快走して、そのまま区間賞を強奪!素晴らしいです!

創価のムチーニはまずまずでしたが、留学生は2区以外では必ず区間賞を取らないと、ちょっと評価されないと思います。

その他では、2区まで非常に苦しんでいた城西、東洋といった常連校が、ここでグッと順位を上げてきて、控え選手でも気持ちの強さ、走りの強さを感じました

青学の鶴川選手はやはり距離が合わないのか、出雲・全日本ほどの活躍は見られませんでしたが、まぁ箱根は別物ですからね。

ルーキーの早稲田・山口、駒澤・谷中といった有望選手も、しっかり強さを見せてくれたと思います。

 

4区

ここはもう青学の駅伝男・太田蒼生選手の独壇場でしたね。結局、1分30秒以上も中央との差を詰めて、ここで優勝を射程距離にしてくれました。

太田選手は4年間、箱根駅伝では一度も外さず、毎回衝撃の走りでした。本当に4回ともすごかったですね!

あとは、駒澤、國學院、創価といった強豪が順調に順位をキープしながらも、苦しんでいた東洋がここでもグッと上げてきて、さすがだなと思いました

逆に、帝京はここで順位を落としたのがもったいないなと思いました。この辺りで順位を落とさなければ、復路をもっと楽に戦えたのにと思えてなりません。

 

5区

若の神こと若林選手が爆走。力感はありませんが、序盤を抑えて入って、上りに入ると、腕をローリングさせながらスーーーッと楽に上がっていって逆転!5区を完璧な走りで、区間新記録のオマケ付き!

やはり他の可能性を捨ててまで、山に完全対応して1年準備されると、誰も敵いませんでした。逆に、平地の走力が格段に上がっていた、駒澤・山川選手の動きが悪くて残念でした。

期待された城西・斎藤選手も動きは軽やかでしたが、思ったほど伸びず…。来年はどうなるでしょうか?

逆に、早稲田の工藤選手は非常にレアというか、平地も山もとても強かったですね。

総合優勝が期待された國學院は、ここで大きく順位を落として、優勝争いからは完全に脱落。はっきり言って準備不足だと言わざるを得ませんでした。

山区間をどう攻略するか、平地での走力を犠牲にしてでも、箱根で活躍したいという選手がいるのかいないのか?そんなことを考えさせられました。

 

6区

山下りの6区は、ここも青学の野村選手が爆走して、初の56分台で区間新。そしてMVPの金栗四三杯も獲得。ここでほぼ総合優勝は決してしまいました。

駒澤の伊藤選手も素晴らしかったですが、野村選手が異常でした。國學院はここでも大きなミス。國學院ファンを失望させる結果となりました。

他は、帝京と東京国際の健闘ぶりが光ったように思います。逆に、創価大学の川上選手は期待外れになってしまいました。

 

7区

ここは、ケガ明けの駒澤・佐藤圭汰選手が爆走して区間新。青学との差もグッと詰めましたが、やはり遅すぎた感あり。3区あたりを走らないと、やっぱり青学はそれほど怖くない。

一緒にしばらく並走した中央・岡田選手も、気持ちの強さが感じられましたし、来年以降に期待したいと思います。

あとは、順天堂・吉岡選手が復活の区間2位。しかし、後ろに付ききった東京国際・富永選手もここでシード権をたぐり寄せたと思います。

その他、日体大の住原選手も強さを見せてくれました。来年は間違いなく往路ですね。

 

8区

15km過ぎの遊行寺の上り坂が鬼キツイ8区。ここは青学・塩出選手が全日本の失態を取り戻す区間賞。

その他、東洋の網本選手が強さを見せて区間2位。彼はとても強さを感じる選手ですね。その他、山梨の阿部選手も区間3位と、実は爆走していました。

逆に、中央大学・佐藤選手はリタイアしなかっただけマシではありますが、低体温症のようになっていて、もったいなかったと思います。

 

9区

復路のエース区間9区は、特にシード争いが白熱していました。帝京・小林選手が快走して、シード圏内に入ってきて盛り上げました。

さらに、東洋・吉田周選手が最初からキツそうな顔をしているのに、まぁ粘る粘る。最後は抜け出したあたり、東洋の恐ろしさを見た気がしました。

他にも、TVにはほとんど映っていなかったものの、城西・桜井選手が区間賞!これだけ走れるのなら、来年は往路で頑張って欲しいですね。

その他、東京国際・菅野選手が快走して、シード権の直前まで押し上げたことが、のちのちを考えると大きかったと思います。

 

10区

10区は、青学の中では影が薄かった小河原選手が、可愛くゴールして区間賞!駒澤も小山選手が快走して、復路優勝を勝ち取りました。

その他、シード権争いは4校で3つの枠を争い、東京国際、東洋、帝京が勝ち取り、順天堂はあと一歩でした

東洋・薄根選手が「怖かった」と号泣していましたが、頑張りが報われて本当に良かったと思います。

 

 

青山学院大学の勝因と駒澤・國學院の敗因

ここでは、3強と呼ばれ優勝候補に上げられていた青山学院・駒澤・國學院について述べたいと思います。

途中、いろいろとありましたが、最後はこの3校がトップ3に入り、他大学とは大きな壁を感じました。

 

青山学院大学の勝因

青山学院大学の勝因は、OBの神野大地さんがおっしゃっていましたが、「青学は箱根に勝つために、すべての日程を組んで準備している」ということ。

青学に入ってくる選手は、今のところ世界大会に出場した選手はいません。これから出てくると思いますが…。

それだけ箱根駅伝の価値が高く、箱根を勝てば、他のことはかき消されてしまう程のインパクトがあります。陸上ファン以外は、箱根駅伝以外はほとんど見ませんから。

そして、箱根駅伝は1区間の距離が20km以上と長い上に、山区間という特殊区間があり、準備をしっかり出来ていないと、これからも青学に勝つことは難しいでしょう。

直近11年のうち、青学は8回も勝っている事実は異常だと思います。負けた3回はいずれも、青学が外してしまった大会ですね。いわゆる自滅した3回だけ負けたということです。

第95回箱根駅伝2019は、東海大学が優勝したときですが、このときは4区で岩見選手が低体温症で失速。5区・竹石選手も失速して敗れました。

次に、第97回箱根駅伝2021は、創価大学が最後の最後までトップだったときですが、このときも主将の神林選手が直前のケガで離脱して、オーダーが狂いまくって失速しての敗北でした。

そして、第99回箱根駅伝2023は、4区・太田蒼生選手まで先頭争いをしていましたが、5区で予定されていた若林選手が直前で離脱して、代わりに入れた脇田選手が失速、6区の西川が低体温症で大ブレーキして自滅しました。

それ以外は、全ての戦いで、たとえ不利が予想されていても、誰かが爆走して快勝してきました。

青学のピーキング力と選手層の厚さには驚かされてしまいますね。

青学の場合は、元々がブランド大学で、大学自体に魅力・価値があって、優秀な選手を集めやすいことに加えて、駒澤大学のように、絶対に世界で戦いたい!という選手よりも、駅伝が好きで「箱根駅伝で活躍して優勝したい!」といった選手が集まっています。

ですから、5区6区の山区間のように、ここに1年かけて合わせて準備してしまうと、平地の走力が落ちてしまう。

もしくはケガのリスクが大きいなど、選手が嫌いそうな条件であっても、「僕は大学で競技は引退して、一般就職する」みたいな選手も多いので、箱根に特化して準備ができます。

そして、原監督は「競技で結果を出すことも大事だけれども、社会に有用な人材を輩出する」ことを重視しており、競技はもちろん一生懸命やるんだけれども、競技に固執していないですね。

だからこそ、一番価値がある箱根駅伝だけでも勝てれば良いと、他の大会を軽視はしていなくても、それほど固執もしていない。

こんなところに、青学の強さがあるように感じました。これからもしばらくは、箱根駅伝に関しては、青学の天下は続きそうな気がしています。

 

駒澤大学の敗因

駒澤大学の場合は、大八木総監督の指導を受けて、世界で戦いという選手が集まってくる大学です。青学の選手とはパーソナリティ、個性が明らかに違います。

駒澤大学を卒業しても、体育会の部活を経験しているので、もちろん就職には有利に働きますが、早稲田やMARCHなどのブランド大学には及びません。

それでも、「自分は陸上競技で勝負したい!そのために最高の選手が集まる駒澤大学で頑張りたい!」という選手が大勢います。

そうなると、箱根駅伝は大事な大会ではあるけれども、あくまで勝負は、オリンピックや世界陸上などの世界大会に出て、世界のトップ選手と戦って勝ちたい!という、極めて確率の低いことに挑戦することになります。

ですから、主将の篠原選手が言うように「箱根駅伝は大きな関東大会」となり、通過点でしかありません。

日頃の練習も、自身の走力を極限まで上げていく!意識は常に世界!ライバルは実業団選手も含めた日本のトップ選手!世界のトップ選手の動向も常に意識する!ものとなります。

ですから、ほぼ全ての区間が10km余りの全日本大学駅伝がピッタリ合ってくるわけです。しかし、箱根駅伝のような特殊区間もあるような大会だと、外しやすくなってしまいます。

5区を走った山川選手は、山の神候補にもなっていましたが、同じく山の神候補と呼ばれた創価大学の吉田響選手と同じように、走力が伸びたことで、山区間の走りに違和感を感じるようになってしまいます。

また、1年をかけて山区間の準備だけをするといった異常なこともやりにくくなります。

大八木総監督は、選手の能力を極限まで上げて、世界と戦える人材に育てるのが目的ですから、青学の原監督とは明らかに目的が違います。

そうした差が、この直近11年間に現れているように感じます。ですから、青学が外したときだけは、走力・地力で勝る駒澤が勝つという図式になっているように思います。

これだけの強豪校が果たして、箱根駅伝だけを目的にした育成方法を採れるものでしょうか?

 

國學院大學の敗因

出雲駅伝、全日本大学駅伝を制して、学生駅伝3冠を目指した國學院大學でしたが、1区2区で今ひとつしっくりこないでいると、5区6区の山区間で大失敗して自滅してしまいました。

國學院大學の前田監督は、言わずと知れた駒澤大学・大八木総監督の教え子です。ですから、どうしても駒澤に近い考え方になります。

恩師・大八木総監督が率いる駒澤大学に勝ちたいと常に願っているに違いありません。それが徐々に実を結び、これだけ強豪校に育て上げてきたと言えるでしょう。

しかし、今回は明らかに山区間の準備不足でしたね。全く準備していないわけではないけれども、青学や駒澤ほどの優秀な選手を集めるのは難しい中で、よくこれだけ強くなったと思いますが、箱根の準備は甘かったと思います。

5区が区間14位で、6区が区間16位では、優勝を狙うチームとはとても言えません。

他の選手が優秀だから3位には入れましたが、ほぼ凹みがない青学・駒澤と比べると、全く物足りない結果となってしまいました。

前田監督がどのように考えて準備してくるかでしょうが、全体の走力を上げながらも、5区6区の専門家を育てない限りは、青学に勝つことは不可能でしょう。

でも、それは選手の可能性を限りなく潰してしまう危険性も伴います。それでも勝ちたいなら、対策を取らないと青学には破れ続けてしまうことでしょう。

 

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滝山予想の答え合わせと来季の展望

今回も初めから、予想は当たらないと思っていましたが、豪快に外してしまいました。いちおう答え合わせをしておきたいと思います。

 

予想の答え合わせ

過小評価してしまった大学の皆さん、ごめんなさい。

意外すぎる展開でしたし、みんなこんなもんでしょ?(笑)

滝山予想 往路結果 総合結果
1 青山学院大学 1 青山学院大学 1 青山学院大学
2 2 中央大学 2 駒澤大学
3 駒澤大学 3 早稲田大学 3
4 4 駒澤大学 4 早稲田大学
5 早稲田大学 5 5 中央大学
6 東洋大学 6 6 西
7 帝京大学 7 西 7
8 中央大学 8 8
9 9 東洋大学 9 東洋大学
10 西 10 日本体育大学 10 帝京大学
11 法政大学 11 11 順天堂大学
12 12 12 日本体育大学
13 13 順天堂大学 13
14 日本体育大学 14 帝京大学 14
15 山梨学院大学 15 山梨学院大学 15 法政大学
16 専修大学 16 法政大学 16 神奈川大学
17 大学 17 大学 17 専修大学
18 18 神奈川大学 18 山梨学院大学
19 順天堂大学 19 19
20 神奈川大学 20 専修大学 20 大学

いやぁ、何度やっても当たりませんね(笑)。特に、下位はもうわからないです。

 

来季の展望

ここでは、あくまで予想ではありますが、今季と比べて、来季に成績を上げそうな大学、横ばいが予想される大学、下げそうな大学をあげておきたいと思います。

ただし、新入生に良い選手が入ってきたり、急成長する選手も出てくるでしょうから、あくまで現時点での予想になります。

青山学院大学と國學院大學は、黄金世代が大量に卒業するので、来季はちょっと力が落ちると思います。

そうは言っても、まだ有望選手ながら今年の箱根駅伝に出られていない選手もいるので、今年と比べればというだけの話で、ハイレベルなのは間違いありません。

逆に、駒澤大学は強い3年生が最終学年を迎えますし、来季は王座奪還に燃えてくるでしょうし、中央大学も同様にまだまだ伸びしろが大きいです。

早稲田大学は2人の超高校級の逸材が入学してくるので、今から本当に楽しみです。

帝京大学、城西大学、東京国際大学は横ばいだと思います。来季も強いでしょう。

戦力を落としそうなのが、創価・法政・大東文化・日体大・中央学院だと思います。これらの大学は、創価大学以外はシード権を落としていますし、来季も厳しいでしょう。

創価は吉田響選手が卒業して、大きく戦力を落とすことになるでしょう。今季も吉田響頼みのチームでしたからね。

上がりそうな大学 横ばいが予想される大学 下がりそうな大学
駒澤大学

早稲田大学

中央大学

大学

順天堂大学

東洋大学

帝京大学

西

山梨学院大学

専修大学

神奈川大学

-------

青山学院大学

法政大学

日本体育大学

東京農業大学

東海大学

筑波

明治大学

国士舘大学

麗澤大学

駿河台大学

 

 

この予想を覆すくらいの怪物ランナーが、どんどん出てきて欲しいですね!

 

 

各大学・陸上競技部HP一覧

各大学の陸上競技部の情報一覧です。ひいきの大学の情報をいち早くゲットしてください!

 

シード校

青山学院大学 『HP』『twitter』『instagram』
駒澤大学 『HP』『instagram』
城西大学 『HP』『twitter』『instagram』『note』
東洋大学 『HP』『instagram』『公認応援』
國學院大學 『HP』『twitter』『instagram』
法政大学 『HP』『twitter』『instagram』
早稲田大学 『HP』『twitter』『instagram』『YouTube』
創価大学 『HP』『twitter』『instagram』、『Tiktok
帝京大学 『HP』『twitter』『instagram』
大東文化大学 『twitter』『instagram』

 

予選会突破校

立教大学 『HP』『twitter』『instagram』『Facebook』
専修大学 『HP』『twitter』『instagram』
山梨学院大学 『HP』『twitter』
日本体育大学 『HP』『twitter』『instagram』
中央学院大学 『HP』『twitter』『instagram』
中央大学 『HP』『twitter』『instagram』『You tube』
日本大学 『HP』『twitter』『instagram』
東京国際大学 『HP』『twitter』『instagram』
神奈川大学 『HP』『twitter』『instagram』
順天堂大学 『HP』『twitter』『instagram』

 

 

 

第101回箱根駅伝速報号

 

 

陸上競技マガジン 2025年 02 月号

 

 

月刊陸上競技2025年2月号

 

 

各大学ごとの勝因・敗因と考察

各大学別に、ざっと思ったことを述べていきたいと思います。ちょっと辛口かもしれません。いや、僕が書くのだから辛口です。

 

1位:青山学院大学

『HP』『twitter』『instagram』『選手名鑑』

箱根駅伝に関しては、もう完璧ですね!言うことなし!

ただし、黄金世代の4年生が大量に卒業してしまうので、一時的に力は大きく落ちることになります。

それでも、他にいくらでも良い選手がいますし、ハズレ世代の現2年生もそろそろ育ってくる頃でしょう。

原監督は、箱根駅伝の登録メンバーのうち10名を、10000m・27分台ランナーにしたいと発言しており、来季も楽しみですね。

 

2位:駒澤大学

『HP』『instagram』『選手名鑑』

藤田監督はこの箱根駅伝は思い通りにはいかなかったと思いますが、それでも選手達の意識の高さ、心の強さ、走りの強さは流石でしたね。

青学の4区・太田蒼生選手の爆発力に負けただけで、一番安定して走れていたのは駒澤大学だと思います。来季は箱根駅伝の王座奪還の最右翼といっていいでしょう。

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3位:國學院大學

『HP』『twitter』『instagram』『選手名鑑』

出雲駅伝、全日本大学駅伝とあまりにも上手くいきすぎて、ちょっと油断があったようにも感じますね。

それと何と言っても、山対策はすぐにも取り掛からなければいけないでしょう。黄金世代に卒業してしまいますが、上原主将をはじめ選手たちには頑張っていただきたいですね。

でも、第96回箱根駅伝2020では、あっぷあっぷ言いながらの3位でしたけど、今回は余裕の3位。本当に強くなりましたね。

 

4位:早稲田大学

『HP』『twitter』『instagram』『YouTube』『選手名鑑』

力は着実に付いていたと思いますが、ここでしっかり花開いたという感じでしたね。

山登りは工藤選手がいるので、次回は山の神を狙ってくるでしょうし、2区の山口智規選手がもっと上手く走るでしょう。

来季は、八千代松陰の鈴木琉胤、佐久長聖の佐々木哲といった高校生のトップ選手が入ってくるので、こちらも楽しみですね。

 

 

5位:中央大学

『HP』『twitter』『instagram』『You tube』『選手名鑑』

1区を走った吉居駿恭選手の野生の勘というか、勝負勘が今回の好成績を生みましたね。しかし、次回はこんなに簡単に逃がしてはくれないでしょう。

競り合いになったときに、どのくらい3強と戦えるのか見たいのと、もうちょっと復路をうまくまとめたかったですね。

それでも、箱根駅伝予選会、全日本大学駅伝の不調がウソのように立派な成績をあげてくれたと思います。

 

6位:城西大学

『HP』『twitter』『instagram』『note』『選手名鑑』

2区のキムタイが期待外れでしたが、他の選手はクレバーに着実に走った好レースという印象を持ちました。

次回は、斎藤将也・ヴィクター・キムタイが4年生になるので、勝負の年となりますね。

しっかり調整して、来季も上位を狙ってもらいたいものです。

 

7位:創価大学

『HP』『twitter』『instagram』、『Tiktok『選手名鑑』

見ていて一番イライラしたのが、この創価大学。こんなに弱かったっけ?吉田響頼みの脆いチームという印象で、完全な失敗レースでしたね。

吉田響選手は賢さと強さを兼ね備えた本当に素晴らしい走りでした。しかし、他の選手がちょっと酷すぎませんか?

1区はあの展開が予想できたのに対応できず、5区は簡単に抜かれ、6区は最初から不調、9区10区も全く勝負できず、食らいつきもせず簡単に抜かれる。

もっと意識を高く持って勝負強さを身につけないと、吉田響選手が卒業してしまうので、来季はシード争いとなるでしょう。

 

8位:東京国際大学

『HP』『twitter』『instagram』『選手名鑑』

2区を走ったリチャード・エティーリが良い流れを引き寄せてくれましたね。ただ、それに甘えることなく、日本人選手もしっかり粘りの走りができたと思います。

特に、復路の選手がしっかり粘って、勝負強かったです。全日本大学駅伝のときからその片鱗は見られていたので、期待していましたが見事でした。

来季は新入生や下級生がしっかり意識を高く持って練習して、連続シード権を獲得してもらいたいですね。

 

9位:東洋大学

『HP』『instagram』『公認応援』『選手名鑑』

今回は、石田洸介、梅崎蓮という両エースをケガで欠いて、よくぞ20年連続のシード権を獲得できたなと、改めて酒井監督の力量には恐れ入る。

酒井監督は胃が痛かったでしょうけども、それでも何とかしてくる選手も1秒を削り出すという意志が、結果につながっていて素晴らしい。

この調子なら次回も箱根駅伝は強さを見せるでしょうけど、年々シード権を獲得することが難しくなっているので油断なきように。

 

10位:帝京大学

『HP』『twitter』『instagram』『選手名鑑』

帝京らしい「世界一あきらめの悪いチーム」を体現するような良いレースだったと思います。実にしぶとく、いやらしいレース運び(褒めています)。

帝京はそれほど資金があるように見えないし、それほど実績のある選手が入ってくるわけではないけれども、本当に育成力がありますね。

来季はエース山中選手が卒業してしまいますが、彼を上回るような選手が出てきたもらいたいですね。

 

11位:順天堂大学

『HP』『twitter』『instagram』『選手名鑑』

いやぁ、惜しかったし、もったいなかったですね。まぁ予選会の不調ぶりを考えると、良く戦った方だとは思いますけども…。

それでも7区で吉岡選手が区間2位になるなど、少し復調しているかなと思って、嬉しくなりました。

あと、玉目選手もあのレベルが高い2区で、本当によく頑張っていたと思います。来季の巻き返しに期待しています。

 

12位:日本体育大学

『HP』『twitter』『instagram』『選手名鑑』

選手の力の底上げを玉城監督がしっかりやってきた成果だったと思いますが、もうあと一歩でしたね。惜しかった。

それでもここ数年は全く勝負できていなかったことを考えると、名門が復活しつつあるのではないでしょうか?

ただし、主力となってきた4年生が大量に卒業してしまうので、また一からチームを作り直していかないといけませんね。

 

13位:立教大学

『HP』『twitter』『instagram』『Facebook』『選手名鑑』

序盤かなり良いレース展開だっただけに惜しいレースだったと思いますが、髙林監督が就任してまだ1年経っていないことを考えると、仕方がないかなという感じ。

それでも、箱根駅伝予選会もトップ通過でしたし、全日本大学駅伝ではシード権を獲得しましたし、髙林監督1年目としては上々の滑り出しだったと思います。

来季からは髙林監督の色を徐々に出していって、強化が進んでいけば、自然と強豪校になっていくに違いありません。

 

14位:中央学院大学

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主力に故障者が出た中央学院大学としては、まずまず良い戦いができたと思いますが、エース吉田礼志選手がいる間に、シード権を取りたかったですが…。

それでも、今回の箱根駅伝には出られませんでしたが、稲目選手のように、下級生の中にも主力が出てきています。

ここ数年ずっと苦しんでいますが、野武士軍団の中央学院大学が活躍すれば、勇気づけられるファンも多いと思います。

 

15位:法政大学

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今大会で一番外してしまったのが、この法政大学ですね。スピードスターの大島選手が出られなかったのは、チームに動揺が走ったに違いない。

厳しいことを言っていると思うし、仕方がないのですが、やっぱり主力はケガでレースに出られないとか、絶対にあっちゃいかんよ。

もっと良いレースができたと思うので、苦言を呈してしまいましたが、来季は巻き返してもらいたいと思います。

 

16位:神奈川大学

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正直なところ、1区2区を見て、「あぁ、予想通り最下位だな」と思ってしまいましたが、そこから結構順位を上げており、終わってから気付きました。

今季は中野監督になって1年目でしたが、そろそろ来季は結果を出していきたいところですね。主力はしっかり残っているので、戦えるはずです。

全体的に実力を底上げしないと、まだ上位校やシード権ということは難しいところですが、怪物が現れて欲しいですね。

 

17位:専修大学

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仕方ないとは思いますが、力負けという感じではありました。それでも往路は最下位から、復路で少しでも順位を上げられたことは、直近の大会でなかったことなので、育成が進んでいる印象を受けました。

特に復路は一斉スタートから戦いが始まって、順位を上げられていたので、競り合いになれば良い戦いができるのではないでしょうか?

予選会も厳しいかと思いますが、来年は2区でマイナ選手がリベンジを果たしてもらいたいですね。

 

18位:山梨学院大学

『HP』『twitter』『選手名鑑』

2区を走ったムトゥクが、レースを台無しにしてしまいましたね。助っ人外国人があぁなってしまうと、チームは動揺しますよね。

なぜキピエゴにしなかった?などと言う、口の悪い人も出てきますから、活躍してもらいたかったですね。

山梨の場合は、予選会は強さを見せていただけに、本選を見越してしっかり準備をして、元気な姿で箱根に戻ってきたもらいたいですね。

 

19位:大東文化大学

『twitter』『instagram』『選手名鑑』

エヴァンス・キプロップ選手が1区にエントリーされた時点で、どう考えてもおかしいなと思っていたが、事態はもっともっと深刻だったようですね。

どうした大東?というか、悲しくなる結果でしたね。僕はシード権は難しいと予想していましたが、ここまで酷くなるとは思っていませんでした。

主力も卒業してしまいますし、来季は少し厳しいですが、真名子監督がまたマジックを見せてくれることに期待したいと思います。

 

20位:日本大学

『HP』『twitter』『instagram』『選手名鑑』

箱根駅伝の直前の記録会で、10000m・28分台ランナーを大量に生み出してきたものの、ちょっと急ごしらえの印象を受けていましたが、誤魔化しはきかなかったですね。

1区の日本人エース安藤選手が大失敗した時点で、もう負けは決定でしたね。エースがレースを潰してしまった。

それにしても、キップケメイ選手があの走力はどこにいってしまったの?というくらい、2区は外しますね。

もう仮想2区のコースを作って、しっかり準備しないと、実力はあるのに値打ちを下げてしまうんじゃないですかね?

 

 

最後に

青山学院大学の勝因と他大学の敗因【第101回箱根駅伝2025】、いかがだったでしょうか?

ボロクソ書いてしまいましたが、選手の皆さん、そしてスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。

また来年、素晴らしいレースが見たいです。ケガなく力を出し切ってください。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

 

 

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