本日は、投資詐欺に気をつけようという、お話をさせていただきます。
まず、詐欺に遭ってしまう大前提として、『将来への不安が、投資へのリスクを見えにくくしている』という点に気をつけないといけません。
僕も将来への不安をもったからこそ、副業をしているわけですが、色々と怪しいビジネスや投資話がどんどん出来ては消え、を繰り返しているように感じています。
以下、考察していきたいと思います。
目次
詐欺に遭わないように、頭の中を整理しよう
このブログでも『将来に向けて、色々と備えていきましょう!』ということを訴えています。
しかし、その準備を進めていく順番を間違えると、成功するのはやはり難しいと思うんです。
ですので、この順番をしっかり意識して、考えて行動していきたいと思っています。
②その将来を達成するためには、いくらお金が必要?
③この先、どれくらいお金を貯めていけそうか?必要なお金との差はいくらか?
④必要なお金との差を埋めるのに、どうやって稼いでいくか?
将来の準備を進めていく大前提
一度、上記の順番で、紙に書き出していくことをオススメします。自分がやっていくべきことが、とてもよく見えるようになります。
この順番で考えずに、「なんとなく不安だし、お金欲しいなぁ」みたいに思って、将来への不安が具体的になっていないと、騙されるリスクが上がってしまうのではないかと思っています。
投資詐欺は特に遭いやすい
特に、投資詐欺は数も多くて、十分に気をつける必要があります。
投資の大前提なんですが、投資は取ったリスクに比例して、リターンがあるということです。
ローリスク・ハイリターンなんて、絶対に存在しないです。
でも、詐欺案件って、この投資だけは特別ですよ!あなただけに教えます!って、「そんなもん、ありえへんやろ!」って話です。
『投資は、お金を預けたら、なんかよくわからないけど、増えて戻ってくる』というイメージを少しでも持っていると、とても危険です。
『投資は、預金のちょっとお得バージョン!』みたいなものではなくて、投資とは、増える可能性は少しあるけど、減るかもしれないリスクを引き受ける行為なんです。
株式投資だと、元本割れをするリスクを取って、値上がり益と配当収入を狙いにいきます。
手抜き物件だらけだった「レオパレス」みたいに経営陣が利益至上主義で、コンプライアンスがメチャクチャだったとしても、「レオパレス」に投資した株主のあなたまで悪いとなってしまうわけです。
元本保証してもらえる株なんか、世界を見てもありえません。
投資は、FXだろうが、バイナリーオプションだろうが、株だろうが、投資信託だろうが、不動産投資だろうが、外貨預金だろうが、全ての投資この考えでいないといけません。
だから、投資はすべての責任は自分が負わないといけないので、徹底的に調べて、どこまで減ることが許容できるかを考えた上で、勉強して投資していかないといけないわけです。
でも、実際はそうではなくて、投資に対する意識の低さと、その意識の低さを知り尽くした加害者の存在が入り交じって、負のスパイラルで被害が増えていっているんだと思っています。
投資詐欺で悲惨な末路
先日、NHKの番組『クローズアップ現代』で見たのですが、2人の悲惨な方が出てきました。
1人目が若者の投資トラブルでして、USBメモリを53.4万円で購入したという20代の男性です。
この男性は、手持ちのお金がなかったので、消費者金融で借金して、費用を工面して、USBメモリを購入したようで、バイナリーオプションに役立つと説明されたそうです。
FXやその派生といえるバイナリーオプションは、とてもリスクが高い投資だと言われています。
そのUSBメモリは、為替取引の値動き予想してくれるとのこと。
それで、月に20万円ほどの利益が出ると、説明されたっていうんですね。この系統の投資詐欺は、これからメチャクチャ増えそうな予感がしています。
人間よりもはるかに賢いAIが、あなたの投資をバッチリ予想!
将棋のAIソフトが天才棋士たちを次々と打ち破り、人間はもはやAIに勝てないことをご存じですか?
東大生よりもはるかに優秀なAIがプログラムされたこのUSBメモリを、あなただけに!
みたいなセールスコピーが出回りそうな気がします。
欺された人はどうなったのか?
で、その20代の男性は、USBメモリを使って、バイナリーオプションの投資を行ったそうです。
しかし、説明で聞いていた通りにやっても、全く儲からなかったどころか、大損してしまったそうです。
『30分しない間に、10万円くらい溶かしてしまったことがあります。』
ひぇぇぇ…。って感じですね。こんな目に遭うんなら、めちゃくちゃ無駄遣いしてストレス発散する方が遙かにマシですよね。
詐欺の手口
当時フリーターだったこの20代男性も、業者から年金不安をあおられたそうです。
「年金は将来もらえないよ。いま始めないと将来やばいから、いま始めて一緒に楽しい人生にしたいよね」みたいな話をされたそうです。
まず、相手に共感したように見せかけ、心の距離を詰めてきます。
やらないと将来ヤバイという不安感を植え付けられて、リスクが見えなくなってしまったということです。
このUSBメモリを売りつけた奴らは、本当にひどい奴らです。では、このUSBメモリは一体どれくらいの価値があるのでしょうか?
国民生活センターの職員に、中身を分析してもらったところ、過去に同じような詐欺で使われていたツールとほぼ同じ内容で、全く価値のないものだったそうです。
それで、その20代男性がこの業者に抗議したところ、『このUSBメモリを買う人を紹介すれば、1つ当たり6万円の紹介料を出しますよ!』と言われたそうです。
もう完全なマルチ商法です。
でも、どうしてもお金を稼ぎたかったこの20代男性は、友人にこのUSBメモリを勧めまくってしまい、その友人までバイナリーオプションで大損して、大事な友人関係を壊してしまう結果となり、すごく後悔しているようです。
バイナリーオプションについては、2010年頃には国民生活センターに寄せられる年間相談件数400件くらいで推移していたそうですが、2018年は800件に急増しています。
若者が詐欺のターゲットにされている現状が浮かび上がってきます。
若い人の交友関係、学生の間のつながりを狙って、マルチ取引的な勧誘で、どんどん友人知人へ詐欺の勧誘が広がっているようです。
最後に
AIを使ったUSBメモリ詐欺、いかがだったでしょうか?
AIというブラックボックス、海外という土地勘のないもの、自分が理解できないものには絶対に手を出しては行けません。
それにしても、詐欺を行う連中は、本当にひどいですね。お互いに気をつけましょう。
もう1人については、明日お話させていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。