突然ですが、ウナギは好きですか?たまに食べられないという方もいらっしゃいますが、大好きな方も多いのではないでしょうか?
皆さんにとって、ウナギはおいしく食べるものという印象が強いと思いますが、実は家で飼育するのも簡単で、すごく楽しいんです。
ちょっと特殊な魚なので、他の人から珍しがられますし、餌を食べる様子や仕草もすごく可愛いので、僕はとても気に入っています。
2022年9月末からウナギの稚魚を飼い始め、ちょうど7ヶ月経ちました。実際に飼ってみて感じたことを中心に、情報共有させていただければと思います。
ちなみに、この記事で使用している画像は、すべて僕が飼っているウナギです。
8cmのチビウナギのときから、20cmくらいまで少し成長したとき、そして現在の40cmまで大きく成長した姿です。
たった7ヶ月で、ここまで大きくなって同じウナギとは思えません。
ウナギって、どんな魚?
縄文時代の貝塚から、ウナギの骨が発見されるなど、ウナギは太古の昔から日本の食卓にのぼって食べられてきました。
脂が乗ったウナギが大好物という方も多いと思います。
ウナギの種類
日本に生息するウナギは、主にニホンウナギとオオウナギです。
しかし、オオウナギは全長2mにもなるお化けウナギなので、飼育するのは現実的ではありません。
それに、普段われわれが目にするのは、ほぼニホンウナギだけですし、ここからはニホンウナギについてお話していきたいと思います。
ウナギの生態
ウナギは、ベトナムから中国、台湾、朝鮮半島などの東アジア、そして日本中に生息しています。
その生態はまだまだ不明な点もありますが、近年かなりの部分までわかってきています。
グアム島などマリアナ諸島の深海で産卵し、成長とともに上記の地域の川に登ってきます。
産まれたばかりの稚魚は、透明のペラペラの目立たない形態をしていて、海流に乗って日本までやってきます。
プランクトンを食べながら徐々に成長して5cmほどになると、シラスウナギとなって川の河口付近までやってきて、そこから川の中流、上流を目指して登っていきます。
養殖されるウナギは、このシラスウナギを夜中に河口付近で水面にライトをあてて集めて捕獲し、それぞれの養殖池で飼育していきます。
ウナギは夜行性で臆病な魚であり、昼間は砂の中に潜ったり、長い体を隠せる暗い穴の中や物陰に隠れています。
そして夜になると、積極的にエサを探して、小魚やエビ、ドジョウなどを捕食していきます。
ウナギは20℃~30℃くらいの比較的高い水温を好みます。水温が低い場所でも動きは鈍くなりますが、それでも生きていくことができる魚です。
川を遡上するときは、少しくらいの障害なら、体をくねらせながら岩肌を登っていったりすることがあります。
この様子から「うなぎ登り」という言葉が生まれたそうです。
ウナギは肉食性の魚で、水生昆虫や小魚、アカムシやミミズ、カエルなどの両生類、カニやエビなどの甲殻類まで何でも食べる食欲旺盛な魚です。
ウナギの大きさ
ウナギが成長したときの大きさは、100cm~130cmです。通常は5年~10年かけて、川で成長してから、海へ戻っていきます。
しかし、養殖されたウナギの成長スピードはとても早くて、30℃ほどの水温まで加温した養殖池で育てられます。
その養殖池で、食欲旺盛なウナギにどんどんエサを食べさせまくり、約6ヶ月~7ヶ月ほどで食べられる大きさまで急成長させます。
そこから1週間ほど、エサを与えずキレイな湧き水などにさらすことで、泥を吐かせ糞尿を出し尽くすことで、身の臭みを取り除いてから出荷されていきます。
ウナギの寿命
ウナギの寿命は平均して20年とかなり長寿です。寒い日本の冬は、冬眠することで越冬することができます。
水槽飼育では運動不足で肥満になりやすく、5年~10年ほどで死んでしまうことが多いようですが、まれに20年も生きる個体もいるようです。
実は飼いやすいウナギ
僕自身ウナギを飼ってみて感じたことですが、ウナギはとても飼いやすい魚です。
もちろんウナギならではの欠点もあるのですが、その辺りをご紹介させていただきます。
ウナギはどうして飼いやすいのか?
飼っている人は口を揃えて、ウナギは飼いやすい魚だと言います。ウナギが飼いやすい理由は、下記のようなものがあります。
①生命力が強くて丈夫
ウナギは生命力がとても強くて、本当に丈夫な魚です。
たとえば、川でミミズをつけて夜釣りをしていると、よく釣れるウナギですが、飲み込んだ釣り針を自力で吐き出せるほど丈夫なのです。
ですので、神経質にならなくても立派に育っていってくれます。
➁エサ不足、酸素不足にも強い
ウナギは数週間、もしくは数ヶ月間もエサがなくても生きられるほど、生命力が強い魚です。
日本の寒い冬は、何ヶ月もエサを食べずに冬眠して、越冬することができます。したがって、飼い主としても、長期間の旅行にも安心して出掛けることができます。
また、酸素不足にも強く、水質にもそれほどこだわらなくても大丈夫な魚です。
③水槽とフタさえあれば飼える手軽さ
あくまで最低限ではありますが、水槽にカルキ抜きした水を張って、脱走防止のフタをすれば、ウナギを飼うことができます。
もちろん水をキレイに保つためのフィルターなどもあった方がいいことは、言うまでもありません。
ウナギを飼育する良い点、悪い点
ウナギを飼育する良い点と悪い点は、だいたい以下のようなものになってきます。
良い点-①とても丈夫で、病気も少ない。
➁エサをよく食べてくれるので、飼育が楽しい。
③水質悪化にも強いので、手間がかからない。
➃慣れると、なついてくれるので可愛い。
悪い点-①エサをよく食べるので、すぐに大きくなってしまう。
➁糞もたくさんするので、水が汚れやすい。
良い点は他にもあって、とても珍しがられるとか、エサをあげようとすると水面まで上がってきたりする様子や、ひれをヒラヒラさせながらウニョウニョ泳ぐ姿もとても可愛いらしいです。
また、慣れてくると、よくなついてきてくれて、頭や口に軽くタッチさせてくれます。
ただし、ウナギの体を覆っている粘膜と血液に毒がありますので、触った後は手をしっかり洗うようにしてください。
ウナギの毒は加熱すると変質して無毒化するので、蒲焼きという食べ方はとても理に適っていますね。
逆に悪い点は、すぐに大きくなってしまうので、水槽が大きくないといけないのと、飼育場所や水槽の重さなどに注意が必要です。
ウナギの入手方法
ウナギを飼いたい場合は、比較的簡単に手に入ります。ただし、昨今はシラスウナギが激減しており、価格は上昇しています。
一番簡単なのは、Amazonやペットショップなどで、ウナギの生体を購入することです。他に、ヤフオク、楽天、Yahoo!ショッピング等でも売られているときがあります。
水温が上がってくると、川などで釣れることがあります。特に、夜釣りはチャンスがあるようです。
場所によっては、穴釣りで捕獲したりもできるようですね。
ちなみに、僕はたまたま「ジモティー」で見つけて、なんと500円で譲っていただきました。
ウナギの飼育方法、必要なもの
ウナギの飼育に必要なものを列挙していきます。ただし、これらすべてが必要というわけではありません。
予算に応じて取捨選択しながら、ウナギ飼育を楽しんでみてください。
飼育環境
室内飼いがオススメです。お庭などの外でも飼えますが、水温の変化が小さいのは圧倒的に室内だと思います。
広いお庭があるとか、あまり直射日光があたらない場所があったり、寒すぎる地域でなければ、屋外でも十分に飼えると思います。
水槽
僕は今のところ60cm水槽で飼育していますが、できれば最初から90cm水槽がオススメです。最初は稚魚であっても、ウナギはあっという間に大きくなってしまうからです。
狭い水槽の中ではありますが、ウナギ君には快適に過ごしてもらいたいですよね。
ただし、僕のような飼育初心者は60cm水槽から始めた方がいいかもしれません。初心者はあまりに大きな水槽だと、扱いに困るように感じます。
水槽の材質はガラスでもアクリルでも、どちらでもいいと思います。ガラスの方が安価で、手に入れやすいのですが、重いのが欠点です。
対して、アクリル水槽は軽いものの、少し価格が高くて、傷がつきやすい欠点があります。
初心者は水槽セットがオススメ
僕は子どもの頃に、夜店の金魚や川で捕まえてきたフナを飼ったことがあるくらいで、水槽をつかった飼育に慣れていませんでした。
そうした初心者は「水槽はこれ!フィルターはこれ!」と、細かく選んでいくのは少し難しいと思います。
そうした方は、水槽セットを購入すれば、あれこれ迷う必要はありません。
僕もセットされたものを組んでいくだけで、ウナギの飼育を始めることができましたので、初心者はこうした水槽セットで十分だと思います。
ただし、セットされているLED照明はウナギには不要なので、外してあげてください。
水槽は水の重さに注意が必要
考えてみると当たり前なのですが、水槽は水を入れると、とんでもない重さになります。
あくまで目安ですが、60cmガラス水槽(60cm×30cm×36cm)に目いっぱい水を張ると、約70kgになります。
それに、水槽台の重さが加わりますので、かなりの重さです。
僕が推奨する90cmガラス水槽(90cm×45cm×45cm)に目いっぱい水を張ると、約200kgにもなってしまいます。
建築基準法で、通常の家屋の場合、1㎡あたりの床の耐加重は180kg以上と定められています。
90cm水槽だと、水槽だけで200kgになってしまいますので、水を35cmまでしか入れないようにするとか、アクリル水槽に変えるなどしないと、家の床が抜けてしまう危険があります。
そのあたりのバランスを考えないと、飼育どころではなく大変なことになってしまいますので、十分に気を付けてください。
※ 参考サイト
水槽の重さを計算してみよう 『自動計算機能』を付けました!
水槽のフタは必須
水槽のフタは絶対に必要です。ウナギは脱走の名人だからです。
ウナギは頭が通る隙間があれば、簡単に脱走してしまうので、水槽上部は完全に塞いでおく必要があります。
僕は一度フタをするのを忘れてしまい、チビウナギに脱走されてしまったことがあります。体が少し乾いてしまって、床で動かなくなっていました。
幸いすぐに気付いて、水に戻したところすぐに元気になりましたが、発見が遅れて体が完全に乾いてしまうと、さすがに死んでしまいます。
濾過フィルター(上部、投げ込み、外部)
しょっちゅう水替えをするなら必要ないかもしれませんが、水槽内の水をキレイに保つためには、やはり濾過フィルターは欠かせません。
上部フィルターや投げ込みタイプのフィルターなら、ウナギなど飼っている生体への酸素供給もやってくれます。
ろ過フィルターはそれぞれのろ過能力の限界がありますので、水槽の大きさに合わせて、選ぶ必要があります。
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外部フィルターは初心者には少し扱いが難しい中級者以上の方向けのフィルターですが、濾過能力がとても高いです。
ただし、水槽のフタを完璧にするのがやや難しかったりもするので、そのあたりも気を付ける必要があります。
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カルキ抜き
日本の水道水には、法律によって必ず塩素が入れられています。人間にとっては健康被害はなくても、魚にとっては有害ですので、取り除いてあげましょう。
除去する方法としては、①カルキ抜きを少量入れる、➁水道水をあらかじめ天日にさらしておく、③沸騰させる、この3つくらいの方法があります。
カルキ抜きをいれるのが一番簡単で、現実的だと思います。
水温計
それほど神経質になる必要はありませんが、ウナギも変温動物ですので、水温は常に把握しておいた方がいいと思います。
できれば、ウナギにとって快適な20℃~30℃をキープしてあげたいところです。
ただし、冬などは10℃くらいまで下がる場合がありますが、稚魚でない限りは冬眠してしまうだけなので、慌てる必要はありません。
逆に、30℃以上の水温になると、ウナギは体調が悪くなるようですので、水温の上げすぎもよくありません。
底砂
必須ではありませんが、底砂を敷いてあげると、ウナギは安心します。
ただし、さら砂のようなあまりにも細かすぎる砂だと軽すぎて、水替えのたびに舞い上がってしまい、扱いがとても面倒になります。
かといって、あまりに荒すぎる砂だと、ウナギが砂の中に潜れないので、砂粒は大きくても小指の先ほど、寺院の庭園の砂利くらいの大きさまでにした方がいいと思います。
ただし、後述する隠れ家(塩ビパイプなど)が用意できるなら、無理に底砂を敷く必要はないと思います。
砂は敷かない方が、糞を処理しやすくなるなど、飼育していく上で手間は少なくて済みます。
底砂としては、田砂が一般的に推奨されていますが、僕は白い砂にしたかったので、下の砂を5リットル分いれています。
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隠れ家(塩ビパイプ)
ウナギはとても臆病な魚です。野生のウナギも普段は穴の中に隠れていたりします。
砂に潜る方を好むウナギもいますが、昔からウナギ漁に使われる捕獲カゴのような、暗くて細長い形状のものに入ることを好みます。
ホームセンターなどにいくと、塩ビパイプが色々なサイズで売られているので、この塩ビパイプを購入して水槽にいれてあげると、すぐに中に入ってくれます。
パイプの長さが長すぎるときは、100円ほどで好みの長さにカットしてもらえるはずです。
ウナギを常に見ていたいので、透明パイプにしてみたこともありましたが、僕の飼っているウナギ君はまったく入ってくれませんでした。
その他、水槽の中をきれいにレイアウトしても、ウナギは力が強いのでメチャクチャに崩されるだけです。
水槽の中にはあまり物を入れずに、できるだけシンプルにした方が、ウナギにとっても広くて快適だと思います。
照明や水草は不要
水草はあってもなくてもいいと思いますが、照明は暗い場所を好むウナギにとっては苦痛となり、びっくりしてしまうだけなので不要です。
水草も、下記のような石に付着している状態のものでないと、砂の中に植えたとしてもウナギに引き抜かれてしまいます。
エサ
最初に申し上げたいのですが、ウナギはとても食欲旺盛なので、与えたら与えただけ、いくらでもエサを食べます。
ただ、食べれば食べるほど、どんどん大きくなってしまいますので、それをわかった上でエサを与えてください。
家で個人が飼育するにあたって、ウナギのエサは人工餌がオススメです。活きエサは取ってきたり、購入するのもお金が高くかかるので大変だからです。
稚魚のときは、人工アカムシがお薦めです。ただ、アカムシを与えるのは最初のうちだけですので、あまりたくさん買わない方がいいと思います。
下の画像は、人工アカムシを咥えているチビウナギです。
よく推奨されている冷凍アカムシは、小さなブロック状になっているのですが、解凍しないといけませんし、1匹だと量が多すぎたりして調整しづらいので、僕はオススメしません。
ただし、人工アカムシはこのままだと水面に浮いてしまいます。ウナギは水面に浮いたエサはまず食べません。
そこで、この人工アカムシを、割り箸などで掴んだまま水の中に沈めて、底にいるウナギに与えてあげてください。
僕が飼っているウナギは、最初は8cmの稚魚だったので、この人工アカムシを与えていました。環境に慣れれば、よく食べてくれます。
その後、少し大きくなった時点(13cmくらい)で、「ひかりクレスト・ミニキャット」を与え始めました。
キャットという名前のとおりナマズ用のエサで、爪の先ほどの極小の粒なので、小さいウナギでも慣れれば、本当によく食べてくれます。
沈下性のエサではありますが、浮いてしまうこともあるので、少し高めの位置から落としてあげると、底に沈んでいきやすいです。
肉食魚用のこのエサを食べ始めると、ウナギはどんどん大きくなっていきます。
活き餌はかなり大きくなってからで十分ですし、面倒なら粒が大きい「ひかりクレスト・キャット」にしてもいいと思います。
活きエサは最初はメダカくらいから始めて、だんだんエサ用の金魚、エサ用のドジョウなどに変えていけばいいと思います。
もちろんどこかでミミズなどを捕ってきて与えても、ウナギはよく食べるはずです。ワニのようにデスロールしながら、食いちぎって食べるようです。
かなり大きくなってウナギが獰猛になってくると、明るい場所でも活きエサを襲って食べる姿を見せてくれるかもしれませんが、最初は難しいかもしれません。
僕のウナギにメダカ30匹をあげてみたところ、最初はウナギの方がビックリしてしまい、まったく食べませんでした。
ところが、次の日の朝になるとメダカは1匹もいなくなっていました。活性があがる夜中に食べてしまったようです。
それでも、ひかりクレスト・キャットの方が手間も掛からないですし、日常的に与えることを考えると一番手軽だと思います。
その他の注意点
あまり神経質になる必要はありませんが、ウナギ飼育していく上で気を付けた方がよいこと、注意点などをお話しさせていただきます。
導入時は水合わせしてから
ウナギは丈夫な魚ではありますが、変温動物ですから水温の変化にはそれなりに敏感です。
買ってきた状態のウナギが入った袋をそのまま、水槽の水に浮かべてください。水温を合わせていきます。
そうやって30分ほどは水合わせをして、水温変化を少なくしてあげれば、ウナギにも負担がなくびっくりしないはずです。
エサを食べてくれないときの対処法
ウナギはとても食欲旺盛な魚です。飼育環境に慣れてくれば、エサはしっかり食べてくれるので、まずは焦らないことが大切です。
また、ウナギは数週間~数ヶ月にわたってエサをまったく食べなくても、生きていけるほど丈夫な魚なので何も心配はいりません。
食欲旺盛なので、そのうちお腹が空いてきて、どんどん食べていってくれます。
少しずつ与えてみて、食べてくれるエサを与えていけば、だんだん他のエサも少しずつ食べていってくれるはずです。
僕のウナギは、試しに魚肉ソーセージや小エビなどをあげてみたら、「ひかりクレスト・ミニキャット」ほどではありませんが、しっかり食べてくれました。
冬の対処法
冬になって水温が低下してくると、ウナギは活性が下がりエサを食べなくなって、場合によっては冬眠してしまいます。
しかし、ウナギがある程度(20cm以上)大きくなれば、死んでしまうなどの心配はありません。
ただし、僕が飼い始めたときの8cmくらいの大きさの場合は、ウナギもそれほど耐久力がありませんので、心配であればヒーターを入れてもいいと思います。
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僕は動かないチビウナギを見て怖くなってしまったため、こちらのヒーターを入れて、水温を26℃にしていました。
すると、めちゃくちゃ元気になってエサをバクバク食べ始め、すぐに大きさが20cmを超えたため、ヒーターを外しました。
あとは、水替えを頻繁に行って、そのときにシャワーの温水や、場合によっては熱湯(ウナギに直接掛からないように注意!なついてくると寄ってきてしまいます)を入れて水替えしていました。
そうすることで、できるだけ水温20℃以上をキープするようにしたら、エサをガンガン食べ続けて、どんどん大きくなっていってくれました。
混泳は基本的に難しい
ウナギは縄張り意識がとても強い魚です。
ウナギ同士でも小さい個体はイジめられたりするそうなので、そうした傾向が見られたら、水槽を分けてあげた方が無難です。
メダカ、エビ、フナ、ドジョウなどとの混泳はおそらく無理です。ウナギは肉食魚なので、こうした魚は食べてしまいます。
ウナギの口に入らないくらいの鯉などであっても、ヒレをかじったりするそうなので、あまりオススメできません。
逆に、ナマズなどと混泳したら、小さいウナギだと食べられてしまうかもしれません。
水替えの頻度と注意点
水替えは基本、一週間に一度くらいでいいと思います。少しくらい水が汚くても、ウナギは平気な魚です。
しかし、ウナギが大きくなると、とんでもない量のエサを食べるようになります。すると、糞もその分だけ増えるので、水替えの必要頻度はどんどん増していきます。
また、冬になって水温が落ちてくると、ウナギもジッと動かなくなってきます。
飼い主の都合でしかありませんが、ウナギに元気に泳いで欲しいのであれば、ヒーターを入れるか、僕がやったように温水や熱湯で水替えをして、水槽内の水温をできるだけ20℃をキープする必要があります。
ウナギは低温が苦手
ウナギは熱帯から温帯に生息する魚なので、温かい水温を好みます。
あまりに低水温だと、水カビ病などにかかりやすくなります。それでも丈夫な魚なので、あくまで心配がある程度だと思ってください。
どうしても心配なら、ヒーターを入れるか、温水や熱湯で水替えして、水温を20℃前後でキープしてあげてください。
繁殖は不可能
ウナギを繁殖させることは、われわれ一般人にはほぼ不可能です。
日本の食文化を守るためにも、個体数が激減しているウナギを増やそうと、研究者の方々が日々努力しておられます。
しかし仮に、ウナギの繁殖の謎が解明されても、個人レベルではまず無理でしょう。
まとめ(最後に)
ウナギの飼育方法、いかがだったでしょうか?
うちに来たときは、鉛筆ほどの太さすらない8cmのチビウナギだったのが、たった7ヶ月で40cmの太いウナギになってしまいました。
でも、とても人懐っこいので、帰宅するたびにパイプからニュッと出てきて、エサをねだってきてくれるのが、可愛くて仕方ありません。
もし、飼ってみたいという方がいらっしゃれば、参考にしていただければと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。