2020年・第96回箱根駅伝がすごかった!感動した!
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えっ?箱根駅伝?なんで今頃?

と、当然思われるでしょうけど、今年の正月に見てから感動してしまって、この3ヶ月ほど色んな本を読んだりして、勉強していました。

今までは正月ボケの状態で、ただボォーッと見ているだけだったのですが、今回はすごく感動したので、ずっといろいろなことを調べていって、少しは駅伝や陸上のことがわかってきました。

関西に住んでいる人間としては、やはり箱根はあまり馴染みがなかったのですが、来年は現地まで、箱根駅伝の応援に行ってみようかなと思っています。

今回いろいろ調べてみて、感じたことなど、お話しさせていただきたいと思います。

 

2020年・第96回箱根駅伝の総評

いろいろな背景があったり、ドラマがあったりで、実に面白いレースでした。

優勝候補といわれていた各校は、青山学院大学以外は各校とも誤算が続いたのではないでしょうか?

去年2019年、第95回の箱根駅伝では、その青山学院大学が4区・5区と誤算が続いてしまい、5連覇を逃しましたから、レース当日にピークを持っていく難しさを改めて感じました。

逆に、箱根駅伝では新興校ともいえる國學院大學、東京国際大学、創価大学が意外な健闘を見せ、それぞれの目標を達成するなど、すごく面白かったです。

 

各出場校について感じたこと

完全に素人目線ですが、感じたことをお話ししていきたいと思います。

特に、5強(東海・青学・東洋・駒澤・國學院)と呼ばれた各大学については、いろいろ感じるところがありました。

また、シード権争いも熾烈で、見ている方としては楽しかったです。

 

優勝・青山学院大学

さすが王者!やっぱり青山学院大学!という戦い方で、盤石でした。

まず何より、原晋監督がやっぱりすごかった!指導力も眼力も戦術も抜群ですね。原監督にはいろいろ学んでいきたいです。

展開としては、2区・1年生の岸本大紀選手で勝負ありでしたね。間違いなく彼がMVPです。

4区・吉田祐也選手の気迫あふれる走りにも感動しました!競技も続けてくれるようで、嬉しいです!こんなに小柄なのに、どこにあんなパワーがあるのかな?

去年ブレーキになってしまった8区・岩見秀哉選手も、見事に走りきりました。箱根の借りを箱根で返しました!

他の1年生(新2年生)も育ってきていますし、来年以降も優勝候補筆頭でしょう。

今まで以上に、いろいろな試みをしていき、チームを強化していくことでしょうね。

 

 

2位・東海大学

優勝候補筆頭でしたし、僕も2019年の全日本大学駅伝の圧勝をたまたまTVで見ていたので、東海大学が優勝すると思っていました。

4年生は黄金世代とよばれ、逸材揃いでしたし、特に大きなブレーキもありませんでしたから、かえって『痛すぎる敗戦』という印象が否めません。

今回出場できなかった關颯人、阪口竜平、中島怜利の3人がもし出られていたらと、どうしても思ってしまいます。

7区・松崎咲人選手など、来年以降も戦力は充実していますので、どうやって青山学院大学の厚い壁を破っていくのか、楽しみです。

佐久長聖高校を、長距離部員1人という絶望的な状況から全国屈指の強豪校に育て上げた両角速監督の手腕にも注目です。

 

3位・國學院大學

前田康弘監督が就任して10年で、ここまで上がってきたということで、感慨深いところです。

この1年は、土方英和、青木祐人、浦野雄平という、3人の4年生エースが期待以上の活躍だったと思います。

今回の箱根駅伝も、往路優勝できるだけの戦力を持っていましたが、「2区をもっとうまく走れていたら…」と思うと、少し残念です。

10区・殿地琢朗選手のラストスパートと前田監督の男泣きには、何度みても泣いてしまいます。

前田監督の指導力、人間性から、今後も高校の優秀な選手も入ってくるようになるでしょうから、来年も楽しみなチームです。

 

 

4位・帝京大学

10,000m28分台の選手が7人いるなど、育成力に定評があるチーム。もっと評価されていいはずでしたが、やはり5強崩しはここかという感じです。

特に、1区・小野寺悠選手、2区・星岳選手、3区・遠藤大地選手は、他校にとっても脅威でしょう。

ただ、5区6区の山登り、山下りがずっと苦手のようで、今年もブレーキになってしまいました。

復路の後半からの追い上げは凄まじかったものの、山をなんとしても攻略して、前半から終盤までずっと優勝争いができる穴のない存在になってもらいたいです。

5区6区を走る人を夏頃には決めて、専門的にトレーニングするしかないと思うんですけどね。やっぱり山に向けて準備不足だと思います。

ただ、やはり実力者が揃っているので、来年も当然、上位争いに入ってくるでしょう。

 

5位・東京国際大学

箱根駅伝予選会を1位通過していましたし、全日本大学駅伝2019も上位だったので期待していましたが、期待以上の成績でした。

伊藤達彦、イエゴン・ヴィンセントの2枚看板はもちろんすごかったですが、それ以外にも4年生がしっかり走っていましたね。

伊藤達彦選手は、相澤晃選手とのデッドヒートはしびれました!

また、ヴィンセント選手はハーフマラソンの世界記録に迫るくらいの大記録で、今後、誰にも破られないかもしれないような異次元の区間記録を打ち立てました。

主力の4年生が抜けた分、来年は厳しい戦いになるでしょうが、大志田秀次監督の眼力、指導力で、大学にブランド力がなくても、良い成績が残せるということを示して、頑張って欲しいと思います。

 

6位・明治大学

古豪と呼ばれながら、近年苦しい戦いでしたが、エース阿部弘輝選手が区間新を出した他、往路を上位でまとめられたことが大きかったですね。

特に、2区・1年生の加藤大誠選手が67分台で走り、5区・鈴木聖人選手が山登りで快走するなど、下級生の2人が大健闘だったと思います。

また、3区・手嶋杏丞選手には、チームのエースになって欲しいです。

あと、山本佑樹監督の戦術も巧みでした。西弘美スーパーバイザーの力もあるかもしれませんね。

大学自体にブランド力もありますし、2年生(新3年生)が強いので、来年も期待できると思います。

 

7位・早稲田大学

超ブランド大学で駅伝名門ですが、予選会がふがいない成績だったので大丈夫なのかと思っていました。しかし、本番にはきちんと合わせてきましたね。

1区・中谷雄飛選手のグイグイ前を引っ張っていく走りが大好きです。

3区・井川龍人選手と、7区・鈴木創士選手は黄金世代を作っていって欲しいです。

優秀な高校生ランナーのスカウトも有利だと思いますが、常に上位の成績を求められるのでプレッシャーは相当大きいのではないかなとも思います。

強い選手が残っているので、来年はもっと期待できるのではないでしょうか。

 

8位・駒澤大学

もっともっと強いはずですが、コンディションが合わなかったのか、本来の力とは程遠い内容となってしまいました。

1区、2区、5区、8区、9区と力を発揮できなかったので、さすがの大八木弘明監督もどうしようもなかったのかなと思います。

ただ、1年生ながら、田澤廉選手は本当に素晴らしかったです。エースとして怪我なくさらなる成長をしていってもらいたいと思います。

他にも、7区・小林歩選手は粘り強い走りで、チームを牽引していって欲しいです。関西人がんばれ!

駒澤大学はレギュラー級とそうでない選手の力の差がありすぎる印象があります。したがって部内に競争原理が働いていない。

また、毎年ブレーキになる選手が必ず出てくるなど、とにかくミスが多く、高速化にも対応できていません。

しかし、名伯楽・大八木弘明監督は『今後は1・2年生の育成に力を入れる』とのことですので、来年は楽しみにしたいと思います。

 

 

9位・創価大学

正直なところ今年の箱根駅伝で、一番のサプライズでした。失礼ながら、実力以上のものが出せた結果だと思います。

1区でエース米満怜選手が区間賞を取ったことで、チーム全員が自信と勇気を持てたことでしょう。

ただ、前々回予選会12位、前回予選会15位ときて、2019年2月に榎木監督就任によって、今年の箱根駅伝本戦でシード権を獲得というのは、いくらなんでも話がキレイすぎます。

もちろん榎木監督の力量もあるでしょうが、これだけ急激に結果が出るということは、榎木監督の就任前が悪すぎたはずです。

あと、10区・嶋津雄大選手に感動しました。目の難病を抱えていながら、本当に立派でした。

米満怜選手が卒業してしまうので、来年はかなり厳しいとは思いますが、箱根経験者が多く残っている強みを活かして、初の2年連続シード権を目指して頑張って欲しいと思います。

 

 

10位・東洋大学

2区・エースの相澤晃選手は本当に怪物でした。今後の日本の長距離界を牽引していく存在ですし、このまま怪我なくパリ五輪までいって欲しいです。

また、5区の宮下隼人選手は新・山の神誕生!でしたね。ただ、宮下選手は平地でも一流なので、正直なところ山登りに起用するのはもったいない。来年は2区での走りが見てみたいです。

ただ、今年の箱根駅伝は悪夢のようだったと思います。特に、あんなに元気のない西山和弥選手は見たくなかったです。

1区、3区、4区と予想外の大ブレーキとなって、往路は11位となってしまったため、復路はシード権のために6区を今西駿介選手に走らせた以外は、来年のために1・2年生を走らせていました。

東洋大学にとっては2位も10位も同じだったわけで、若い選手に経験を積ませたという感じでしたね。

この復路を走った選手が順調に成長して、来年は『さすが東洋大学!』というレースをしてもらいたいと思います。

 

11位・中央学院大学

5年連続シード権を獲得していただけに、9区・有馬圭太選手が創価大学に大きくリードしたときには、今年もシード権は取れるなと思いましたが、まさかのシード権陥落。

ただ、1区・栗原啓吾選手、6区・武川流以名選手などの強い選手が残っているので、ミスがなければ、来年はシード権を取れる筆頭候補だと思います。

来年は凄まじい執念で、箱根駅伝に臨んでくると思うので、とても楽しみです。

また、ノンブランド大学でありながら、ここまでチームを作り上げてきた川崎勇二監督の手腕にも注目です。

 

12位・中央大学

箱根駅伝・最多優勝を誇る名門ながら、ずっと低迷している印象です。負け癖がついて慣れてしまっているという感じすらします。

強い選手も散見されますが、いつも前半から遅れてしまい、そのまま上がってこない感じがしています。

ただし、今年の箱根駅伝を走った選手が9人も残るのは強みであるはず。

全体の底上げをしながら、誰かが他校のエースを常時打ち破るくらいの選手になって、チームを牽引していってもらいたいところです。

三浦拓朗選手、森凪也選手あたりはエースとして、最低でもハーフマラソンで1時間2分台以上で走ってもらいたいところです。

 

13位・拓殖大学

女子マラソンの松野明美選手を育てた名伯楽・岡田正裕監督が退任して、どうなるかというところでした。

2区のケニア人留学生、ラジニ・レミティキ選手は期待通りの快走でしたが、ハーフマラソン1時間1分台の記録を持つ、3区・エース赤﨑暁選手がケガ明けで本来の力が出せず、万事休すという感じでした。

伝統的に、長い距離をしっかり走って、育成していくスタイルで結果を出してきた同校。他校よりも多くの選手を抱えて育成しているところに、大学の本気度も感じます。

また、オレンジ旋風を巻き起こしてもらいたいですね。

 

14位・順天堂大学

全日本大学駅伝2019でシード権まであとわずかというところまで健闘していたので、箱根駅伝も期待していましたが、全く見せ場をつくることができず、1区で失敗すると立て直すことができませんでした。

やはり序盤の大切さを改めて教えられた感じです。

ここも他校よりたくさんの選手を抱えているので、しっかり競い合って、去年のエース塩尻和也さんのような選手を輩出して、箱根駅伝でも大活躍していってもらいたいところです。

 

15位・法政大学

エース佐藤敏也選手がケガで欠場したことが痛すぎました。また、1区、2区、3区と大失敗したことで、もう打つ手なしという感じでした。見ていて歯痒かったです。

ただ、もう1人のエース、5区・青木涼真選手の山登りはさすが!

ブランド力・資金力のある大学ですし、3年連続シード権をもっていたわけで、今年1年しっかり育成して、また箱根での活躍を期待したいところです。

 

16位・神奈川大学

箱根駅伝予選会2位通過ながら、1区2区で出遅れると、流れが悪くなってしまい、挽回することができませんでした。

ただ、苦しい展開の中でも、5区・井出孝一選手、7区・川口慧選手など快走した選手も残っているので、もう一度部員全員で団結して、立て直していってもらいたいところです。

誰か大エースとなる選手が1人出れば、大きく変わっていくのではないかと思います。かつての大エース鈴木健吾選手のような人が出てきてもらいたいところです。

1997年、1998年の箱根駅伝2連覇したときのような活躍を期待しています。

 

17位・日本体育大学

前監督のパワハラ問題による解任で、チームが迷走していたことが低迷の大きな原因です。

前監督は元々いた高校でもパワハラで解任された人物なのに、安易に招聘したことで、パワハラを繰り返すこととなり大問題になってしまいました。

誰が招聘したのか知りませんが、日本体育大学はパワハラ体質なのかと疑われても仕方ありません。一生懸命がんばっている選手が可哀相すぎます。大学関係者の猛省を強く求めます。

レースは1区・池田耀平選手の快走で、序盤の流れはよかったのですが、2区、3区、4区と主軸が力を発揮できずじまいでした。

5区・期待の1年生、藤本珠輝選手は、流れの悪さに影響されたのか、山登りが合わなかったのか失速。

そのまま復路も低迷したままで、たすきも途切れさせてしまいました。

来年は今年の箱根駅伝経験者がかなり残りますので、今年の悔しさをバネに頑張って欲しいと思います。

難病と闘いながら頑張っている藤本珠輝選手は、ぜひ平地2区での走りが見たいなと思います。

実質的な監督である小野木俊コーチがやりやすい体制を早く構築して、チームを再建していってもらいたいですね。

 

18位・日本大学

近年、ずっと低迷している古豪ですが、主力をケガで欠く中で、今回も6区・宮崎佑喜選手が区間4位で、山下りを快走した以外は、目立った活躍はありませんでした。

期待された2区・チャールズ・ドゥング選手も区間12位ということで、外国人助っ人としては物足りない結果でした。

来年に向けて抜本的にチーム改革に取り組んで、もっと元気な姿を見せてもらいたいところです。

予選会はクリアし続けてきているので、力はあるはず。頑張ってもらいたいですね。

 

19位・国士舘大学

2区のライモイ・ヴィンセント頼みという印象が強いです。

ヴィンセントは期待通りの活躍でしたが、周りのレベルも格段に上がっているので、留学生だけでは勝てなくなっています。

圧倒的な実力を持つ日本人エースが、絶対に欲しいところです。また、全選手のベストタイムをもっと上げていかないと、箱根出場も難しくなってしまうことでしょう。

6区・曽根雅文選手は山下りを快走しているので、いい材料がないわけではありません。

また、繰り上げスタートもなく、たすきをつなぐこともできましたし、もう一度チーム全体の底上げをして、来年は元気な姿を見せてもらいたいです。

 

20位・筑波大学

国立大学として、久々の箱根駅伝でした。

成績は振るいませんでしたが、伝統・歴史のある大学ですので、OB・OGは大変喜ばれたのではないでしょうか?

下の動画は、予選会を突破したときの映像を見つけてきました。こういう喜びの姿をたくさん見たいですね。

ハーフマラソンのタイムをみると、なかなか強い選手もいますし、今年の箱根駅伝を経験したメンバーがかなり残っているので、来年も箱根駅伝で見たいですね。

 

駅伝部強化プロジェクトを立ち上げ、強化しておられるようですし、高い頭脳をフル活用して、新しい駅伝を生み出していって欲しいですね。

 

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最後に

素人のくせにいろいろ生意気なことを書きましたが、箱根ランナーは全員すごい練習を積んでおられますし、ケガとも戦いながらストイックに頑張っていて、とても立派だと思います。

やはり一生懸命がんばるということは何よりも尊いですし、感動しますね。

僕たちも、こうした意識の高い人たちに触れるだけでも、自分の気持ちや意識もシャンとするのではないでしょうか?

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

 

 

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