郵便局がヤクザよりひどい
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今日は、肩書きで人を信用するのは、絶対にやめた方がいいというお話です。

郵政改革のあおりという一面も大きいと思いますが、郵便局そしてかんぽがひどいということです。

 

かんぽ生命問題とは

記憶に新しいところですが、かんぽ生命の不正契約問題が話題になりました。

ざっと、彼らの悪事を上げると、次の通りです。

➀保険を二重契約(22,000件)
➁無保険期間のある契約者も(47,000件)
➂無断で契約書を偽造
➃認知症の高齢者を喰い物に(1人に多重契約)
➄職員に過剰なノルマを課し、不正の温床を作り上げる
➅問題を把握しておきながら、株を売り抜け(インサイダー疑惑)

 

かんぽ生命のひどい実情

ひとつずつ問題をおさらいしてみましょう。本当にひどいですよ。

 

➀保険を二重契約(22,000件)

かんぽ生命内部の取り決めで、「保険は切替より新規契約が報酬が高い。」「7ヶ月空いていると、新規契約扱いとなる」そうです。

新規契約をさせて半年ほどで解約させて、解約から7ヶ月空いたら、また新規契約という、契約者のことなんか全く考えていない保険契約地獄。

これに過剰なノルマを課しているので、よくわかっていない高齢者などをターゲットにして、どんどん契約させていたようです。中には、「保険を預金と誤認させる」「親族が同席しないように誘導する」など、不正な契約をしていたのです。

 

➁無保険期間のある契約者も(47,000件)

これも内部取り決めで、保険解約が4ヶ月後だと新規扱いとなるそうです。ですから、4ヶ月間、無保険状態にする。そして、また新規契約させる。

もうメチャクチャです。その無保険期間に何かあったら、どうする気や!と思いますが…。しかも、件数が多すぎますよね。

 

➂無断で契約書を偽造

こんなことして、バレるに決まっています。でも、これをやらかした職員は「過剰なノルマに押しつぶされそうになって、やってしまいました。」ですって。そんな理由が通用しますか?

過剰なノルマがあったとしても、こんなことしてタダで済むと思っているのでしょうか?日大アメフト問題のときもそうでしたけど、やっていいことと、ダメなことくらい、子供でもわかりますよ。

あのアメフト君は大学生の僕ちゃんだったから、まだ同情も集まりましたけど、いい大人が私文書偽造って…。

 

➃認知症の高齢者を喰い物に(1人に多重契約)

毎月の支払額が4万円の生命保険で、支払う保険料総額が640万円なのに対し、死亡時の受取は、不慮の事故など限られた場合を除き、500万円となる内容。しかも、その支払は90歳になるまで続くというものまであったそうです。

それ以外にも、1人に54契約もさせたり、年金で月13万円の収入の認知症の高齢女性に、月25万円の保険料を支払わせていたケースもありました。

担当職員は「資産家だと思った。」と、白々しいウソをついていましたね。なんとか解約はできたそうですが、貯金が底をついて、おかしいと思った家族が調べて発覚。

「これは犯罪だ」ご家族の方が怒鳴り込んでいくと、『お客様のご意向と相違するため、解約に応じる』として、やっと解約できたそうです。

この言い方が、頭にきますよね。自分たちの非を全く認めず、居直っているわけですから。だいたい認知症の方だと、法的にも契約能力が欠けているわけで、契約は無効になるわけです。

ところが、バレるまでは『行けるところまで行ってまえ!』という悪質さです。

 

➄職員に過剰なノルマを課し、不正の温床を作り上げる

現状とかけ離れた営業目標が設定され、目標が達成できなければ、「研修」とは名ばかりの恫喝・パワハラが日常的にあるようです。「あった」ではないですよ。「今もある」んです。

人格全否定の研修が嫌で、客を欺す。そして、営業成績が悪い職員には、営業成績のいい職員から、不正契約のやり方などを教えさせていたといいますから、組織ぐるみだといって間違いないでしょう。

 

➅問題を把握しておきながら、株を売り抜け(インサイダー疑惑)

日本郵政が保有していた株のうち約25%を、2019年4月に、平均単価2375円で売り抜けていたということです。

2019年4月以前から、こうした不正契約について経営陣は見て見ぬふりをして、いよいよ世の中にバレそうだということはわかっていたはずです。そこで、『株価が下がる前に、売り抜けたれ!』ということです。

2019年8月18日現在で、かんぽ生命の株価は1560円ほどですから、2019年4月に購入した投資家はみんな大損ですね。

そもそも、2019年4月の売り出しまで、全株式の89%を日本郵政グループは保有していたわけで、11%しか市場に出回っていないから、段階的に売り出すことで、流動性を高めるという理由付けだったにも関わらず、実際は高値で売り抜けたかっただけだったということです。

しかも、この社長が釈明会見で、「2019年4月4日時点では全くのシロだった。その後6月27日に、2万4000件の不正契約が判明し、これは大変だとなった。」と、白々しく言っていましたね。

知らなかったなんて、そんなこと絶対にあり得ないですよ。

2018年4月24日に、NHK「クローズアップ現代」で、不正契約の内容が放送されて、批判が高まっていたわけです。普通に考えて、NHKで大々的に批判的な内容で放送されたら、普通の企業だったら大問題ですから、連日、対応を協議するはずです。

それを知らなかった…。呆れてものも言えません。

NHKのHPに、今もしっかり残っています。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4121/

郵便局が保険の“不適正”営業を行っているという声が番組に寄せられた。私たちは実態を探るためSNSで情報提供を呼びかけたところ、消費者のみならず、郵便局関係者からも300件以上の情報が集まった。「保険を預金と誤認させる」「親族が同席しないように誘導する」など高齢者を狙った“不適正な手法”の数々。こうした実態は日本郵政グループ側も問題視していたことが内部資料から浮かび上がってきた。放送に先駆け取材過程をSNSで公開し、寄せられた情報をもとに取材を深める “オープン・ジャーナリズム”によって、郵便局で今何が起きているのか、探った。

詳しい内容は、NHKのHPで確認していただきたいのですが、知らないなんてことは、絶対にあり得ないわけです。

他にも、2017年には、保険業法に違反し不適正であるとして金融庁へ届け出された事案が、少なくとも15件発覚しています。だから、上場企業が知らないでは済まされません。

でも、これって全部ヤクザの話ではなくて、郵便局ですよ。もはやヤクザ以下の反社会組織ですね。全国の約24000の郵便局は、犯罪組織の拠点といっていいわけです。

何の倫理観もないというか、本当にひどい。許せない話だと思いますが、何ら懲罰もされないですし、人事も変わりませんでしたね。見苦しいほどの保身…。

こういう謝罪会見がやられる度に思うのですが、こんな大して悪いとも思ってないジイさんの汚い頭を下げられたって、被害者はまったく浮かばれない…。

かんぽ生命問題から思うこと

かんぽ生命は今後どうなるんでしょうね…。今後、僕たちが気をつけること、思うことを上げてみました。

➀情報弱者の高齢者を狙い撃ち
➁郵便局に行くときは注意!ひどい営業かけられるかも
➂民営化なんか何の解決にもならない
➃他の保険会社にも注意が必要
➄国家権力に近いので詐欺罪にはならない
➅かんぽ生命の今後の決算がどうなるか?
➆ビジネスモデルが古すぎる
➇どうせ不適切な契約問題は改善しない

 

かんぽ生命は良くなるのか?

結論からいうと、何も改善されないと思います。形だけ変えたっぽいというアレで終わりでしょう。

 

➀情報弱者の高齢者を狙い撃ち
保険契約の内容をよくわかっていない高齢者を「半ボケ」「ゆるキャラ」と揶揄しながら、毒牙にかけてきたかんぽ生命。

人事も何も変わっていませんし、内部の友達に聞くと「表向きだけ反省してるフリをしているだけで、個人に割り振られた目標はむしろ上がっている。何も問題は改善していない。」と言っていました。

 

➁郵便局に行くときは注意!ひどい営業かけられるかも
今後も、郵便局に行けば、彼らはノルマにしたがって営業をかけてくるでしょう。でも、特に金融商品の内容が良くなることもないので、相手にするだけムダです。

カモにされたくなければ、無視しましょう。以下は有名ブロガーちきりんさんのツイート。

 

➂民営化なんか何の解決にもならない
郵政民営化なんて、10年前には騒ぎましたが、結局のところ何も変わっていません。

制度なんか変えたって、何も変わらない証拠です。むしろサービスが悪くなり、手数料が高くなっただけで、悪くなってしまいました。

今でも色んな政治家が「改革」だなんだと言っていますが、そのほとんどがまともに政策で勝負したら勝てないから言っているだけで、ロクでもないものだと思って、ほぼ間違いないでしょう。

 

➃他の保険会社にも注意が必要
そもそも保険という金融商品は、もしものときに足しにしましょうというものであって、基本的には損する金融商品です。

貯金代わりになるなんて、夢にも思わないことです。

これは他の保険会社でも同じです。特に、個人で入る保険で特になるものなどないと思って、間違いありません。会社を経営していて、法人で入るものには一部、節税になる商品があるようですが、入るなら最低限で十分です。

そもそも日本人は、国民皆保険の国に住んでいるのですから。

 

➄国家権力に近いので、詐欺罪にはならない
実質的に、組織ぐるみの詐欺集団、半社会組織といっていいわけですが、詐欺罪で法人が罰せられるという話は一向に聞こえてきません。

でも、それで通ってしまうわけですから、これだけの立場になってしまえば、楽勝ですね。森友問題の時も、官僚は「わかりません」「記憶にございません」「答弁は差し控えさせていただきます」。これで逃げ切ってしまったわけですから。

地獄の沙汰も、金と地位次第。

 

➅かんぽ生命の今後の決算がどうなるか?
2019年第一四半期決算は、この問題が大きく騒がれる前だったので、ほぼ影響がないようですが、第二四半期からは大きく落とすことは間違いないでしょう。

かんぽ生命の株を運悪く持っている方は、損切りを考えないといけないかもしれません。

 

➆ビジネスモデルが古すぎる
そもそも、メールやLINEで無料でやり取りできる世の中で、書類を送るなんて減っていく一方です。どうしても郵送するしかない公的書類とかだけでしょう。

明治初期ですよ、郵便局ができたのって。お金まで電子マネーになる時代ですよ。郵便事業が良くなることはあり得ませんし、金融業で収益をあげるやり方を変えられるとは到底思えません。

 

➇どうせ不適切な契約問題は改善しない
2018年にNHKに報道されて批判されたときにおいても、内部では「報道にかまわずガンガン営業してください。」と指示されていたそうですから、何も問題が改善されることはないでしょう。

年賀はがきの問題においても、実態は自腹営業ですよね。僕は郵便局に後輩がいますが、お中元やお歳暮の時期には必ず買ってくれと言ってきます。

今回の謝罪会見も、人事の変更もなく、全く他人事のようでした。今後も何も変わらないはずです。相手(郵便局)が悪意をもって、こちらに近づいてくる以上、関わらない方が身のためです。

あんなおじいちゃん達が、今さら変われると思いますか?

 

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肩書きで人を信用するのはやめよう

かんぽ生命を批判してきましたが、かんぽ生命だけでなく、騙しのような営業活動をしている人もいます。大企業も個人事業主も関係ありません。

 

経営者は汚れ仕事を、下に押しつけるだけ

結局、多くの経営者が誰もがやりたくない汚れ仕事を、立場を利用して押しつけているだけですね。だから、若い人がどんどん辞めていくんですよ。

日本郵政のことばかり言いましたが、それを告発したNHKだって、受信料を取るために、汚れ仕事を外注の訪問員に投げているだけで、NHKの訪問員はメチャクチャひどいですよね。

だから、NHKから国民を守る党みたいな、あんな変な政党が、あれだけ得票するわけです。

NHKの訪問員からしたら、大学に入学したばかりで、初めて下宿してるような10代の若い人を、カモにしています。10代の若い人って、世の中のこと知らないでしょ?強引に理詰めで契約させてしまえば、イチコロですよ。

初めて下宿するようなお子さんをお持ちの方は、毎年3月~6月くらいまで、NHKの訪問員がカモりに来ますから、覚悟しておいた方がいいですね。

僕だったら、知らない人間がドアの前に立ってても、絶対に開けません。

 

騙されないために、勉強して自衛を

自分に必要のないものは買わない。騙されることは完全には避けられないかもしれませんが、失敗から学んでいくしかありません。

僕は一番あくどい存在は、国や国家権力だと思います。権力があるので、誰も逆らえません。

ヤクザより警察の方が権力もあるし、タチが悪いですね。ほぼ詐欺のような年金問題も「臭いものに蓋をして終わり」でした。

 

肩書きで騙されないように

たいそうな肩書きをちらつかせてくる連中は、何らかの目的を持っています。

その多くは、商売・金儲けを有利に行いたい。自分が利益を得るために他人を信用させてたいといったことが目的です。法的には詐欺ではなくても、実質的な詐欺も含めると、たくさんの詐欺で溢れかえっています。

僕も、ビジネスで騙されたことがたくさんあります。本を10冊以上出していて、有名サイトでコラムを書いていたような人から、ひどい目にも遭わされたこともあります。

結局は、ビジネスも投資も保険も、自分の頭で考え判断し、決断しなければ、必ず騙されます。お互いにしっかり勉強して、詐欺を回避していきたいですね。

絶対無理だとは思いますが、日本郵政が少しはマシになることを願います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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