コロナ禍の年末、夜中に寝ていたら、火事で焼け出されました【実話】

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令和2年12月20日(日)の未明、滝山は火事で焼け出されました。

 

 

本当にひどい目に遭いましたが、こんな経験はなかなか出来ないと思います。

どんな状況だったのか、どう復旧すればよいか、お話をさせていただきます。

 

火事の経緯

令和2年12月20日(日)、大阪市の集合住宅で、午前3時30分に、火元となった部屋の女性から「ベッドが燃えている」との通報がありました。

 

火は3時間30分ほどで消し止められましたが、火元となった部屋にいた男性1人が死亡し、3人が煙を吸うなどして病院に運ばれました。

関西圏ではTVニュースなどで報じられました。

 

滝山は爆睡していた

実は、滝山はこの火事が起きた、同じ集合住宅の同じ階の、対面の数軒だけ隣に住んでいます。

遅くまで色々と作業をしていまして、布団に入ったのが午前1時。

部屋を暗くしても眠れなくて、TVを見ているうちに寝落ちしていました。

起きたのは午前5時ちょうどでした。それまで騒ぎにはまったく気付きませんでした

 

こんなに近いのに、なぜ気づかなかったのか?

同じ階なので、これだけの騒ぎがあれば、すぐに気付いても良さそうなものだと自分でも思います。

ですが、1時間30分まったく気付きませんでした。

気付くのが遅れた原因として考えられるものが、2つあります。

 

①僕の寝室と火事があった部屋が逆方向

まず廊下を挟んで対面だったので、火が出ていたベランダと、僕の家のベランダや寝室は、集合住宅の廊下をはさんで逆方向なんです。

ですから、消防車が来たり放水していたのを、真逆側に寝ていたので、まったく気付きませんでした。

 

②断熱のために、いろいろな場所を塞いでいた

僕はすごく寒がりでして、部屋に冷気が入ることがすごく嫌なんです。

真冬に札幌に旅行したときに、エアビーに泊まってみて、北海道の住宅の防寒対策に感動したんです。

そこで、閉じられる穴はすべて塞いでいますし、できるだけ多くのカーテンで仕切っているんです。

そうしたこともあってか、周囲の音が聞こえづらいんです。

たとえば玄関からリビングに入る扉のガラス部分には、厚手のカーテンを掛けています。

また、その扉の下のすき間から冷気が入ってくるんです。

そこで、乾かしたベッドカバーを折りたたんで置いていて、冷気ができるだけ入ってこないようにしています。

 

また面倒なので、自炊をしないので台所をほぼ使いません。

ですから、この台所の換気窓から廊下の冷気が入らないように、かなり厳重に断熱シートで塞いでいました。

そのため、廊下側の煙が僕の部屋に入ってくるのに、かなりの時間がかかったので、火災警報値が鳴り出すのが遅かったのです。

 

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それに、リビングと寝室もふすまを閉めていたので、和室にはほとんど煙が入ってくることがありませんでした。

結果として、人よりも逃げ遅れたのですが、それが良かったのか悪かったのか…。

自分の中でも結論は出ていなくて、どちらとも言えません。

でも、とにかく僕は助かりました。

 

どうやって起きて、どう逃げたのか

ここからは、時系列でご説明していきます。

 

狂ったように鳴り響く火災報知器

まず午前5時、「きゅぅぅぅぅぅん!きゅぅぅぅぅぅん!」という、大音量で狂ったように変な音がします。

その音で目が覚めて、「えっ?何の音?」と寝ぼけながらも、二度寝しようとしました。

ところが、まったく音が鳴り止まないので、「うるさいなぁ。何やねん…。」となって起きました。

枕元にあった携帯を見ると、午前5時でした。

「こんな時間に何?」と思って、ふすまを開けてリビングに出ました。

 

自分の家がボヤ?!

すると、リビングが白い煙で充満していました。

そして台所から「きゅぅぅぅぅぅん!きゅぅぅぅぅぅん!」という音がまだするので、行ってみました。

台所も白い煙が充満していて、火災報知器が鳴っている音でした。

目もシバシバし始めて、息苦しくなってきます。

 

ここで大変なことが起きているらしいことに気付きました。

僕は「自分の家でボヤを起こしてしまった!?」と思い、慌てて家の中をすべて調べて回りました。

しかし、火の元は見つかりません。足下を見ると、黒い粉が積もっていて、足跡がついています。

もう訳がわかりませんでした。

 

換気窓は開けちゃダメ!

そうしている間も、火災報知器は狂ったように鳴り響き、「火事です!窓を開けて換気してください!」と繰り返しています。

僕は、換気窓を覆っていた断熱シートを引っ剥がし、換気窓を開けました。

すると、熱風と白い煙が一気に入ってきて、咳と涙が止まらなくなりました。

もう意味がわからなくて、もう1度、換気窓を開けてみましたが、同じ事の繰り返しで、かえって苦しくなります。

 

玄関が水浸し

もう意味がわからないのですが、とにかくヤバイことだけはわかります。

家の外に逃げよう!とにかく何が起きたのか確認しよう!と思い、玄関に出ました。

すると、玄関はもっと白い煙が充満しているのに、電気を付けると、玄関が真っ黒です。

しかも、玄関は床上浸水しそうなくらい水が溜まっていて、靴がプカプカ浮いています。

「何?何?何?」となって、家の外に出ると、集合住宅の廊下には、たくさんの消防士と警察官がいて、びっくりしました。

 

あっ!大丈夫ですか?

はい。何があったんですか?

火事です。窓を全開にして、すぐ外に出てください!

はい。わかりました。

 

という、やりとりがあって、僕はあわてて服を着て、お金と携帯を持って、家を飛び出しました。

 

外は地獄絵図

後になってみると、午前5時の時点では、ほぼ火は消し終わっていたようです。

それでも、外にはたくさんの住民が避難していて、消防車が20台ほどいたでしょうか?

その時点では、どこで火事になったのかもわかりませんでした。とにかくその場に居たくなくて、少し離れて見ていました。

この間も、そこら中で消防車やパトカーの音が鳴っていました。

 

僕はとにかく汚い客

そのとき僕は、ススで自分の手が真っ黒になっていることに気付きました。

そこで、近くのコンビニに行って、トイレをお借りして、手と顔を洗わせてもらいました。

ボロボロの汚い僕が入ってきたので、店員も少し驚いていました。

それでも、すぐ近くで火事があることはみんなわかっていたので、察してくれて『大丈夫ですか?』と声を掛けてくれました。

喉がガラガラで目も痛いので、お茶と目薬を買おうとしましたが、目薬は置いていませんでした。

 

どこにも行けない

まだ外は真っ暗。いつ家に戻れるのかもわかりません。

どこかカフェでも開いていないかな。ちょっとゆっくりしたい。

 

しかしコロナ禍ですし、早朝ではどこも開いていません。駅前のコンビニのイートインも、7時以降しかダメと言われました。

とにかく寒いし不安にもなりますし、「梅田まで行けば、どこか開いてるかも?」というアホな考えに至りました。

電車で、大阪一の繁華街である梅田まで行きましたが、どこも一緒で、まったく開いていませんでした。

結局、自分の家に戻ったところで、午前7時になっていました。

 

火事の現場は真っ黒こげ

日が昇ってくると、現場の状況がようやく掴めました。

火事の現場から上の階は、全滅です。

病院に運ばれただけで済んだようですが、メチャクチャ危なかったと思います。

これを見ると、タワーマンションの最上階に住みたがるなんて、バカげているのかもしれません。

あんな煙突みたいな形状だと、どこにも逃げ場がありませんね。

 

そうだ、実家に連絡しよう

そこから「7時なら起きているだろう」と思い、実家の親に電話しました。

うちの団地で火事があって、焼け出された。

え~っ!今どうしてんの?

家に戻れるのを待ってる。

うち来るか?

いや、部屋の中を掃除せなアカンから。

そう…。何かあったら言ってきいや。

 

そんなやりとりをしていると、消防士さんに「家に戻っていいですよ。」と言ってもらいました。

 

マスコミも来てた

家に帰ろうとすると、TV局がきていて、ニュース用の映像を撮っていました。

この火事は、関西圏ではTVでかなり報道されていましたね。

 

消防士さんって大変

まず、自分の住んでいる階に戻ってきたところ、まだ消防士さんも警察官もたくさんいて、いろいろ仕事されていました。

火事のお宅は、こんなことに…。

あんなに煙が苦しいとは思いませんでした。本当に大変なお仕事です。

いつも、ありがとうございます。

 

自分の家が火事でなくても悲惨な状態

家に戻ってみると、まず玄関に溜まった水をどうしようということになりました。

消防士さんがいたので、玄関の水はすべて掻き出してもらいました。本当にありがとう!

 

家の中がススだらけ

家はまぁ悲惨でしたね…。

家の中すべてに黒いススが積もっていて、めちゃくちゃ焦げ臭いです。

さいわい寝室は閉め切っていたので、ほとんど被害がなかったのが唯一の救いでした。

トイレもお風呂もひどかったのですが、お風呂だけ写メ撮っておきました。

ここまでひどくはないのですが、家中がこんな感じでした。

 

どう掃除していけばいい?

あまりこういう機会はないと思いますが、床上浸水とかありえない話ではないと思うので、載せておきます。

やってみて、この順番が良かったです。

効率の良い掃除の手順
①まず汚れてもいい服、捨ててもいい服に着替える
②捨ててもいいタオルをたくさん用意する
③よく動く動線を、まずキレイに拭く
④トイレや台所、お風呂など、よく使う場所を拭く
⑤寝る場所、横になれる場所を確保する
⑥残りは1ヶ所ずつ攻略していく

 

この順番でやっていけば、せっかくキレイにしたのに、また汚くなってしまったということが、比較的すくないと思います。

そして、ある程度キレイになったら、ウェットティッシュを大量買いしてください。

汚れに気付いたときに、ウェットティッシュで拭いていくといいと思います。

忘れた頃に何かを触ると、手が黒くなることがよく起きますので、ウェットティッシュが楽だし、すぐ捨てられるので便利です。

 

ひととおり拭いたら、激落ちくん

まずは、ひととおり黒いススを拭き取ってください。

タオルは確実に使い物にならなくなりますから、どんどん捨てていくしかありません。

ある程度の汚れを拭き取ると、そこからは細かいキズなどに、ススが入り込んでしまっていて、すごく取りにくくなります。

そのときは、ウェットティッシュor激落ちくんを使って、丁寧に拭いていくしかありません。

 

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手や爪なんかも黒くなってしまって、なかなか取れません。

そんなときも石鹸をつけて、激落ちくんで軽くなでてあげるだけで、手指や爪もかなりキレイに取れます。

自動車の整備士さんなんかも、これならかなり汚れが取れると思います。

 

生きてるだけで丸儲け

もうはっきり言って、トバッチリを受けた感じで、ただただ疲れました。

でも、火事を起こしたくて起こしたわけではないでしょうし、火元の方は亡くなってしまわれたそうで、本当にお気の毒です。

でも、こういうことって、いつ誰に起きてもおかしくないですよね。

対面とはいえ、3軒隣でこんなに大きな火事が起きて、ケガもなく助かっただけでも、ありがたいのかもしれません。

 

 

まさに『人生は一寸先は闇』

どんなに能力があろうが、誰もがいつ何が起きて、どん底まで転落してしまうかわかりません。

だから僕は、安易な自己責任論が大嫌いです。

でも考えてみると、『人生は一寸先は闇』ということは、裏返せば、『人生はこのすぐ先に、光が差すかもしれない』とも考えることができるとも思います。

幼少期にいろいろなご苦労をされたという、明石家さんまさんではありませんが、「生きてるだけで丸儲け」ではないでしょうか。

 

最後に

年末に寝てたら、火事で焼け出されました【実話】、いかがだったでしょうか?

空気も乾燥していますので、皆さんも火の元にはくれぐれもご注意ください。

一ブロガーとしては『自分の不幸はブログのネタ!』だと思っています。

正直なところ、まだまだ大変ですが、しぶとく頑張っていきまっせ!

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

 

 

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