広島県尾道から三原へ行き、三原から瀬戸内海の島々を見て回ってから、呉に立ち寄りました。
呉といえば、かつて軍港があった場所で、今でもその名残で海上自衛隊の基地となっています。
その呉には、戦艦大和ミュージアム、海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)、アレイからすこじま公園、などの防衛関連のものを見る施設があります。
今回は、広島県呉市の『大和ミュージアム』『海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)』『呉湾艦船めぐり』『アレイからすこじま公園』について、お話をさせていただきます。
目次
広島県呉市とは
呉市は、かつて村上水軍の根城があったものの、静かな漁村でした。
ところが、明治初期に軍港が置かれてからは、帝国海軍の基地、それに伴う造船、鉄鋼業が盛んになり、栄えていきました。
しかし、太平洋戦争では米軍の爆撃を受け、大きな損害を出します。
戦後、復興が進み、造船・鉄鋼業については、IHIなどの民間企業が事業継続して、今に至っています。
また、帝国海軍は海上自衛隊へと引き継がれ、現在でも潜水艦などが多数あります。
また、大和ミュージアム、海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)、アレイからすこじま公園などは、今では重要な観光資源となっていて、多くの人が訪れています。
なぜ呉に軍港がおかれたのか?
海軍の基地、自衛隊の基地が、なぜ呉に作られたのでしょう?
それは、呉のもつ地形です。湾の周囲を山と島々に囲まれ、背後に丘陵地帯をもつことから、敵の攻撃を防ぐ上で絶好の地形だったからです。
明治初期は、まさに軍艦の時代ですから、そうした地形が大事だったということですね。
今は航空機やミサイルの時代なので、地形というのは優先順位として若干下がっているかもしれませんが、今でも地の利を得ることは大事です。
また、呉湾は大型船が入るのに、ちょうど良い海面の広さと十分な水深があったことで、『呉しかない!』と決まったそうです。
大和ミュージアムへの行き方
大和ミュージアム、てつのくじら館、呉湾艦船めぐりへは、休業日の火曜日を避けて、お出掛けください。
呉への行き方
JR広島駅からは、3番ホームから快速『広』行き、または7番ホームから普通『呉』行きの電車に乗ってください。
30分ほどで、JR呉駅に着きます。
※広島空港から呉へは、本数は少ないですが、『呉駅前』行きのリムジンバスに乗ってください。
呉駅から大和ミュージアムへの行き方
JR呉駅の改札を出て、すぐ右折してください。
右折したところ。後は、看板にしたがって歩道橋を通っていきます。
歩道橋を通って、この「you me」の中を突ききって出てください。
「you me」を抜けると、すぐ目の前に『大和ミュージアム』が見えてきます。
大和ミュージアムの西隣に、海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)があります。
大和ミュージアムの東隣には、呉港のフェリー乗り場(呉中央桟橋)があります。
JR呉駅周辺の位置関係を見ておいてくださいね。
大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)
大和ミュージアムは、戦艦『大和』を建造した呉の歴史、造船技術を展示する科学館です。
戦艦『陸奥』に搭載された41センチ主砲身とプロペラ
イカリ!かっこいいですね。
10分の1サイズの戦艦『大和』
ななめ前からみた戦艦『大和』
上からみた戦艦『大和』
戦艦用ボイラー
計器類ほか部品
アルミ製弁当箱、職札、表彰楯
潜水艦
機関銃
プロペラとエンジン
戦闘機
デカいぞ!ミサイル。
真珠湾攻撃の立案者・山本五十六の言葉
戦艦『大和』は、さすがのかっこよさですね。
大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館) | |
所在地 | 〒737-0029 広島県呉市宝町5−20 |
電話番号 | 0823-25-3017 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 火曜日 |
URL | https://yamato-museum.com/ |
海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)
てつのくじら館は、潜水艦、掃海艇について詳しく紹介されていて、潜水艦の内部にも入れるので、楽しい史料館です。
潜水艦について、かなり詳しく紹介されています。
機雷と掃海艇の部品
潜水艦の機能と造り
いよいよ潜水艦の内部に入っていきます。
天井も低く、かなり窮屈です。
この天井の低さで、3段ベッドって…。
艦長室でも、この狭さ。
様々な計器類
すぐ近くに自衛官の方がいて、いろいろ教えていただきました。
海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館) | |
所在地 | 〒737-0029 広島県呉市宝町5−32 |
電話番号 | 082-321-6111 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休業日 | 火曜日 |
URL | https://www.jmsdf-kure-museum.go.jp/ |
呉湾艦船めぐり
『呉湾艦船めぐり』は、呉湾を船で回り、艦艇や潜水艦の側まで寄って見られる35分のツアーです。
大和ミュージアムの東隣にある『呉中央桟橋ターミナル』。
このターミナルからは、「呉⇔江田島」「呉⇔広島」「呉⇔松山」などの定期便が出ています。
『呉湾艦船めぐり』は、35分、大人1,500円です。
こちらが時刻表。火曜日はお休みです。
この船の上が座席になっていて、見やすくなっています。
外国からの依頼で建造中の大型船
50m手前くらいまで寄ってくれます。
お尻がクレーンのようになった船
頭と背中を出して停泊する潜水艦
修理中の大型船
アレイからすこじま公園
この『アレイからすこじま公園(旧呉海軍工廠跡)』は、『呉湾艦船めぐり』と違い、無料で近くから潜水艦が見られるエリアです。
JR呉駅から『アレイからすこじま』への行き方
『アレイからすこじま公園』までは、かなり歩きますので、バスがオススメです。
JR呉駅の改札を出たら、まっすぐ進んで、階段を降りていきます。
すると、JR呉駅の北側、バスターミナルに出ます。
バス停の3番乗り場から、【呉倉橋島線】『鍋桟橋』or『桂浜』行きのバスに乗ってください。
こちらが時刻表。
『潜水隊前』or『貿易倉庫前』のバス停で降りてください。15分ほど着きます。
バスを降りて、すぐ目の前が『アレイからすこじま公園』です。
目の前に見える艦艇、潜水艦
『アレイからすこじま公園』は、50mくらい前に、艦艇や潜水艦が見られるエリアです。
正岡子規の歌の碑
目の前に、大きな戦艦があって、ちょっと興奮しました。
この門があるので、さすがに触れるほどは近づけません。
潜水艦がたくさん停泊しています
過去に使われていたクレーン
海の反対側は、レトロなレンガ造りの倉庫が並んでいます。
帰りは、向かい側(海側)の『潜水隊前』or『貿易倉庫前』のバス停から、『呉駅前』行きに乗って帰ってください。
日曜日の一般公開
その他ですが、艦艇の実物に乗れる『日曜日の一般公開』があります。
事前に、FAXで申込みが必要ですが、実物に乗れるのは、嬉しいですよね。
しかし現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止されています。早く収束して、復活して欲しいですね。
最後に
広島県呉市の大和ミュージアム、てつのくじら館、呉湾艦船めぐり、アレイからすこじま公園、いかがだったでしょうか?
もちろん戦争は絶対にしてはいけないですけど、こういう戦艦ってカッコイイですよね。
なかなか目の前で見ることはできないと思いますので、広島に旅行に行かれた際は、呉にもぜひお出掛けしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。