香港は比較的歴史が浅い都市ではありますが、アヘン戦争以後は、大国の様々な思惑に翻弄されてきました。
そんな中で、最初はつまらない事情から始まったのですが、今では伝統となって観光資源になったのが、毎日正午に発射される「怡和午砲(ヌーンデイ・ガン)」です。
今回は、香港の正午を告げる「怡和午砲(ヌーンデイ・ガン)」について、お話させていただきます。
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実は、この記事ネタである香港、珠海、広州、深圳に行ったのは、新型コロナウイルス騒動が起こる直前の、2019年12月末なのですが、今は海外旅行に行けるわけではないので、記事にするのを控えていました。
まだまだ医療崩壊が起きていて予断を許しませんが、ワクチン接種も始まりますので、1年後くらいには国内旅行、そして海外旅行も自由に行けるのではないかと思っています。
そのときまでに記事を完成させて、当該地域に行く方に少しでもお役に立てればと思っていますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。
目次
怡和午炮(ヌーンデイ・ガン)とは
怡和午砲(ヌーンデイガン・怡和午炮)は、香港島地区の銅鑼湾(コーズウェイベイ)の避難港近くの小さな柵で囲まれた土地にすえられた海軍砲です。
毎日正午に、備え付けられた大砲から空砲が発射され、香港名物の1つとなっています。
怡和午砲(ヌーンデイ・ガン)の起源
怡和午砲(ヌーンデイ・ガン)の由来は、なんと罰則です。毎日正午に、この大砲を撃たないといけないのです。
事の発端は1850年代。
アヘンの密輸、茶の輸出、香港上海銀行の設立などに関わっていた英国系の企業ジャーディン・マセソン社(中国名:怡和洋行)は、社長などの大物が香港に来た際に、祝砲を撃つ伝統がありました。
あるとき大班(会長)のロバート・ジャーディンが英国から戻ってきて、最高の敬意を示す21発もの祝砲を撃ったところ、香港に赴任したての英国海軍将官がこの伝統を知らなかったため、とても驚いたそうです。
そして「祝砲を撃つのは政府が海軍船を迎えるときに撃つものであって、一民間企業が撃つとは何事だ!」と立腹してしまい、それ以降罰則として、香港の時砲として毎日正午に空砲を撃つように命令したというのです。
確かに、心の準備をしていないときに、大砲が何発も発射されたら、戦争が始まったのかと思ってメチャクチャ驚くでしょうね。
今のつまらない政治家でも言いそうな難癖ですが、それが現在でも続いているというのは面白いですね。
香港でのwi-fi(ネット環境)について
海外だと、宿泊するホテルにはほぼ無料WiFiが入っていると思いますが、外でも調べ物がしたくなったり、メールチェックしたくなったときに困りますよね。
香港旅行のときに感じたのですが、無料のWiFiサービスはたしかにありますが、実際はとても使えたものではありませんでした。
つながっても速度はめちゃくちゃ遅いし、そもそもつながらないことが多かったです。
ですので、①WiFiルーターを日本で借りて持って行くか、②SIMカードを香港國際機場で借りるなどした方がいいと思っています。
僕は恥ずかしながらインターネットとかスマホ環境とか詳しくないので、海外でそうしたサービスを利用しようとして、もしうまくいかなかったら困るので、僕はいつも日本の空港で『イモトのWiFi』を利用しています。
日本のサービスだと、きちんと説明を受けられますし、なにより安心ですよね。『イモトのWiFi』僕のオススメです。
香港旅行に必須!ICカード『八達通(オクトパスカード)』
日本でもSUICAなどの交通ICカードを、多くの方が使っておられると思います。小銭を用意する必要がなくて、とても便利ですよね。
これは外国も同じでして、香港や台湾などでもICカードがあります。
特に、外国の場合は、こちらが現地のお金に慣れていないので、こうしたカードに少し多めにチャージしておけば、快適に旅行ができます。
香港も同じで、地下鉄(MTR)やバス、トラム、スターフェリーなどはもちろんコンビニなどで使えるので、とても便利です。
香港旅行の際は、一番に用意しておかれることをオススメします。
怡和午砲(ヌーンデイ・ガン)設置場所への行き方
怡和午砲(ヌーンデイ・ガン)へは、香港地下鉄(MTR)の港島線「銅鑼灣(コーズウェイベイ)」駅から向かいます。
銅鑼灣(コーズウェイベイ)駅です。
銅鑼灣(コーズウェイベイ)駅についたら、D1出口を目指してください。
行き方は、下記の通りです。緑の③は「駐車場+地下道」です。
①D1出口をすぐ右折して、「午砲」「世貿中心」を目指してください。
右折してすぐ。前に見える周大福を目指してください。
②ここを左折します。
ここを真っ直ぐ行くと、世貿中心(World Trade Centre)です。
目の前が世貿中心(World Trade Centre)です。右側の工事中のところに、駐車場の入口があって、そこから道路の下を通って、ヌーンデイガンの場所へ行きます。
続きは、下の「世貿中心からの行き方」の中の、駐車場入口からを参考にしてください。
世貿中心からの行き方
このときは、駐車場入口付近が工事中でしたので、いちおう世貿中心からの行き方をご紹介しておきます。
中に入ってまっすぐ進み、ここを右折してください。
突き当たりのここを出て、左折してください。
③この駐車場入口から入って、降りていってください。
あとは「午砲」の案内にしたがって、B1駐車場の中を進んでいってください。
さらに進んでいきます。
ここを真っ直ぐです。上は大きな道路が走っています。
突き当たりのこの階段を上がってください。
階段を上がったところ。
真後ろに、ヌーンデイガンの設置場所があります。
午砲(ヌーンデイ・ガン)
怡和午砲(ヌーンデイ・ガン)は、発射されてからしか、中に入ることはできません。
時間までは目の前の海を見て、ボォーッとするしかありません。香港は新しさと古さが入り交じっている感じがいいですね。
11:50過ぎに、係のおじさんがやって来て、中に入って準備します。
12時です。発射!ものすごい音!現場では耳を塞いでいた方がいいかも。
動画も撮っていたのですが、Goproが作動していなくて、撮り漏れてしまいましたので、他の方がUPしておられた動画をあげておきます。
大砲が撃たれた後は、30分だけ中に入ることが許されます。
ヌーンデイガンの説明書き。
何が書いてあるのか、さっぱりわからん。
この大砲は、第一次世界大戦のユトランド沖海戦で、ドイツ海軍との戦争で実際に使用されていた3ポンド砲だそうです。
1ポンド=0.45kgなので、3ポンド砲では1.35kgの砲弾を打てる大砲ということになります。
大砲かっこいい!男性は心躍るかもしれませんね。
最後に
午砲(ヌーンデイガン)、いかがだったでしょうか?
間近で見ると、なかなかの迫力と大音量です。戦争はよくありませんが、こうしたものを見ておくのは楽しいと思います。
香港にお出掛けの際は、ぜひご覧になってみてくださいね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
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