1997年に初めての海外旅行として、香港へ社員旅行で行かせていただきました。
しかし、その後は前述のとおり外国嫌いになってしまいました。
そのことで、海外旅行に行く気持ちなんか全く起きなくて、香港での体験は、僕の中で悪い思い出となっていました。
目次
海外に目が向くようになったキッカケ
そんな僕の目が、再度海外に向くきっかけとなったのが、ひとつのニュースでした。
2012年(平成24年)、台湾の鴻海精密工業によるシャープへの10%出資のニュースです。
この時点でもほぼ実質的買収でして、その後、2016年に正式に鴻海傘下に入って経営再建しています。
その過程で、40歳以上の従業員のクビが、情け容赦なくバンバン切られたとか切られなかったとか…。
鴻海を率いるCEOのテリー・ゴーはとても厳しい方として有名ですが、実際はどうなんでしょうね?
シャープの従業員の方がいたら、ぜひ聞いてみたいです。
日本企業が外国企業の傘下に!?
そのニュースを見て、「日本の家電の大企業が、なんで台湾の会社なんかに…?」と思いました。
台湾の方には失礼極まりない考え方ですが、当時は本当にそう思ったんです。
それで「鴻海ってどんな会社なんやろ?」と思って、wikipediaで調べました。
すると、鴻海は日本のどの電機メーカーよりも、売上も利益も大きかったんです。
もう本当に驚きました。
もちろん韓国のサムスン電子も、日本のどの大手家電企業より、売上も利益も大きかったですね。
日本が最高!は危ない考え方
それまで日本の家電メーカーは世界最高で、海外企業なんかに負けるわけがないと思っていたので、自分の無知を恥じました。
そして「世界で何が起こってるんやろ?」と思い、ネットで色々ググっているとき、なつかしい邱永漢さんにたどり着きました。
読んでみて、本当に衝撃でした。
それから邱永漢先生の本を貪るように読みました。
これからはアジアの時代
すると、どうやらこれからはアジアの時代で、中国をはじめ東南アジアにどんどんお金の流れが回ってきているということ。
特に、香港とシンガポールはアジアの金融センターとして競っていて、東京を凌駕する勢いです。
香港とシンガポールは、両方とも所得税や法人税も低いし、株式投資の売却益や相続税については、すべて非課税です。
そうした税制の有利さから、10年程前には『没落し続けている日本を捨てて、タックスヘイブンの国、地域に逃げよう!』みたいなことが流行っていました。
その当時の税制なら、それらは正しかったかもしれませんが、今はあまり当てはまらなくなったそうですね。
詳しくは税務署の方とか税理士に聞いていただきたいんですけど…。
中国が世界経済の主役に
製造業は中国本土が安い労働力を武器に、世界の工場として今も世界一です。
紡績、服飾など一部の産業がベトナム、カンボジア、タイなどに流れていますが、それでも中国のパワーは圧倒的です。
IT系企業では、アメリカだとGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)が有名ですが、中国だとBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)が有名ですね。
名目上は共産主義の中国は、自国産業・自国企業を徹底して守っているので、外国企業は経営がなかなか難しいようです。
それが激化した結果、今はアメリカとの関税合戦が世界中を巻き込んでいます。
でも、20年前ならこんな話題は全くなかったわけですから、この20年、世の中の変化が激し過ぎるわけです。
僕は産業革命で、欧米が世界を席巻して以来の、大きな世界の変化だと思っています。
気付いたからにはすぐ行動
こうしたことに気付いたとき、僕は「もっと勉強せなアカン」と真剣に思いました。
でも何を勉強したらいいの?って思ったわけです。
わからない状態でいくらウンウン唸って考えても、何もいい考えが浮かびません。
そこで、僕はとにかく海外に出掛けようと考えました。
「もうわからん!とにかく見に行こう!」と思ったわけです。
しかし「よし!アジアに出て、しっかり学んでくるぞ!」とは思ったものの、僕にはまだ香港でのトラウマがありました。
「いきなり中国はナンボなんでもキツイんちゃうか…。」
「行ったところで、何か変わるんやろか?」
「そもそも、どうやって旅行に行ったらエエの?」
「お金もないしなぁ…。」
本当に、人間ってできない理由、やらない理由は、次から次へと浮かんでくるもんですね。
つらいことを楽しいものに変換しよう
「でも1度行くと決めたからには、甘ったれてないで何とかせねば!」と思い返して、まずどこに行くかを決めようと思いました。
正直いって、苦手なこと、つらいことから始めるのはキツイです。
ですけど、楽しい未来のためだったら頑張れるじゃないですか!それなら、まず行き先の候補から考えよう!ってことで、行ってみたい所として、次の国を挙げました。
『自分が行きたい場所って、どこだろう?』って考えるのなら、楽しそうじゃないですか?
●香港―――――アジアの中心。1回行ったことがある。
●上海―――――間違いなく将来アジア経済の中心。
●台湾―――――邱永漢先生の地元。超親日。
●タイ―――――見るところが多そうで、単純に楽しそう。
●マレーシア――日本人の移住人気先ずっと№1。
●シンガポール-東南アジアの中心。世界に誇れるアジアの国。
●韓国―――――お隣だし、見ておきたい。
この中で、一番最初に脱落したのが韓国でした。
言葉が全然わからないし、「お隣だからいつでも行けそうだしね」ってことで脱落。
次がマレーシア。情報が少ないのと遠いよね。その次がシンガポール。遠いのと物価高そう…。
で、その次が香港。やっぱり15年前のイメージがどうしてもあって…。その次が上海。いきなり中国はやっぱり怖かった…。
それで、「最初だし楽しくないと続かないよね」ということで残ったのが、台湾とタイでした。
他人のオススメを聞くのもいい
台湾orタイ、どっちにしようか迷ってたときに、友達にこのことを話したんです。
この言葉で、台湾に決定!
次の問題は、台湾への行き方です。
「旅行会社のパック旅行にしようか。」「でも、1人で出掛けないと、自分の実力がつかんしなぁ。」とかああだこうだと考えていました。
そうしたときに、会社の同僚で旦那さんがイギリス人で、海外旅行に色々と行ってる人がいたんで相談してみました。
「Expedia(エクスペディア)」は、今ではしょっちゅうTVCMもやっていますが、僕は初めて聞く会社名でした。
早速ネットで調べてみると、「ホンマに安いやん!これやったら行けそう!」ってことで、飛行機はピーチで予約。
ホテルは台北の中山区の安いホテルに予約しました。中山区は邱永漢先生のビルがある所なんです。
そして、2012年(平成24年)の年末、2泊3日で台湾の首都、台北に1人で出掛けました。
渡航日の約半年前の、最も安い時期に予約できた為、旅行代金は飛行機とホテル代を合わせて5.5万円でした。
ねっ!?この値段なら何とかなりそうな値段でしょ!?だから無理なんてことは絶対にないんです。
最後に
僕が、あんなに嫌いだった海外に目を向け始めたキッカケ、いかがだったでしょうか?
本当に情けなくなるくらいショボいです。でも何事も挑戦ですね。
せっかく生きているんですから、大変なことに挑戦していくことも大事ですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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