初めての海外旅行(社員旅行)。香港vol.4
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香港旅行の続き、最終話です。

最後は、夜のお話♥です。

1日目に女人街で遊んだ後、夜11時過ぎていましたから、もうホテルに帰ろうとしたら、バッタリ出会ってしまった上司から『呑みに行こう!』と誘われました。

「えぇっ?!今から?」とは思いましたが、我々オッサン世代は先輩の言うことは絶対!みたいなところもありましたし、せっかく香港に来て、ホテルで寝てるのももったいないかなと思い、ついていきました。

 

セクシーダンスが見れる店?!

相変わらずのみんなについていくだけの僕ですから、どこに向かっているのかもよくわからないまま、連れて行かれたのはセクシーダンスが見られるという怪しげなお店でした。

なんか魔都・香港!に来たって感じでドキドキします。

入店するだけでも怖い…

そのお店は入口に、頭にターバンを巻いたインド人のような大男達が、左右にずらっと並んでいる中を、レッドカーペットを歩いて店内に入っていきました。

滝山慎治
何これ!?牢獄?こんなんイジメやん…

そのインド人もどきの奴らがすごい睨んできて、めっちゃ怖いです。

滝山慎治
ホンマ、ここ(香港)にはスマイルっちゅうもんがないんかい?!

そんなことを思いながらも、案内された所は大きなソファがドンとあって、セクシーダンスの舞台の真ん前でした。

すると、おしぼりが渡されて、香港マフィアのような出で立ちで、サングラスをした支配人だというダニエルという奴が名刺を渡してきました。

ダニエルはたどたどしいながらも、日本語が少しできるようです。

ダニエル
わたしダニエルいいます。よろしくお願いします。
ダニエル怪しすぎるやろ…

滝山慎治
ってか、ここ大丈夫なんか…。帰りてぇ…。

そして、ビールとフルーツを出されて、

ダニエル
もうすぐセクシーショーが始まりますよ。すごくいやらしいよぉ。

滝山慎治
なんやねん!その言い方…。

わたくし思わず苦笑してしまいました。

セクシーショーはひどかった…

しばらくすると、白人の若いイケメンと美女が、アラビアンナイトのような格好で出てきて、踊り始めました。

最初のインド人みたいなのといい、白人男女のアラビア感といい、何でも全てぶち込んでみました!とばかりにゴチャ混ぜで、店のコンセプトに何の統一感もありません。

そのうち、白人2人は上半身だけ脱いで、狂ったように踊り続けていましたが、何もエロいことは始まりません。

滝山慎治
これのどこが、すごくいやらしいよぉ…やねん!

と、心の中でツッコミながらも、じっと眺めていました。

滝山慎治
それより、あれは露骨でわかりやす過ぎてアカンやろ!

と思ったのは、広い店内でお金を持っていそうな、とことん悪そうな顔した香港人の、オッサンを通り越してヨボヨボの爺さんが、ポニーが引っ張る小さいながらも豪華な馬車に、売春婦らしき孫くらいの歳の女の子と乗っていき、次々と店の奥に消えていくことでした。

セクシーショーは全く興奮する場面はおろか、山場すらありませんでしたが、ちょっと日本ではお目にかかれない光景を楽しむことができました。

ホテルに帰ってからも…

夜中になってホテルに帰ってくると、ホテルの前に売春婦らしき女が何人か客待ちをしながら、携帯で電話していました。

売春婦
オニィさん!女遊び?

と、何とも言えないイントネーションで、客引きしてきますが、無視しました。

しかし、タクシーの運転手まで客引きしてきます。

タクシーの運転手
オニィさん!女遊び?

皆さんお好きね♥

滝山慎治
何やねん?もう…。
と思って、ホテルのエレベーターをおりて、自分の部屋に戻ろうとしたら、まぁ、みんな羽を伸ばし放題でしたね。特に既婚者たち!

廊下を歩くだけで、あちこちの部屋からピンクな声が聞こえてきます。

みんな
♥♥♥♥♥

滝山慎治
あの売春婦達…。それでか…。

売春婦
あそこのホテルに、日本人のエロい客がわんさかいる!

と聞きつけて、売春婦たちがわんさか集まり、それを見てまた、みんなどんどん買っていってたんですね。

滝山慎治
ひぇぇぇ…。すげぇ…。恥ずかしくて僕にはできん…。

女性社員もたくさん来ていましたが、そのとき勤めていた会社は、そういうゴシップもしょっちゅうだったので、誰も気にしませんでした。

女性社員も、何人もの男性社員と関係を持っている人もいて、あっけらかんとしていたので、男性社員はここぞとばかり酒池肉林を楽しんでいるようでした。

滝山慎治
ホンマどんな会社やねん!楽しいけど…。

真夜中に発情する同期

すると、そんなピンクな声を聞いた同期がどんどん興奮して目が血走ってきまして、

同期
ヤバイ!俺めっちゃヤリたなってきた!

滝山慎治
え~~~っ!今から?マジで?

と僕は思いましたが、完全に目がイッてしもてる同期は、

同期
ちょっと行ってくるわ!

滝山慎治
え~っ!大丈夫なん?

同期
うん!俺ちょっと行ってくるわ!

同期は鼻息荒くそう言うと、ホテルの前にいたタクシーの運転手に話しかけました。

同期
女!女!わかる?

タクシーの運転手
OK!女遊びねぇっ!

そう言うと、タクシーは盛りのついた同期を乗せて、真夜中の香港に消えていきました。

そんな同期を見送りながら、上司と僕はあっけに取られてしまいました。そこで上司がぽつりと一言…。

上司
元気やな、あいつ…。

滝山慎治
ねぇ…。僕は疲れたんで寝ます…。

もう蒸し暑いし、海外って緊張もするし、そんな濃すぎる1日が終わり、熟睡したのを覚えています。

同期ははたして無事だったのか?

翌日、その同期に聞いてみました。

滝山慎治
どうやったん?大丈夫やったん?

同期
香港マフィアのアジトみたいな雑居ビルに連れて行かれて、そこの軒下には、なぜか豚足がたくさんぶら下がってて、メチャクチャ怖かった…。

 

滝山慎治
え~~っ…。(ドン引き)。

まぁ、そんなこんなで大変だったそうですが、無事に、

同期
モデルみたいなメチャクチャ可愛い女の子と♥♥♥♥できた!

と喜んで自慢していました!

ただ、

同期
帰りのタクシーに明らかに大回りされてよぉ。値段も吹っ掛けてきやがって…。

同期
あんなもんボッタクリや!ぶちギレて、逆にタクシー代まけさせたった!

と怒っていましたが…。

滝山慎治
いや、アンタすごいよ…。
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2日目の夜はとんでもないことに…

そして、迎えた2日目の夜。

僕たちが泊まっているホテルの前は、びっくりするくらいの数の売春婦が集まっていました。

その売春婦たちが、こちらを品定めするかのように凝視してくるんです。

売春婦
さぁ来い!私を買え!買うんだ!さぁっ!

僕は正直ドン引きしました。

滝山慎治
売春婦って、こんなにいるん?なんかもう怖い…。

滝山慎治
有名人がいるわけでないのに、こんなに集まんなよ!

滝山慎治
売春婦たちのハングリー精神が怖すぎる…。

滝山慎治
こんなもん怖くて勃たへんで…。

と思いましたが、それをまたみんながどんどん買っていくんですね!

僕らのホテルはラブホ?

みんな
♥♥♥♥♥

滝山慎治
もう、ここラブホやん!

と思いましたが、僕は香港の蒸し暑さと冷房で疲れ切っていて、そんな元気はありませんでした。

ちょっと気の毒に思えたのが、売春婦を買っていった男性社員が部屋に連れ込もうとすると、売春婦たちが廊下でもエレベーターでもギャーギャー騒ぎ倒して、

男性社員
シーーッ!シーーッ!静かにしてくれ!

黙らせるのに苦労しているのには、ちょっと笑ってしまいましたが…。

マジで!?思わず吠えてしまう

3日目の朝、朝食を食べながら、そんなピンクな話題で盛り上がっていたら、ある先輩が

ある先輩
昨日、社長も売春婦かってたで!

滝山慎治
えぇ~~っ!マジっすか?!大丈夫か、この会社!

と叫んでしまい、みんなから笑われてしまいました。

とまぁ、香港の熱い夜のお話でした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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