初めての海外旅行、って言っても社員旅行ですが、香港の続きです。
5月のGW開けの2泊3日でした。5月6日~8日だったかと思います。
美味くも不味くもない昼食を機内で食べて、4時間半ほどのフライトが苦痛でした。堪え性がないのはその頃からです。
目次
香港に着いただけで、とまどうばかり…
午後1時過ぎに、啓徳空港に降り立つと、まずものすごい暑さです。5月初旬だというのに気温34度、湿度90%。
「何じゃこの暑いのは…。」
嫌がらせのように、汗がじわぁ~~と滲んできます。
そして、今思えば、中華の八角のような漢方薬の匂いとか色んなものが混ざった匂いもかすかにします。
「クサッ!何これ?」もう文句ばっかりですね。
そこから何もわからないので、周りをキョロキョロしながら入国審査を受けて、社員300人弱をバス10台に分けて、一斉に移動。
バスに乗っている間に思ったのは、高層ビルが日本以上に建っていること、看板がバカでかく、売ったるでぇ!感が半端じゃないこと。
プール並みの大きさの松任谷由実さんの看板が出ていて驚いたことを覚えています。
そして昼3時に、いま思えばコーズウェイベイのホテルに到着し、夕食まで自由時間となりました。
300人程が同じホテルに宿泊するので、貸切状態です。
何も準備していないアホは
みんなはちゃんと下調べしていて、どこに行こうか、あれ食べたいなどと楽しそうに話しています。
でも、僕は「どうすんの?!どうすんの?」って感じで、オロオロするばかり…。
このとき初めて、香港のことをきちんと調べてくれば良かったと後悔しました。
何しろガイドブックも何も持ってきてないのですから。ナメてますよね。
A4用紙・数枚の旅程表しかないんです。アホ過ぎるでしょ!
自分のバカさ加減を棚にあげて…
みんながホテルで両替しているので、自分も同じように3万円両替しました。
そうすると、当たり前ですが、見たこともないお金になって返ってきます。
「何?!この変なお金?!誰やねん!この印刷されてる奴。オモチャみたいやし。」と、ここでも文句ばっかり。
その後は「みんなに着いてかへんかったら、ホンマに死んでまう」と思い、へばりつきました。
しかし、とにかく暑いので「飲み物を飲みたいのに、どうすればいいの?のど渇いた。もう嫌や。帰りたい。」
香港についてから、ずっとこんな感じ…。
マクドナルドで迷惑な客
近くを歩きながら、数人でマクドに行きました。
ここなら安心や…。ホッとしたのも束の間。
メニューを見ると、日本では見たことがないものばかり…。
「何の肉で出来とるバーガーやねん!」もう気持ち落ちまくり…。
何しに来たんや?!この客
そして僕の番がやってきました。
もう、のどカラカラです。
「食べる物はいらん!とにかく飲み物を!」
そのとき店員に、早口の広東語で、バァーーーッと何か言われました。
おそらく「次の方、ご注文どうぞ!」といったことだったのでしょう。
英語じゃないの?
しかし、僕はあっけにとられてしまいました。
「えっ?!香港ってイギリスの植民地やから、英語とちゃうの???」
困惑してなかなか注文しない僕を見て、そのマクドの店員はイライラしながら、「んぁっ!?」とか荒っぽく言ってきます。
「えっ?!怖っ。」となりながら、メニューの真ん中にあったコーラとポテトのセットらしきものを指差しました。
すると、店員がまた広東語で「〇〇」と言います。
おそらく値段を言ったのでしょうが、全くわかりません。メニュー表には$55と書かれています。
言葉もお金もわからない
「コーラとポテトだけやから、そんなに高くないやろ。」と思い、500円玉のようなデカい硬貨を出しました。
しかし、足りないようで、またバァーーーッと広東語が飛んできます。
ちょー焦った僕は一番高価そうな紙幣を出すました。
すると、店員は大声で「タァーーーーーッ」
僕を睨みながら、呆れたように言われてしまいました。
今度は額が大きすぎたようです。だって、こっちは何も知らんねんもん…。
もう頭の中が真っ白になった僕は、持っていたお金を全て出して、「察してね」とばかり、店員の目を見つめました。
「もうお願い。いる分だけ取って!」と思いながら…。
すると、店員は僕を睨みながら、チッと舌打ちし、その高価すぎた紙幣を押し返してきて、適度な紙幣を奪い取ると、レジをバチバチと打って、お釣りを返してくれました。
そのお釣りが正しいのかどうかも全くわかりません。悪い奴だったら、奪いたい放題でしたね。
なんで、これだけやの(泣)
はぁ…。やれやれと思っていると、注文したものが届きました。
しかし、僕はコーラとポテトを注文したつもりが、ポテトだけが出てきたのです。
「えっ?!違う…。」と思いましたが、もう怖くてとても文句も言えません。メチャクチャのど渇いてるのに、ポテトだけって…。
海外のマクドって、スマイル0円とちゃうやん…。(その頃、日本のマクドナルドでは、メニュー表に「スマイル0円」と白々しく書かれていた。)
それでもマクドはもう怖いので、すぐに逃げるように店を出て、カラカラになったのどには酷すぎるポテトを食べながら、「なんでもいいから、飲み物が欲しい」と言いながら泣きそうになりました。
しばらくすると、ファミマがあったので水を買って、なんとかのどの渇きを癒やしました。
マクドは大失敗しましたが、ファミマでは問題なく買えました。
1回失敗してしまえば、こんなもんすぐです。
頭上からポタポタ水滴
その後、香港の町をぶらぶら歩いていると、頭上からポタポタ水が落ちてきます。
そうです。クソ暑い香港ではエアコンは常時つけっぱなし。
土地が世界一高いので、家が狭いこともあり、大量の室外機が窓の外に山ほど飛び出ていて、今にも落ちてきそうです。
そして室外機のホースからも、水がこれでもかとポタポタ落ちてきます。
なんで香港の歩道は、等間隔で水の跡があるんやろと思っていたら、これが原因だったのです。
「汚いなぁ。」とまた文句を言いながらも、とても全部を避けきれるものではありません。
たまに頭に水滴を受けながら町を歩いて、暑いのでお店に逃げ込み、アイスクリームを頬張っていました。
香港競馬は撃沈
それから、当時会社内でみんなが競馬にハマっていたので、香港の競馬も体験しておこうということで、ハッピーバレー競馬場にも出掛けました。
意味もわからないまま賭けてみましたが、見事に撃沈。
そうこうしているうちに、夕食の時間になりました。
次に続きます。
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