
11月ももう半分となり、今年も残り1ヶ月半となりました。
年初に立てた目標の半分もまだ出来ていませんが、悔いの残らないように頑張っていきたいと思います。
さて、先日、奈良にふらっと出かけてきましたので、このお話をさせていただきます。
大阪に来たついでに、京都にお出掛けされる方も多いかと思いますが、奈良も結構いいですよ!
目次
平城京跡とは
平城京は710年につくられた都で、当時の日本の首都でした。
794年に平安京に都が移るまでの84年間は、奈良時代と呼ばれ、日本仏教による鎮護国家を目指して、天平文化が花開いた時代です。
平城京は、唐の都・長安をモデルに建造された都城です。
現在の奈良市西部から大和郡山市の北部にまたがる東西4.3km、南北4.7kmの長方形の東側に、東西1.6km、南北2.1kmの外京を加えた総面積・約2500ヘクタール(東京ドーム約530個分!)の大規模な都でした。

10万人以上の人が暮らしていたといわれています。
平城京内は、中央北側の一番奥に「大極殿」を配置し、南北に、幅74mの朱雀大路が中央をつらぬき、碁盤の目のように区画整理されていました。
現在では、南に『朱雀門』、北に『第一次大極殿』や『平城京跡資料館』が建てられ、朱雀門の南側には『天平みはらし館』『国営平城京跡歴史公園』などがあり、奈良の主要な観光地として親しまれています。
1300年前の歴史に思いをはせながら、奈良の美しい山々を見渡して、ゆっくり散策してみてはいかがでしょうか?
平城京跡での主な行事
平城京跡は1年中楽しむことができますが、下記のイベントのときだと、より楽しめます。

| 1月 | 奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり |
| 5月 | 平城京天平祭・春 |
| 8月 | 平城京天平祭・夏(たなばた祭り) |
| 9月 | 東院庭園観月会 |
| 10月 | 平城京天平祭・秋(みつきうまし祭り) |

平城京跡の主な施設
平城宮跡には様々な施設があり、僕のような歴史ファンでない人でも楽しむことができます。

【2019年11月現在、見られる施設】
第一次大極殿
平城宮跡資料館
復原事業情報館
朱雀門
朱雀大路
遺構展示館
推定宮内省
東院庭園
平城京いざない館
天平みはらし館 他
【復原中】
第一次大極殿院
第二次大極殿
南門 他
平城京跡の概要
京都に比べると素朴な都かもしれませんが、僕はとても好きです。
かなり広くて、見るところも多いので、半日程度かかると思ってください。
| 平城京跡 | |
| 所在地 | 〒630-8012 奈良市二条大路南3丁目5番1号 |
| 電話番号 | 0742-36-8780 |
| 営業時間 | 9:00~16:30(最終入園16:00) |
| 休業日 | 2・4・7・11月の第2月曜日(祝日の場合はその翌日) 年末年始(12月29日~1月1日) |
| URL | http://heijo-kyo.com/ |
| https://www.heijo-park.go.jp/ |
平城京跡への行き方
①奈良駅周辺から向かう場合と、②近鉄『大和西大寺』駅から向かう場合があります。
①奈良駅周辺から向かう場合
奈良駅は近鉄とJRがありますが、近鉄の方が便利な立地にあります。それぞれからの行き方をご紹介させていただきます。
●近鉄・奈良駅から
近鉄『奈良駅』の6番出口近くから乗れる『ぐるっとバス』がオススメです。
青字の大宮通ルートに乗って、『朱雀門ひろば』で降りてください。
平城京跡の南側に着きます。

100円で利用できますので、とてもお得で便利です。

ぐるっとバス以外にも、奈良交通バスの路線バスも便利です。

乗るバスは、①160番『学園前』行きに乗って『朱雀門ひろば前』で下車するか、②14番『大和西大寺駅』行きに乗って『佐紀町・大極殿』で下車してください。
①は朱雀門ひろばに着くので、平城京跡の南側に着きます。②は平城京跡の北側に着きます。
●JR奈良駅から
奈良交通の路線バスで、向かいます。JR奈良駅の西側がバス乗り場です。
乗るバスは、①160番『学園前』行きに乗って『朱雀門ひろば前』で下車するか、②14番『大和西大寺駅』行きに乗って『佐紀町・大極殿』で下車してください。
①は朱雀門ひろばに着くので、平城京跡の南側に着きます。②は平城京跡の北側に着きます。
②近鉄『大和西大寺』駅から徒歩で向かう場合
奈良市内以外から平城京跡へ向かうには、近鉄・奈良線『大和西大寺駅』から徒歩で向かうのが一般的です。

近鉄『大和西大寺』駅への行き方は、この後でくわしくご案内しますので、そちらをご覧ください。
近鉄『大和西大寺』駅の北出口に出てください。南出口からでも行けますが、北出口の方が簡単で早く着けます。

駅前のロータリーです。前に見える南都銀行の手前を右折します。

南都銀行の手前を右折したところ。あとはまっすぐ東に進むだけです。

5分ほど歩くと、ここに到着します。さぁ平城京を楽しみましょう!

近鉄『大和西大寺』駅への行き方
①大阪から向かう場合、②京都から向かう場合、③神戸から向かう場合、④名古屋から向かう場合、⑤東京から向かう場合、⑥関西空港から向かう場合の6通りあげておきますので、参考にしてください。
①大阪から向かう場合
近鉄・奈良線『奈良』or『大和西大寺』行きに乗って、『大和西大寺』駅で下車してください。

乗車する近鉄の駅は、下記を参考にしてください。
近鉄『大阪上本町』-大阪市営地下鉄からの乗換に便利
近鉄『鶴 橋』-JRからの乗換に便利
『大和西大寺』駅は全ての列車が停まりますが、特急列車は別料金が必要となりますので、快速急行or急行列車に乗るのがオススメです。
乗る電車を間違えると、とんでもない場所(伊勢、三重、名古屋など)に行ってしまいます。くれぐれもご注意ください。

※特に、大阪阿部野橋(天王寺)から、近鉄電車に乗ると間違えやすいです。大阪・奈良をよくご存じでない場合は、近鉄『大阪難波』駅から乗るようにしてください。
②京都から向かう場合
近鉄『京都』駅の3番or4番ホームから、急行列車の『近鉄奈良』『天理』『橿原神宮前』行きのいずれかに乗って、『大和西大寺』駅で下車してください。

時間帯によっては別の方法もあるので、Yahoo!路線情報でも調べてみていただくと、無駄がないと思います。
③神戸から向かう場合
乗換なしで一番簡単に行けるのは、阪神『神戸三宮』駅の2番ホームから、快速急行『近鉄奈良』行きに乗って、『大和西大寺』駅で下車してください。

Yahoo!路線情報でも調べてみていただくと、無駄がないと思います。
④名古屋方面から向かう場合
近鉄・名古屋駅から、近鉄特急『大阪難波』行きに乗って、『大和八木』駅で下車して乗換てください。

さらに『大和八木』駅の6番ホームから『京都』『奈良』『大和西大寺』行きのいずれかに乗って、『大和西大寺駅』で下車してください。
Yahoo!路線情報でも調べてみていただくと、無駄がないと思います。
⑤東京方面から向かう場合
新幹線で『京都』まで行き、京都駅で近鉄電車に乗り換え。あとは京都から向かう場合を参照してください。
⑥関西空港から向かう場合
JRではなく南海電車に乗ってください。

南海電車で『難波』駅まで行き、『難波』で近鉄電車に乗換。あとは大阪から向かう場合を参照してください。
平城京跡の回り方
オススメの回り方は、①北側(平城京資料館)から進むか、②南側(朱雀門ひろば)から進むかによって異なります。

①北側から回る場合は、時計回りに回っていくと効率よく回れます。逆に、②南側から回る場合は、反時計回りに回っていくのがオススメです。
今回は、①北側から回っていく方法をご紹介させていただきます。②南側から回る場合は、①の逆に回っていただければと思います。
平城京跡はこんな所!
僕のオススメの回り方(北側から出発)は、以下の①~⑪になります。
②復原事業情報館
③第一次大極殿
④推定宮内省
⑤遺構展示館
⑥東院庭園
⑦朱雀門
⑧平城京いざない館
⑨天平みはらし館
⑩天平うまし館
では、順番にご紹介させていただきます。
平城京跡資料館の入口から進んでいきましょう!

先ほどの入口から100mほど南に歩くと、『平城京跡資料館』が見えてきます。

①平城京跡資料館からスタート!
『平城京跡資料館』の入口です。

平城京についての展示がたくさんありました。

身分の高い人が食べていた食事

出土した木簡

朝早くから来館者が来て、説明を受けておられました。

②復原事業情報館
次に、『平城京跡資料館』から東に向かいます。

道なりに進むと、『復原事業情報館』が見えてきます。

『復原事業情報館』の入口です。

平城京跡の復原事業について展示されています。外国人の方が、とても興味深そうにして、係の方を質問攻めにしていました。

僕もいろいろ質問したところ、係の方が『京都ではなく、奈良に来てくれたことが嬉しい!』とおっしゃっていました。

奈良県民は、京都への対抗心を静かにお持ちのようですね。
③平城京跡の目玉!第一次大極殿!
『復原事業情報館』から北東に進むと、第一次大極殿があります。大きさは小学校の体育館くらいでしょうか。

第一次大極殿の横を通って、後ろから中に入っていきます。

第一次大極殿の2階に上がったところ。

天皇が政務をしていた場所だと思うと、感慨深いですね。

ここは絶対に見ておきたい場所です。

大極殿から外の景色。遠くの山々がキレイ。

屋根の上の大きな飾り

④推定宮内省
前に見えるのが、第一次大極殿の東隣のトイレ。このさらに向こうに、推定宮内省があります。

トイレの東隣の車がとおる一般道を越えて、さらに東に進みます。

一般道を渡って、200mほど歩いて行きます。

途中にある復原された井戸

もう少し進むと、推定宮内省が見えてきます。

推定宮内省の入口です。内裏東側の一画で見つかったこの建物群は、天皇家のために仕事する宮内省関係の役所とみられています。

中はこんな感じ!門、築地塀、建物が復原されています。

⑤遺構展示館で発掘作業を学ぼう!
推定宮内省のすぐ北側に、遺構展示館があります。

中では、再現されたジオラマ

そして、遺構はこんな感じです。

見ても何がなんだかわかりませんが、係の方に聞くといろいろ教えてくれました。

出土した瓦など、いろいろ。

少し水気があるところの遺構。

次は、東院庭園に行きましょう。この先、推定宮内省の手前を左折です。

推定宮内省の横を、南に下っていきます。

少し南のここを左折です。

道なりに進んでいきます。

この先を、右折です。

右折したところ。ずっと南に下っていきます。

もう少し先に進んで、左折です。

左折したところ。前に、東院庭園が見えてきます。

⑥東院庭園で癒やされよう
東院庭園の入口です。

中に入っていくと、いい感じに紅葉が!

みやび~!

もう言葉いらないですね。美しいです。

屋根の鳳凰がいいね!

ただただ、うっとりです。

こういうところに、VIPをご招待してたんでしょうか?

小さな庭園ですが、本当にキレイでした。

つづいて朱雀門に向かいましょう!来た道を戻ります。

突き当たりのここを左折です。

左折して進んだ先のここを右折です。

右折したところ。ここを進んでいった先を左折です。

左折したところ。なんと平城京跡の中を、近鉄・奈良線が横切ります!これ面白いですね。この電車を通勤に使われてる方がうらやましい。

踏切は2ヶ所あります。ただ、平城京跡の国営公園化のため、移設が検討されているのだとか。

人間が、電車の地下をくぐり抜けられるようにした方が面白いし、お金もかからないと思うのですが…。
⑦南を守る朱雀門
踏切を越えて、すぐの朱雀門をくぐりましょう!

朱雀門を南側から見たところ。

道幅74m。飛行機の滑走路の道幅が60m程なので、とにかくだだっ広い朱雀大路。人が小さいです。

朱雀門ひろばのMAPです。

⑧朱雀大路の東側『平城京いざない館』
朱雀大路の東側に『平城京いざない館』があります。

平城京に関する展示を見ていきましょう!

ここの展示もとても興味深かったです。

美しい奈良の自然。

美しい都が整備されていたようです。

精緻な官僚組織ができていたようです。

1300年前に、これだけ細かい建築技術があったことが驚きです。

この頃の人々はどんなことを考え、夢を見ていたんでしょうか。

人間の知恵や工夫って、素晴らしいですね。

信仰が生活に根ざしていたのでしょうね。

タイムマシーンで、直に見に行きたい!

展示品が多くて、とても載せきれないのですが、最後に、奈良時代の役人の年収!
最上級の役人は3億円以上!すげえ!

上級役人も多い!

中間管理職でも、今よりいいんじゃね!?

下級役人はギリギリかな。

⑨『天平みはらし館』でVR映像を見よう!
天平つどい館は休憩スペース、天平みつき館はお土産店スペースです。
天平みはらい館は、VRシアターがメインです。

著作権の関係で、内容は載せられませんが、遣唐使として唐にわたった阿倍仲麻呂の物語が上映されていました。
展望スペースからの眺め!左奥が第一次大極殿、右が朱雀門です。

⑩天平うまし館
『天平うまし館』は、カフェと食事ができるスペースです。ゆっくりできますね。

⑪復原された遣唐使船
復原された遣唐使船も見ることができます。

はっきりいって小さい船なので、これで唐まで行けるの?って感じです。

誰でも乗ることができるのが嬉しいですね。

この船でも順調にいけば、1週間で唐にたどりついていたようです。唐に渡った18隻中14隻が帰国できたそうです。

平城京跡から奈良公園への行き方
僕のオススメ観光コースは『平城京跡→奈良公園』というルートが一番良いと思っています。
平城京跡をのんびり回って楽しんだら、奈良公園に行きましょう!
ぐるっとバスがオススメ!
天平みはらい館と天平みつき館の間に、ぐるっとバスの乗り場があります。

ぐるっとバスの大宮通りルートに乗れます。

奈良公園を効率的に回るために、奈良公園の一番奥にあたる『春日大社本殿』or『大仏殿前駐車場』で下車するのがオススメです。
お参りしてもいいでしょうし、その周辺なら鹿もたくさんいるので、鹿と遊びながら、坂を下りて奈良駅まで帰れるので、楽ですし無駄なく見て回れます。

最後に
平城京跡いかがだったでしょうか?京都とはまた違った魅力があって、とても楽しめました。
すべての復原事業が完成するのが、とても楽しみです。全部が復原できたら、さらに見所満載になるのではないでしょうか。
この平城京跡から、奈良公園へもぜひお出掛けになってみてください。鹿に癒やされながら、1日楽しめると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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