次の日曜日、11月1日に伊勢路で『第52回・全日本大学駅伝』が行われます。
僕個人としては、同日に行われる『大阪市廃止・特別区設置住民投票』も気になるところですが、全日本大学駅伝は楽しんで観たいと思っています。
どうせなら、箱根駅伝とともに、全日本大学駅伝も「区間配置と順位予想」をしたいと思いますので、少しお付き合いいただければと思います。
目次
第52回全日本大学駅伝の展望
大学三大駅伝といわれる出雲駅伝が中止になってしまったので、この全日本大学駅伝が最初の大きな学生駅伝レースとなります。
コロナ禍により大会が少ない中ですので、どの大学も是が非でも良い成績を残したいところでしょう。
ですので、各校とも慎重にレースを進めるものと思われます。
展開予想
駅伝シーズン初のレースですので、昨年の出雲駅伝や全日本大学駅伝のように、1区は牽制し合って、様子見になるのではないかと思っていました。
1区は9.5kmと短い区間ですが、出遅れだけは避けたいので、なかなか仕掛けることが難しいと思われます。
そう考えていた大学が多かったでしょうが、状況は一変しています。
順天堂大学が1区にスーパールーキー三浦龍司選手をエントリーしてきましたので、様子見はもうないでしょう。
最初からグイグイ引っ張って、脱落者がどんどん出る展開になると思います。
1区からふるい落としにかかってきた順天堂大学の作戦は、他校を震え上がらせていることでしょう。
他校は急いで区間配置を練り直しているに違いありません。
そして、8km過ぎからロングスパートの掛け合いになるでしょうから、残りの1.5kmは壮絶なスパートが見られるでしょうね。
2区は、1・2年生中心のルーキー対決が多く見られると予想しています。1区でふるい落とされた大学は、ここで上位に追いつかないと、そのまま終わってしまう可能性があります。
3区はエース区間。ここで順位が大きく動き、かつ固定化していくでしょう。最重要区間かもしれません。
4~6区は小さな順位変動を繰り返しながら、主力の選手がどんどん出てきて、楽しませてくれるでしょう。
7・8区は距離の長い区間で、主力の選手が出てきます。ここでも順位変動はあるでしょうが、ここに至るまでにしっかりレースを作れたチームが上位に入ってくるでしょうね。
順位予想
全日本大学駅伝は8区間で、距離の短い区間と長い区間が混在しています。
勝つための鍵は、①8人の計算できる選手を揃えられること、②バランスを取りながらも3区、7区、8区に強い選手をおけるかどうか、だと思います。
優勝は、青山学院大学がやや優勢。原晋監督が「控えの選手でもシード権を狙える」と豪語するなど、やはり少し力が抜き出ている。
2位、3位予想の東海大学、駒澤大学もほとんど差がない。したがって、この3校を中心に、優勝争いが展開されるものと思われます。
4位、5位、6位予想の順天堂大学、帝京大学、明治大学もほとんど差がない。ここの争いも楽しみです。
7位、8位、9位予想の、早稲田大学、東洋大学、國學院大學もほとんど差がない。熾烈なシード権争いが見られると思います。
最後に、10位予想を、中央学院大学か東京国際大学かで迷いましたが、ヴィンセントではなく、ルカ・ムセンビ選手ということで、区間賞候補だと思いますが、他校としてはそれほど怖くないかと思います。
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各大学の区間予想
各大学の区間予想をしてみました。
来年の箱根駅伝も睨み、選手を試しながら勝負も意識していくことになるでしょう。
※区間エントリーが発表されたため、それに合わせて区間予想を一部変更しています。
1位予想:青山学院大学
大本命の王者、青山学院大学。
選手層の厚さでやや有利だが、箱根駅伝に比べて距離が短いため、番狂わせが起きやすい。
序盤を耐え忍びながらも、3区で抜け出して、そのまま優勝するのではないか。
もちろん控えの選手も強力なので、出場チャンスはたくさんある。
1 | 湯原慶吾(3) | 5 | 佐藤一世(1) |
2 | 近藤幸太郎(2) | 6 | 岩見秀哉(4) |
3 | 吉田圭太(4) | 7 | 神林勇太(4) |
4 | 髙橋勇輝(3) | 8 | 竹石尚人(4) |
2位予想:東海大学
前回王者の東海大学。是が非でも取りたいタイトルだろう。
連覇の可能性は十分あるが、2・3年生の選手層は意外と薄い。
後半の強い4年生に渡るまで、しっかりレースを作ることができれば、青山学院大学の牙城を崩せるかもしれない。
1 | 喜早駿介(1) | 5 | 本間敬大(3) |
2 | 市村朋樹(3) | 6 | 竹村拓真(2) |
3 | 塩澤稀夕(4) | 7 | 西田壮志(4) |
4 | 濵地進之介(2) | 8 | 名取燎太(4) |
3位予想:駒澤大学
全日本大学駅伝を得意としている駒澤大学。
戦力はかなり充実しているので、1区2区をしのげれば、頂点が見えてくるかもしれない。
1年生がどれくらい走れるのか楽しみ!
1 | 加藤 淳(4) | 5 | 鈴木芽吹(1) |
2 | 花尾恭輔(1) | 6 | 山野 力(2) |
3 | 石川拓慎(3) | 7 | 小林 歩(4) |
4 | 伊東颯太(4) | 8 | 田澤 廉(2) |
4位予想:順天堂大学
迷ったけど、箱根駅伝予選会の勢いをかって4位予想は、順天堂大学。
8人全員が強いし、控えの選手でも十分に戦える。疲れをしっかり抜いて、レースに臨んで欲しい。
1区2区で抜け出すようだと、そのまま優勝する可能性すらある。
1年生の三浦龍司、石井一希選手の走りにも期待!
1 | 三浦龍司(1) | 5 | 野口雄大(4) |
2 | 石井一希(1) | 6 | 西澤侑真(2) |
3 | 清水颯大(4) | 7 | 吉岡智輝(3) |
4 | 野村優作(2) | 8 | 近藤亮太(3) |
5位予想:帝京大学
地味ながら、実力者揃いの帝京大学を5位予想にした。
調整がどのくらい進んでいるか、少し疑問はあるものの、メンバーを見れば、ここに入れても全くおかしくないはず。
遠藤大地選手のエースらしい走りが見たい!
1 | 小野隆一朗(1) | 5 | 橋本尚斗(3) |
2 | 中村風馬(3) | 6 | 増田 空(4) |
3 | 鳥飼悠生(4) | 7 | 星 岳(4) |
4 | 遠藤大地(3) | 8 | 小野寺悠(4) |
6位予想:明治大学
6位予想は明治大学。かなり強いメンバーなので、もっと上でも良かったが…。
小袖選手がトラックの記録会で、あまり成績が振るわないのが少し心配。
隙の無い布陣なので、もっと上位も十分に狙えると思う。
1 | 児玉真輝(1) | 5 | 前田舜平(4) |
2 | 小袖英人(4) | 6 | 富田峻平(2) |
3 | 手嶋杏丞(3) | 7 | 加藤大誠(2) |
4 | 櫛田佳希(2) | 8 | 鈴木聖人(3) |
7位予想:早稲田大学
7位予想は早稲田大学。もっと上でもよかったけど、どのチームも強いので本当に悩みますね。
エース級の選手と準エース級の選手の間に、ちょっと実力差を感じてしまう。
もちろん実力を出し切れば、5位以内にも入ってくるだろう。
1 | 北村 光(1) | 5 | 菖蒲敦司(1) |
2 | 井川龍人(2) | 6 | 半澤黎斗(3) |
3 | 中谷雄飛(3) | 7 | 鈴木創士(2) |
4 | 太田直希(3) | 8 | 向井悠介(3) |
8位予想:東洋大学
國學院大學と迷ったが、やっぱり東洋大学が全日本大学駅伝では上になるのではないか。
薄い選手層は心配ではあるが、酒井監督がこのままにしておくとは思えない。
箱根は厳しいと思うが、ここでは手堅くまとめてくるような気がする。
1 | 児玉悠輔(2) | 5 | 大澤 駿(4) |
2 | 松山和希(1) | 6 | 清野太賀(2) |
3 | 西山和弥(4) | 7 | 吉川洋次(4) |
4 | 前田義弘(2) | 8 | 宮下隼人(3) |
9位予想:國學院大學
シード権から漏れてしまう9位予想は國學院大學。
箱根駅伝のような長い距離で、かつ特殊区間がある方が、國學院大學に有利に働くような気がする。
7区にわたるまで耐えきれるかどうか?エントリーが少ない2年生にはもうちょっと頑張って欲しい。
1 | 島崎慎愛(3) | 5 | 木付琳(3) |
2 | 臼井健太(4) | 6 | 伊地知賢造(1) |
3 | 中西大翔(2) | 7 | 藤木宏太(3) |
4 | 高嶌凌也(4) | 8 | 河東寛大(4) |
10位予想:中央学院大学
箱根駅伝予選会でまさかの落選となってしまった中央学院大学。
まだショックを引きずっているとは思うが、意地を見せて欲しいし、あなたたちの実力はこんなモノではないはず。
このガチ勝負のレースを走れる機会を大切にして欲しい。
1 | 武川流以名(2) | 5 | 吉田光汰(3) |
2 | 小島慎也(2) | 6 | 伊藤秀虎(1) |
3 | 栗原啓吾(3) | 7 | 畝 歩夢(4) |
4 | 戸口豪流(4) | 8 | 髙橋翔也(4) |
最後に
いやぁ、早く全日本大学駅伝が見たいですね。楽しみです!
まずは無観客ですが、事故なくコロナの感染もなく、無事に大会が行われて欲しいです。
本当に早く収束していって欲しいですね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。