今回の広島に旅行した目的のひとつが、しまなみ海道を自転車で回ってみることでした。
調べてみると、尾道から今治への距離が60kmあるので、計画面・体調面できちんと準備しないと厳しいなと思いました。
60kmといえば、箱根駅伝の3区間分ですね。高低差もそこそこありますし、暑さもあるので、かなり気合いがいりそうです。
ですので、まず1島ずつ攻略するのがいいと判断し、生口島に行ってきました。
今回は、生口島への行き方、生口島の『島ごと美術館』の回り方について、お話をさせていただきます。
目次
- 1 生口島とは
- 2 生口島の『島ごと美術館』とは
- 3 生口島への行き方(アクセス)
- 4 生口島では、自転車をレンタルしよう
- 5 島ごと美術館
- 5.1 ①波の翼【新宮 普】
- 5.2 ②うつろひ【宮脇愛子】
- 5.3 ③ねそべり石【山口牧生】
- 5.4 ④空へ【眞板雅文】
- 5.5 ⑤凪のとき 赤いかたち/傾【植松奎二】
- 5.6 ⑥千里眼 “のぞいてみよう、瀬戸田から世界が見える。”【松永 真】
- 5.7 ⑦空/海YURAGI【海老塚耕一】
- 5.8 ⑧CATS DANCE【滑川公一】
- 5.9 ⑨ベルベデールせとだ【川上喜三郎】
- 5.10 ⑩塩池【青木野枝】
- 5.11 ⑪地殻【岡本敦生】
- 5.12 ⑫地上と地下の間で【崔 在銀】
- 5.13 ⑬飛石【福岡道雄】
- 5.14 ⑭一羽の鳥の為に【田中信太郎】
- 5.15 ⑮風の中で【西野康造】
- 5.16 ⑯海からの贈物【山本正道】
- 5.17 ⑰球を包む幕舎【保田春彦】
- 6 最後に
生口島とは
生口島は、広島県尾道市にある、瀬戸内海の島です。周囲は30km弱です。
広島県尾道市から愛媛県今治市をつなぐ「しまなみ海道」が通っています。
戦国時代は、村上水軍、小早川水軍の重要拠点となっていました。
現在の産業は、瀬戸内海の島らしく造船業が盛んで、他に、温州みかん・瀬戸田レモンの栽培、タコ料理が有名です。
また、現代彫刻家の屋外作品が点在しており、アートの島と呼ばれています。
生口島の『島ごと美術館』とは
1989年(平成元年・昭和64年)に開催された「’89海と島の博覧会ひろしま」の際に、生口島では「瀬戸田ビエンナーレ」と題して、現代彫刻家の屋外作品(オブジェ)が、生口島の各地に設置されました。
今では『島ごと美術館』と改名されて残っています。
島ごと美術館のオブジェ17作品
17作品の場所を示しています。場所をチェックしておいてください。
②うつろひ【宮脇愛子】
③ねそべり石【山口牧生】
⑤凪のとき 赤いかたち/傾【植松奎二】
⑥千里眼 “のぞいてみよう、瀬戸田から世界が見える。”【松永 真】
⑦空/海YURAGI【海老塚耕一】
⑧CATS DANCE【滑川公一】
⑨ベルベデールせとだ【川上喜三郎】
⑩塩池【青木野枝】
⑪地殻【岡本敦生】
⑫地上と地下の間で【崔 在銀】
⑬飛石【福岡道雄】
⑭一羽の鳥の為に【田中信太郎】
⑮風の中で【西野康造】
⑯海からの贈物【山本正道】
⑰球を包む幕舎【保田春彦】
生口島への行き方(アクセス)
生口島へは、①三原からフェリー、②尾道からフェリー、③尾道からバスで向かいます。
①三原からフェリーでの行き方
JR広島駅からだと、5番ホームから『三原』or『糸崎』行きに乗って、『三原』駅で降りてください。
JR三原駅から徒歩で、三原フェリーターミナルへ向かいます。
JR三原駅の改札口を出て、すぐ左折して南側に出ます。
JR三原駅の出口から、南へグレーの道順で向かいます。
三原港の定期市内航路図。瀬戸内海のいろいろな島に行けます。
駅南のマリンロードをまっすぐ進んでいきます。
この地下道に入っていきます。
地下道をくぐり抜けると、さすが海と船の町・三原という感じですね。
三原港フェリーターミナルに到着です。
券売機で『瀬戸田港(生口島)』行きor『沢(生口島)』行きを購入してください。片道840円です。
では、『瀬戸田港』行きのフェリーに乗りましょう。
片道30分ほどで、『瀬戸田港』に到着します。
時刻表も確認しておいてください。
②尾道からフェリーでの行き方
JR尾道駅の改札を出て、すぐ右斜め前にある『尾道ウォーターフロントビル』がフェリー乗り場になっています。
目の前なので、すぐに行けるはずです。
尾道⇔瀬戸田港のフェリーです。時刻表・料金も確認しておいてください。
片道40分ほどで、『瀬戸田港』に到着します。
③尾道からバスでの行き方
尾道から「おのみちバス」で、『瀬戸田港(生口島)』行きに乗って、終点『瀬戸田港』で降りてください。
JR尾道駅の改札を出て、すぐ左折します。
左折したら、国道2号線を東に進みます。
7番乗り場から、『瀬戸田港』行きに乗ってください。
バス乗り場の位置を確認しておいてください。
バスは下記ルートを通って、瀬戸田港(生口島)へ向かいます。
片道1時間10分ほどで、瀬戸田港のバス停に着きます。
生口島では、自転車をレンタルしよう
生口島は、島内を走る「本四バス」もあります。しかし、本数が少ないため使いにくいです。
ですので、『島ごと美術館』17作品を見て回るなら、小回りもきくので自転車で回るのがいいと思います。
レンタサイクルも何ヶ所かあると思いますが、僕が借りたお店『しまなみロマン』をご紹介させていただきます。
しまなみロマン
僕は「瀬戸田港」のすぐ目の前にある『しまなみロマン』で、自転車を借りました。
自転車を借りるために、免許証などの身分証明書を持っていってください。
実は、昼食もここでいただいたのですが、それはまた別の記事の中でご紹介させていただきます。
瀬戸田港バス停からは、北側にある瀬戸田港を目指してください。目の前に『しまなみロマン』があります。
島ごと美術館
自転車を借りたら、さっそく生口島を見て回りましょう。
僕は生口島の海岸沿いを、反時計回りで回っていきました。
日光を遮るものが何もないので、帽子と日焼け対策を!僕は何もしてなかったので、エライ目に遭いましたので。
途中、昼食や休憩を挟みながら、ゆっくり全部まわったところ4時間ほどかかりました。
①波の翼【新宮 普】
まず、最初に目にしたのが、この『波の翼』です。
このオブジェは動くので、見え方が変わりますね。
海がすごくキレイです。フグの稚魚がたくさんいました。
②うつろひ【宮脇愛子】
『波の翼』から、少し南に下った海に、『うつろひ』があります。
台風がきたら折れないのかなと、ちょっと思いました。
③ねそべり石【山口牧生】
『うつろひ』のすぐ南側に、『ねそべり石』があります。
まぁ、寝そべることはできそうだけど、真ん中もある方がいいよね。
この辺りは、自転車を近くに置いて、歩いてきてくださいね。
④空へ【眞板雅文】
『ねそべり石』から、さらに南に行くと、瀬戸田サンセットビーチと呼ばれる海水浴場(砂浜)が見えてきます。
瀬戸田サンセットビーチの真ん中あたりに、『空へ』があります。
島ごと美術館の中で一番有名で、インスタ映えするかも。
⑤凪のとき 赤いかたち/傾【植松奎二】
『空へ』のすぐ南側に、『凪のとき 赤いかたち/傾』があります。
この辺りは、固まって設置されてますね。
⑥千里眼 “のぞいてみよう、瀬戸田から世界が見える。”【松永 真】
さらに、すぐ南側に『千里眼 “のぞいてみよう、瀬戸田から世界が見える。”』があります。
大きいのと小さいのがあって、可愛らしいですね。
⑦空/海YURAGI【海老塚耕一】
瀬戸田サンセットビーチ内のオブジェを見終わったら、一気に南下します。先に見える橋は、生口島と大三島(愛媛県今治市)をつなぐ多々羅大橋です。
多々羅大橋へは、ここを左折して上っていくと渡ることができます。
レモンの丘
多々羅大橋の手前を上がっていくと、レモンの丘があります。
いい眺めです。
さらに進んで、多々羅大橋を越えていきます。
ここを右側に行きます。
すると、『空/海YURAGI』があります。錆び錆びですね。
⑧CATS DANCE【滑川公一】
この『CATS DANCE』だけ、山の上なので大変でした。下記のルートを通ってください。
『CATS DANCE』は、シトラスパーク瀬戸田の中にあります。
ここに上がってくるのは、結構しんどかったです。
⑨ベルベデールせとだ【川上喜三郎】
『CATS DANCE』を見たら、また県道317号線に戻って、先に進みましょう。
この「萩」のバス停を右折して、海に出ます。
海の中に、『ベルベデールせとだ』があります。
⑩塩池【青木野枝】
さらに、県道317号線を東に進んでいきます。
この企業の研修所のような建物の手前を、右折して海の方に出ます。
この小さな社の隣に、『塩池』があります。
これも錆び錆びですね。
⑪地殻【岡本敦生】
『塩池』から、次の『地殻』までは、かなり距離があります。7.5kmなので、自転車でも結構かかります。
「塩池」を過ぎた辺りから、造船業エリアになってきます。
前に見えるのが「生口橋」。橋の向こうは因島です。岩城島行きフェリーがいますね。
さらに、生口橋への入口が出てきます。
生口島の右上に来ると、『地殻』が見えてきます。
結構かっこいいですね。
⑫地上と地下の間で【崔 在銀】
あと残りも少なくなってきましたね。次に行きましょう。
生口島の北側の海岸沿いを走ります。景色がすばらしいです。
瀬戸田高校の横を過ぎていきます。
ここを左折して、左に見える体育館みたいな建物の裏です。
左に見える箱みたいなのが、『地上と地下の間で』です。
めいっぱい水が入ってる電話ボックスみたいですね。
ドルチェ 瀬戸田本店
『地上と地下の間で』を見終わった後、県道81号線に戻ると、すぐに『ドルチェ 瀬戸田本店』が見えてきます。
ジェラートのお店です。HPからお取り寄せもできます。
有名店のようで、サインがいっぱい。
瀬戸田レモンとデコみかんのジェラート。汗をいっぱいかいていたので、メッチャおいしかったです。
ドルチェ 瀬戸田本店 | |
所在地 | 〒722-2416 尾道市瀬戸田町林20−8 |
電話番号 | 0845-26-4046 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
休業日 | 年中無休 |
URL | http://www.setoda-dolce.com/ |
⑬飛石【福岡道雄】
『飛石』など複数のオブジェが、瀬戸田港まで戻る途中にあります。平山郁夫美術館がある交差点。右側が瀬戸田小学校です。
この『飛石』は通常、見ることができません。なぜなら、瀬戸田小学校の敷地内にあるからです。
瀬戸田小学校の職員の方に、「飛石が見たい」と事情を話して、中庭に入れてもらってください。
もうちょっと、みんなが見やすい場所に置いてほしいですね。
⑭一羽の鳥の為に【田中信太郎】
瀬戸田小学校から少し西に行くと、⑭~⑯のオブジェが固まってあります。
後ろの木と合わせると、鳥っぽくなりますね。
⑮風の中で【西野康造】
『一羽の鳥の為に』のすぐ隣にある『風の中で』。サックスのような形。
⑯海からの贈物【山本正道】
⑭⑮の向かい側にある『海からの贈物』
⑰球を包む幕舎【保田春彦】
ここだけは、生口島の隣にある高根島にあります。
瀬戸田小学校から北側に進み、ここを左折します。
左折してからまっすぐ進んで、高根大橋を渡ります。
橋の出口のここを左折します。
左折したら、まっすぐ進みましょう。
しばらく進むと、『球を包む幕舎』が見えてきます。
これで『島ごと美術館』の17作品、コンプリートです。
生口島はけっこう広くて、かなり時間もかかるので、あまり無理せずゆっくり見て回ることをオススメします。
自転車のサドルで、お尻がめっちゃ痛くなりました。あと日焼けがひどいことになったので、皆さんは気をつけてくださいね。
最後に
生口島の『島ごと美術館』、いかがだったでしょうか?
自転車に乗って、心地よい汗をかくのを一番の目的にして、キレイな海を見ながら、芸術に触れるのは本当に気分が良くなりました。
元々は素朴な島なので、お店などはあまりありません。暑さ対策と水分補給をしっかりしながら、回ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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